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2024/12/17
長崎県のご当地B級グルメ「角煮まんじゅう」とは?特徴や歴史を紹介!

この記事の目次
長崎県は中国と西洋との関わりを経て、特有の「和華蘭(わからん)文化」が根付いた地域です。
珍しいご当地グルメがたくさんあり、なかでも「角煮まんじゅう」は、食べ歩きやお土産に広く選ばれています。
今回は長崎名物で人気の「角煮まんじゅう」について、特徴や歴史、その魅力をたっぷりとご紹介します。
長崎の角煮まんじゅうとは?
長崎県の角煮まんじゅうは、2つ折りにした生地に豚の角煮を挟んだ、思わず頬張りたくなるような一品です。
ほんのり甘いまんじゅう生地と、ほどけるようなやわらかさの豚の角煮の絶妙なコンビネーションが味わえます。中華街や専門店などで気軽に購入ができ、テイクアウトも可能な食べやすさが人気です。小腹がすいたときの食事やおやつにもよく食べられています。
角煮まんじゅうの由来と歴史

角煮まんじゅうの歴史は古く、江戸時代までさかのぼります。
当時、日本が鎖国をしていた頃、唯一の貿易港である出島を訪れた人々をもてなすために作られたのが「卓袱料理」です。
朱塗りの円卓を何人かで囲み、大皿料理を取り分けて食べるスタイルの食事で、和気あいあいとした雰囲気があったそう。その料理の一つである「東坡肉(とんぽうろう)」を、手軽においしく食べられるようにしたものが「角煮まんじゅう」です。
また、角煮まんじゅうのルーツは、長崎中華のコース料理にあるとも言われています。東坡肉とまんじゅうが別皿で提供され、お肉をまんじゅうに挟んで食べることがきっかけではないかとのこと。これらの個性豊かな長崎料理は、和・洋・中が合わさった「和華蘭(わからん)グルメ」として伝わっています。
角煮まんじゅうの作り方
角煮まんじゅうは、やわらかく煮込んだ豚の角煮とふわふわの生地が特徴です。まんじゅうの生地の材料は、小麦粉や砂糖、塩、ぬるま湯、油、ふくらし粉などが使われます。お店によって、油の代わりに自家製ラードを練り込むこともあるのだとか。ボウルに材料を入れて生地をこね、まとまってきたら1個分の大きさにカットし、麺棒で楕円形にのばした生地を2つ折りにして蒸します。
豚の角煮は豚バラ肉をねぎ、しょうが、酒などを入れて下茹でし、やわらかくなったらカットして、砂糖や醤油、みりんなどを入れて煮込みます。煮汁にトロミがつくまで煮込んだら、蒸したまんじゅう生地に挟んで完成です。作るのに時間はかかりますが、旨みたっぷりの豚の角煮とやさしく包み込むような生地との相性が抜群です。
角煮まんじゅうの美味しさと魅力

角煮まんじゅうは、味付けや食材にこだわった蒸したてが店頭ですぐに食べられるのが大きな魅力です。
創業当時から継ぎ足してきた秘伝のタレと保存料・化学調味料不使用で、手作りの味を再現した一品もあります。角煮まんじゅうを長崎で初めて販売したお店では、角煮に適した豚肉を求めて世界各国を探し、厳選した食材を使用しているとのこと。
どれも口の中でほどけるようなやわらかさの角煮とやさしい食感のまんじゅうとの一体感がたまりません。食べ比べもおすすめなので、ぜひ一度召し上がってみてくださいね。
長崎県のおすすめ観光スポット
ここからは長崎のおすすめ観光スポットを紹介します。
オランダ坂

オランダ坂は、長崎市の東山手エリアにあります。
異国情緒あふれる洋風の建物と特徴的な石畳敷きの坂があり、上っていくと日本と西洋文化の融合が随所に垣間見えます。
近くには、初期洋風建築の東山手十二番館や雰囲気のよい坂がたくさんあり、街歩きや散策におすすめです。オランダ坂はその一帯の坂道のことを指し、「水学院下の坂」「活水坂」「誠孝院前の坂(じょうこういんまえのさか)」は特に有名です。
出島(出島和蘭商館跡)

国指定の出島和蘭商館跡は、徳川幕府の命により築造された人工の島です。
19世紀初めの鎖国時代の街並みや生活の様子が復元されています。まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような雰囲気が体験でき、資料館で当時の様子を知ることもできます。
出島和蘭商館跡にかかる「出島表門橋」は、江戸の町と出島和蘭商館跡をつなぐシンボル的な存在。鎖国時代の出島とのつながりは、一つの橋のみでした。当時の様子を想像するとより楽しめますよ。
出島から徒歩3分の場所にある「出島ワーフ」でのお食事もおすすめです。
長崎水辺の森公園

2004年3月に開園した「長崎水辺の森公園」は、芝生の目の前に長崎港の景色が広がる市民憩いの場所です。
園内には運河が流れ、ゆったりとした気分で歩ける遊歩道もあります。日中の緑あふれる開放的な広場も素敵ですが、特におすすめなのが夕暮れからの時間。街並みのライトアップによって、周囲がロマンチックな雰囲気に変化します。
長崎港入口にかかる女神大橋(ヴィーナスウイング)や、夜景で有名な稲佐山、三菱重工長崎造船所のライトアップも見どころです。
長崎へのアクセス
ここからは、長崎へのアクセスについてご紹介します。東京から行く場合は、飛行機での移動がおすすめです。成田空港から長崎空港までは2時間ほどで到着し、そこからバスを利用して約40分の道のりです。
また、大阪から向かう場合は、伊丹空港から飛行機に乗り、長崎空港までは約1時間20分の道のりです。長崎駅にはバスを使って移動できます。新幹線の場合は、新大阪から山陽新幹線で博多駅まで行き、西九州新幹線から長崎駅まで約4時間かかります。飛行機の場合は搭乗手続きもあるので、時間に余裕を持って計画してみてくださいね。
長崎県の位置

まとめ
今回は長崎県の「角煮まんじゅう」についてご紹介しました。
甘辛くホッとする味わいの豚の角煮とふわふわのまんじゅうとのコラボレーションは、まさに長崎でしか味わえない一品です。手頃な価格で購入ができ、長崎旅行の思い出にもいかがでしょうか?
店頭ではぜひアツアツを召し上がってみてくださいね!
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