滋賀県

2024/08/26

滋賀県のご当地B級グルメ「赤こんにゃく」とは?特徴や歴史を紹介

日本最大の湖「琵琶湖」が有名な滋賀県。

歴史ある文化と戦国武将が活躍した功績が残る街です。この地域では、和食に欠かせない「こんにゃく」がなぜか赤い色をしており、普通のこんにゃくと同じように使われています。そこで今回は滋賀を代表する特産品「赤こんにゃく」の特徴と歴史について紹介します。

現地での食べ方も紹介しているので、ぜひ最後までチェックしてくださいね。

滋賀県の「赤こんにゃく」とは? 

滋賀県の「赤こんにゃく」は、今から400年以上の歴史を持つ、近江八幡市の名物です。無害な食品添加物「三二酸化鉄(さんにさんかてつ)」を混ぜて作られたもので、なめらかな舌ざわりとプリプリとした弾力があります。鮮やかな赤色が印象的ですが、クセがなくて食べやすいのが特徴です。

昔ながらの製法で作られる赤こんにゃくは味しみがよく、煮物やおでんによく合います。冠婚葬祭の席や学校給食で用いられるほど、滋賀に住む方にとってはとても身近な存在です。

一般的なこんにゃくのほかに、味のついた角切りのものや唐辛子を混ぜたもの、練り物と組み合わせたものなど、多くの種類があり、おつまみやお土産品としても親しまれています。スーパーマーケットでも気軽に購入できる一品です。

赤こんにゃくの発祥と由来 

滋賀県のこんにゃくがなぜ赤いのかについては諸説あり、詳しい発祥や由来については今もわかっていません。
一説によると、華やかなものを好む織田信長が赤く染めさせたという話や、全国を渡り歩いていた近江商人が、ほかのこんにゃくと区別するために赤く染めるアイデアを思いついたなど、さまざまな話があるようです。

滋賀県にある元祖の赤こんにゃくのお店では、、織田信長が赤い着物をまとって踊ったと伝えられる天下の奇祭「左義長祭(さぎちょうまつり)」にちなんで、こんにゃくを赤く染めたという経緯があるそうです。

赤こんにゃくの作り方

赤こんにゃくは細やかな工程と、丁寧な手作業を経て作られます。
こんにゃく芋の粉に三二酸化鉄を混ぜ、細かな気泡を入れて練り上げることで、味しみがよく、調理しやすいこんにゃくが完成します。

また、元祖のお店ではこんにゃくを固めたあとに、80度のお湯に入れて一晩置くことで、不純物を取り除くという作業も行なっているのだとか。これらは一般的なこんにゃく作りでは省かれる工程ですが、「歴史のある赤こんにゃくをこだわって作りたい」という思いから続けているのだそうです。

赤こんにゃくのおいしい食べ方 

滋賀の赤こんにゃくは、普通のこんにゃくと同じように調理できます。
現地では、煮物やすき焼き、おでん、田楽などに使われ、刺身にして食べるのも人気があります。キメ細かな食感とプリッとした歯ごたえがクセになり、鮮やかな赤色が食卓に彩りを添えてくれます。味がついている赤こんにゃくは、そのままお皿に出して食べられます。

赤こんにゃくを使った煮物は学校給食にも登場します。
ゆでて水にさらした赤こんにゃくを食べやすい大きさに切ったら、鍋の中で乾炒りし、かつお節や醤油、みりんなどで味付けします。

あとは弱火で混ぜながら味がしみこむようにして仕上げ、最後に唐辛子を入れて完成です。甘辛い醤油の味つけとかつお節の香りが食欲をそそり、噛むごとに旨みが広がるおいしさです。

主に湖東地域で食べられ、法事やお祭り、正月などに欠かせない滋賀県の郷土料理なのだとか。お酒のおつまみにも合うので、見かけた際はぜひ召し上がってみてください。

滋賀県のおすすめ観光スポット

ここからは滋賀県にあるおすすめ観光スポットをご紹介します。

絶景の大パノラマ「びわ湖バレイ」

標高1,100mにある「びわ湖バレイ」は、県土の約6分の1を占める琵琶湖を一望できるスポットです。

春には登山、ウォーキング、冬にはスキーが楽しめ、人気のジップラインはまるで湖上を飛んでいるかのような開放感があります。体力に自信がない方も、山の上まではロープウェイで上がれるので安心です。

晴れた日にはキラキラと輝く琵琶湖と市街地が一望でき、その大パノラマはまさに絶景。併設しているびわ湖テラスのカフェでは、フレッシュなミルクがたまらない絶品ジェラートがいただけます。素敵な写真が撮れる「湖空の鐘」も思い出作りにおすすめです。

ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

地元で親しまれる「多賀大社」

延命長寿や縁結びにご利益があるとされる多賀大社は、地元でもなじみのあるスポットです。

拝殿には大きな「お多賀杓子(おたがじゃくし)」があり、この神社ではしゃもじが縁起物として祀られています。また、延命長寿にご利益があるとされる「寿命石」も人気です。祈願用の白石に願いをかけてお参りします。

ほかにも豊臣秀吉ゆかりの「奥書院庭園」や名物の「糸切餅」、春の桜や秋の紅葉など、自然の景色も見事なもの。近くには彦根城や琵琶湖もあるので、ぜひ立ち寄ってみてください。

新・日本街路樹百景の一つ「メタセコイア並木道」

高島市のマキノ町にあるメタセコイア並木は、約2.4kmに渡って500本のメタセコイアの木が植えられています。

春の新緑や夏の深緑、冬の雪景色との調和はもちろん、鮮やかに色づく紅葉の季節は特に人気があります。

新・日本街路樹百景にも選ばれた自然の美しさに、ぜひ酔いしれてみてくださいね。

滋賀県へのアクセス

滋賀県へ向かうときは、大阪方面からだと約1時間、京都方面からは約10分と好アクセスです。

名古屋からは新幹線を利用して、約30分で到着します。東京方面からは新幹線を経由して、約2時間半の道のり。遠い地域からのアクセスには、飛行機の利用がおすすめです。

滋賀県には空港がないため、最寄りの大阪伊丹空港や愛知の中部国際空港を利用すると便利です。

滋賀県の位置

まとめ

今回は滋賀県のご当地グルメ「赤こんにゃく」をご紹介しました。

鮮やかな色合いが目を引く赤こんにゃくは、祝いごとにも用いられる縁起のよい一品です。見た目以上に食べやすく、旨みをぐっと吸収する味しみのよさが魅力ですよ。滋賀県内で見かけたらぜひ召し上がってみてください。

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