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2024/10/29
福岡のご当地B級グルメ「水炊き」とは?特徴や歴史を紹介!

この記事の目次
「水炊き」は、福岡のご当地B級グルメです。鶏肉の深い旨みとシンプルな味わいを楽しめる「水炊き」は、季節を問わず地元の人々に愛され続けています。
そんな水炊きの特徴や歴史について探っていきましょう。
水炊きの特徴

「水炊き」は、シンプルながらも深い旨みが味わえる魅力的な鍋料理です。一般的な鍋料理と違い調味料に頼らず、鶏肉の旨みを最大限に引き出しています。骨付きの鶏肉を水からじっくりと煮込むことで、澄んだスープが徐々に白濁していき、濃厚な旨みが全体に広がります。
水炊きに使われる具材もこの料理の魅力の一つです。一般的な鍋料理では白菜を使うことが多いですが、福岡の水炊きではキャベツを使用します。キャベツを使うことでスープの甘さが引き立ち、最後まで濃厚な味わいを楽しめます。さらに、しいたけやネギなどの野菜も一緒に煮込むことで、素材の風味がスープに溶け込み、鶏の旨みとの絶妙なバランスが生まれます。
福岡の水炊きは、スープそのものがとても味わい深いので、何もつけずにそのままでもおいしく食べられます。まずは、鶏の旨みが凝縮されたスープをそのまま味わい、水炊きのシンプルな魅力を感じましょう。途中から薬味を入れたポン酢で楽しむのも醍醐味の一つです。
水炊きのシメには、卵やネギを加えた雑炊が人気です。鶏の旨みがしっかりと染み込んだ雑炊は、格別のおいしさです。卵やネギを加えることで、より濃厚な味わいを楽しめます。お店によっては、シメにちゃんぽん麺などを入れる場合もあり、さまざまなアレンジを楽しめます。

水炊きは、美容や健康にもいいとされています。スープに含まれる鶏肉由来のコラーゲンは、肌に潤いを与え、体の内側から健康をサポートしてくれます。栄養豊富で低カロリーな食事を楽しみながら、美容効果も期待できるのも嬉しいポイントです。
水炊きの歴史
福岡の「水炊き」の歴史は、明治時代にまでさかのぼります。
水炊きの発祥地として知られるのが、福岡市中央区平尾にある老舗の『水月』です。このお店を創業した林田平三郎さんは長崎出身で、15歳のときに料理を学ぶために香港へ渡ります。そこで英国人の家庭に住み込み、西洋料理のコンソメや中国料理の鶏の水煮を学びました。
その技術を活かして日本人の味覚に合うようにアレンジした料理が「博多水炊き」として誕生しました。林田さんは、山奥で育った鶏と海岸近くで育った鶏を組み合わせるなど、試行錯誤を重ねて現在の味わいを完成させました。このこだわりは今も受け継がれ、福岡の多くの水炊き店で堪能することができます。
また、水炊きは博多の「ごりょんさん(商家の女将)」たちによって、家庭料理としても発展しました。もともとシンプルな料理だった水炊きに、野菜や豆腐を加え、栄養価の高い料理として改良されました。こうして家庭で愛される味は、逆に料亭にも広がり、博多の食文化として定着しました。
水炊きは、冬の寒さをしのぐ鍋料理としてだけでなく、春の早生キャベツの旬や夏の博多祇園山笠の祭りのあとにも欠かせない料理です。祭りのあとには、男たちが体力をつけるために水炊きを食べる習慣があり、こうした背景からも福岡の食文化の中で長年愛され続けてきました。
福岡の観光情報
水炊きが食べられる福岡には、さまざまな観光スポットがあります。今回は、福岡市の博多区にある3つの人気観光スポットを紹介します。
福岡タワー

福岡タワーは、全長234mを誇る日本一高い海辺のタワーで、福岡のシンボル的存在として多くの人々に親しまれています。地上123mの展望室からは、360度に広がる福岡市内やその周辺の美しい風景を一望でき、特に夜には繁華街の灯りが幻想的な光景を作り出します。
タワー内にはレストランやカフェがあり、きらめく夜景を眺めながらのディナーも格別です。また、四季折々のイルミネーションも訪れるたびに新しい魅力を見せてくれます。昼夜問わず、さまざまな楽しみ方ができる福岡タワーは、人気の観光スポットです。
キャナルシティ博多

キャナルシティ博多は、誰もが楽しめる大規模な複合商業施設です。食品や雑貨、ファッションなど幅広いアイテムが揃い、ショッピングを満喫できます。レストランやカフェでは、世界各国の料理や地元の味覚を堪能でき、友達や家族とおいしい食事を楽しむのにぴったりの場所です。
さらに、毎日無料で開催されるショーでは、ミュージカルやダンス、マジックなどのさまざまなパフォーマンスが楽しめます。館内にはアート作品も多く展示されていて、SNS映えするスポットとしても人気です。
承天寺

承天寺は、博多の夏祭り「博多祇園山笠」の発祥地として知られる歴史あるお寺です。疫病が流行したとき、お供えをするための施餓鬼棚に乗った僧たちが、担がれながら町中に水をまき疫病退を祈祷したことが祭りのはじまりとされています。また、日本ではじめてうどん、そば、饅頭の製法を伝えた場所ともいわれていて、食文化にも深く関わっています。
見どころの一つの「洗濤庭」は、美しい波模様が広がる石庭です。特に11月の紅葉シーズンには、庭園が紅や黄に染まり、枯山水の美しさが一層引き立ちます。この時期には「博多旧市街ライトアップウォーク千年煌夜」も開催され、ライトアップされた幻想的な景観を楽しめます。
福岡のアクセス方法
グルメも観光も魅力的な福岡には、さまざまなアクセス方法があります。
福岡県は、空路でも陸路でもアクセスしやすい場所にあります。東京、名古屋、大阪から向かうなら、福岡空港、北九州空港に行ける飛行機が便利です。
福岡空港から地下鉄に乗ると、約5分で博多駅に到着します。北九州空港から小倉駅までは、バスで約35分です。中国や四国地方、九州内での移動の場合は新幹線を利用するのがおすすめです。広島からは約1時間、鹿児島からは約1時間50分で到着します。
車でゆっくりドライブを楽しみながら向かうのもおすすめです。最適なアクセス方法を探してみてくださいね。
福岡県の位置

まとめ
水炊きは、鶏肉の旨みを引き立てたスープを主役にしながら、季節ごとの野菜とのバランスを楽しめる、シンプルながら深い味わいを持った料理です。
福岡に訪れた際は、水炊きをぜひ味わってみてくださいね。
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