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2024/12/11
静岡のご当地B級グルメ「金目鯛」とは?特徴や歴史を紹介!
この記事の目次
静岡県を代表する魚といえば、鮮やかな赤色が美しい「金目鯛」。その深い旨みと上品な脂で、高級魚として全国に知られ、地元だけでなく、金目鯛目当てに訪れる方も多くいます。
そんな金目鯛の特徴や歴史について探っていきましょう。
金目鯛の特徴
金目鯛は、脂ののったやわらかくクセのない味わいが魅力で、大きいものは体長50cmを超えることもあります。名前に「鯛」がついていますが、実際には鯛の仲間ではなく、キンメダイ科の深海魚です。水深200m〜800mの深海に棲んでいます。
静岡の金目鯛は、鮮やかな赤色と、深海で発達した大きな金色の目が特徴。その目が光を反射し輝いて見えることから「深海の貴婦人」とも称されます。主な漁場は伊豆東海岸や伊豆諸島、御前崎沖で、特に静岡県下田港は日本一の水揚げ量を誇ります。静岡産の金目鯛は鮮度と品質で高く評価されています。
金目鯛は年間を通して漁獲されますが、特に10月から3月の冬が旬です。また、産卵期にあたる6月から8月ごろも脂のりがよくおいしいと評判です。6月に開催される「下田きんめ祭り」では、多くの観光客が訪れ、金目鯛の魅力を満喫しています。
金目鯛のブランド
静岡が誇る金目鯛は「伊豆の地きんめ」として知られ、地域別に3つのブランドがあります。
「稲取キンメ」は、高い鮮度と脂のりが特徴。祝い事に欠かせない料理として「腹を割って付き合おう」という意味を込めた「金目鯛の腹合わせ」という伝統料理が親しまれています。
「須崎の日戻り金目鯛」は、漁師たちが午後3時までに港へ戻り、品質管理を徹底した金目鯛です。
「伊東の地きんめ」は、豊富な餌に恵まれた環境で育ち、脂ののった濃厚な味わいと丸みのある体型が特徴です。
金目鯛の楽しみ方
金目鯛の代表的な料理といえば「煮付け」です。ウロコやエラを処理して、醤油や砂糖、酒を合わせたタレで煮込むと、甘辛い味わいが楽しめます。脂の旨みが煮汁に溶け込み、一口ごとに濃厚なコクを堪能できます。
上品な脂とやわらかな身が楽しめ、ご飯との相性も抜群です。旅館や料亭では、尾頭付きの姿煮として大皿に盛り付けられることもあり、その鮮やかな赤色は、料理に華やかさを添えます。
このほかにも、刺身やしゃぶしゃぶで食べるのもおすすめ。刺身ではとろけるような甘みが広がり、しゃぶしゃぶでは素材の風味をダイレクトに感じられます。また、アラや頭から出るだしはみそ汁やブイヤベースにも最適。野菜ともよく合い、素材の旨味を引き出したまろやかなスープが楽しめます。
最近では、金目鯛の煮付けをアレンジしたコロッケやバーガー、ラーメン、シューマイといった創作料理も増えており、多くの人々に喜ばれています。
金目鯛の歴史
金目鯛は、伊豆半島の稲取漁港が漁の発祥地とされ、初めて漁獲された記録は明治時代にさかのぼります。
当時、練り物の材料にする魚のオキギスを捕っている際に偶然かかったのが金目鯛でした。その後、大正時代には小田原で行われていた金目鯛の漁法が稲取に伝わり、本格的な漁が始まります。地元では昔から食べられており、祝い事の席では金目鯛が姿煮にされ、特別な日の料理として大切にされてきました。
昭和25年(1950年)代以降、稲取温泉が開発され、観光客が金目鯛料理を楽しむようになり、その美味しさが口コミで広がりました。また、下田港が「金目鯛の水揚げ日本一」として注目されるようになり、金目鯛は全国で愛されるようになりました。
静岡の観光スポット
金目鯛が楽しめる静岡には、さまざまな観光スポットがあります。今回は、静岡県伊東市にある3つの人気観光スポットを紹介します。
城ヶ崎海岸
約4000年前、大室山の噴火により流れ出した溶岩で形成された「城ヶ崎海岸」は、雄大な自然の魅力を堪能できるスポットです。
特に注目は、長さ48m、高さ23mの「門脇つり橋」。断崖絶壁の上を渡るスリル満点の橋で、揺れる度に荒々しい波しぶきと壮大な景色が広がります。
また、近くにある「門脇埼灯台」からは360度のパノラマ風景が堪能でき、伊豆七島や天城連山を一望できます。さらに、海岸沿いの約9kmのハイキングコースでは、季節ごとに異なる花々が楽しめ、自然とともに心地よい散策ができます。
伊豆シャボテン動物公園
「伊豆シャボテン動物公園」では、世界各地のサボテンなど約1,500種が栽培され、約140種の動物達がのびのびと暮らしています。
特には11月下旬から4月上旬にかけて開催される「カピパラの露天風呂」が人気で、カピパラが岩風呂で気持ちよさそうにしている姿には癒されます。また、リスザルやカンガルーなどの動物たちと触れ合ったり、餌をあげたりすることもできます。
さらに、好みのサボテンと鉢植えを選べるサボテン狩りや、ボートで動物たちを観察する「アニマルボートツアーズ」など、ここでしか味わえない体験も魅力です。
伊豆ぐらんぱる公園
伊豆ぐらんぱる公園は、約22万平方メートルの広大な敷地に、家族連れからカップルまで楽しめるアトラクションが豊富に揃ったレジャーパークです。往復400mのジップラインや船型立体迷路、実物大の動く恐竜の間を走るゴーカートなど、さまざまなアトラクションが楽しめます。
夜になると、日本初の体験型イルミネーション「グランイルミ」が幻想的な光の世界を作り出します。
さらに、ドッグランやわんちゃんと一緒に食事ができるレストランもあり、ペットとの旅行にも最適です。幅広い世代が一日中楽しめる観光スポットです。
静岡のアクセス方法
グルメも観光も魅力的な静岡は、アクセスが便利な場所にあります。
東京からは、JR東海道新幹線を利用するのが便利です。「ひかり」で約1時間、「こだま」でも約1時間30分で到着します。
名古屋からも同様に「ひかり」で約1時間、「こだま」で約1時間30分です。
新大阪駅からは「ひかり」で約2時間、「こだま」で約2時間30分で到着します。
車でゆっくりドライブを楽しみながら静岡に向かうのもおすすめです。最適なアクセス方法を探してみてくださいね。
静岡県の位置
まとめ
金目鯛は、美しい見た目と口に入れた瞬間に広がる旨味と甘みが特徴です。金目鯛は、煮付けや刺身、しゃぶしゃぶなど、多彩な料理で楽しむことができます。
静岡に訪れた際は、金目鯛をぜひ食べてみてくださいね。
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