ランキング
2024/09/16
滋賀のご当地B級グルメ「鮒ずし」とは?特徴や歴史を紹介!

この記事の目次
「鮒ずし」は、地域に深く根ざした滋賀の伝統食です。手間と時間を惜しまず作られる「鮒ずし」は、正月やお祝いごとなど特別な日に欠かせない食べ物でした。今でも地元の人々に親しまれているソウルフードです。
そんな鮒ずしの特徴について探っていきましょう。
鮒ずしの特徴

「鮒ずし」は、塩漬けの魚を米に漬け込み自然発酵させる「なれずし」の一種で、滋賀県の伝統料理として親しまれています。「なれずし」は、発酵が進むことで魚が「馴れる」「熟れる」ことから名付けられたものです。
なれずしはさまざまな魚で作られますが、滋賀県では琵琶湖でとれる子持ちのニゴロブナを使うことが多く「鮒ずし」として知られています。
作り方は、まずフナの内臓を取り除き、塩を詰めて約3ヶ月間重しをのせて漬け込みます。その後、塩を洗い流してご飯に塩を混ぜたものを漬け込み、さらに数ヶ月から2年ほど発酵させてから食べます。魚を長期保存するための優れた方法です。
一般的にはフナのみを食べますが、地元ではペースト状のご飯ごと食べる方が多いそうです。フナの骨も発酵によって柔らかくなるため、骨ごと食べられます。
鮒ずしは発酵食品特有の独特なにおいがありますが、奥深い味わいがクセになるといわれています。鮒ずしのにおいは、発酵の過程でフナのたんぱく質が分解され、旨み成分のアミノ酸に変わることで生じるものです。発酵によるまろやかな酸味とフナの脂の旨みも感じられるのも特徴です。
また、鮒ずしには「本漬」と「甘露漬」の2種類があります。「本漬」は、魚を塩とご飯でじっくり発酵させた基本の鮒ずしです。一方「甘露漬」は、発酵後にご飯を取り除き、酒粕に漬けて仕上げます。そのため「甘露漬」はまろやかな味わいになり、より食べやすくなっています。
鮒ずしの歴史
鮒ずしは、タイ北部から中国の雲南省にかけての地域で生まれた「なれずし」の一種です。なれずしの保存方法は、水田稲作が日本に伝わったときに、一緒に伝わったといわれています。
水田農耕を営む人々が、季節ごとに大量に獲れる川魚などの淡水魚を長期保存するために考えたものです。川魚は特定の時期に大量に獲れますが、冷蔵庫がなかった時代には、食べきれず保存するための方法が必要だったためです。
なれずしの製法が近江に伝わったときに、鮒ずしが誕生して、滋賀県に根付いたと考えられています。
平安時代に作成された古代法典『延喜式』には、鮎ずしなどと並んで鮒ずしに関する記述が見られ、その歴史の長さがわかります。
鮒ずしには、乳酸菌による整腸作用があり、栄養価も高いとされています。滋賀県では、昔から腹痛や体調不良のときに薬の代わりとして鮒ずしを食べる習慣があり、長く親しまれてきました。
また、鮒ずしは現代の握りずしの起源であり、日本最古の寿司といわれています。
滋賀の観光スポットとアクセス方法
近江牛が食べられる滋賀には、さまざまな観光スポットがあります。今回は、滋賀にある3つの人気観光スポットを紹介します。
琵琶湖バレイ

標高1,100mの山頂にある「琵琶湖バレイ」は、ロープウェイでアクセスできる絶景スポットです。山頂に広がる「びわ湖テラス」からは、琵琶湖の大パノラマを一望でき、まるで空に浮かんでいるかのような感覚を味わえます。特に晴天の日には、美しい風景を楽しめます。
びわ湖テラスのウッドデッキでは、開放感あふれる空間でくつろげるほか、カフェやレストランでは滋賀県産の食材を使った料理やオリジナルスイーツを堪能できるのも魅力です。
また、ジップラインやアスレチック、ドッグランなど、家族連れやペット同伴でも楽しめるアクティビティも充実しています。冬季にはスキー場として営業し、琵琶湖を望む絶景のなかでスキーやスノーボードを楽しめます。
メタセコイア並木道

約2.4kmにわたって続く「メタセコイア並木道」は、約500本のメタセコイアの木が織りなす絶景スポットです。新緑の初夏、深緑の夏、紅葉の秋、雪化粧の冬と、四季折々の美しい風景に魅了されます。特に秋の紅葉シーズンには、まっすぐに伸びる道路がオレンジ色に染まり、フォトジェニックな景観が広がります。
隣接する農業公園「マキノピックランド」では、フルーツ狩りや郷土料理を楽しむことができ、無料駐車場も利用可能です。
メタセコイア並木道は、SNSを中心に話題となり、関西を代表する絶景スポットの一つとして知られています。ロマンチックな雰囲気が漂うこの場所は、デートスポットとしても人気です。
近江神宮

天智天皇をまつる「近江神宮」は、日本の時間制度の発祥地としても知られています。毎年6月10日には「時の記念日」を祝い、全国の時計関係者が集まる「漏刻祭」が開催されます。また、境内には「近江神宮時計館宝物館」があり、国内外の時計や宝物が展示されています。
近江神宮は、天智天皇が『小倉百人一首』の巻頭歌を詠んだことから「かるたの殿堂」としても有名です。競技かるたの大会が開催されるほか、映画『ちはやふる』の聖地としても人気があります。
歴史と文化に触れられるこの神社は、多くの人々が訪れる人気の観光スポットです。
グルメも観光も魅力的な滋賀には、さまざまなアクセス方法があります。
日本三大都市でもある東京、大阪、名古屋からのアクセスも便利です。東京から電車で向かう場合は、約2時間で到着します。大阪、名古屋方面からなら電車で約1時間です。
車でゆっくりドライブを楽しみながら滋賀に向かうのもおすすめです。最適なアクセス方法を探してみてくださいね。
滋賀県の位置

まとめ
鮒ずしは、長い歴史と深い地域の愛情が込められた滋賀の伝統食です。その独特の味わいや作り方には、昔からの知恵と工夫が詰まっています。現代でも変わらずに愛されている鮒ずしの魅力に引き込まれている方はたくさんいます。
滋賀に訪れた際は、鮒ずしをぜひ食べてみてくださいね。
\ テンポススター加盟店を募集中! /