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2023/12/27
高知のご当地B級グルメ「須崎鍋焼きラーメン」とは?特徴や歴史を紹介!

この記事の目次
日本一熱いといわれている須崎鍋焼きラーメンは、高知県須崎市のご当地B級グルメです。懐かしさを感じる和風ラーメンは、地元の人々に愛され続けています。
そんな須崎鍋焼きラーメンの特徴と歴史について探っていきましょう。
須崎鍋焼きラーメンの特徴
鍋焼きラーメンのスープは、親鳥の鶏ガラ醤油味で比較的あっさりしています。歯ごたえのある細麺が使われていて、具材は、親鶏の肉、ネギ、生卵、ちくわ(すまき)ととってもシンプルです。
ちなみに「すまき」とは、漁港で釣り上げた新鮮な魚を、すり身にして蒸したかまぼこの一種です。
何よりも特徴的なのは、土鍋の器。最後までアツアツのスープを楽しめます。そんな鍋焼きラーメンの付け合わせは、たくわん(古漬け)です。少し酸味のある漬物が、口の中をリセットしてくれます。
2002年、鍋焼きラーメンを全国に広めようと、須崎市で「鍋焼きラーメンプロジェクトX」が発足しました。元祖の特徴をもとに「7つの定義」を定め、条件を満たしたものだけが鍋焼きラーメンと認められています。
1、スープは、親鳥の鶏がら醤油ベースであること
2、麺は、細麺ストレートで少し硬めに提供されること
3、具は、親鳥の肉・ねぎ・生卵・ちくわ(すまき)などであること
4、器は、土鍋(ホーロー、鉄鍋)であること
5、スープが沸騰した状態で提供されること
6、たくわん(古漬けで酸味のあるものがベスト)が提供されること
7、全てに「おもてなしの心」を込めること
ちなみに、アンパンマンの作者である、漫画家のやなせたかしさんがプロジェクトの趣旨に賛同して、キャラクター「なべラーマン」とその友達のニホンカワウソの「カウちゃん」を誕生させました。
須崎鍋焼きラーメンの歴史

鍋焼きラーメン発祥のお店は、戦後に須崎の路地裏で営業していた「谷口食堂」。当時は、鍋焼き中華そばと呼ばれていたそうです。食糧難の時代だったため、親鶏の肉、ネギ、生卵、ちくわ(すまき)と近くで手に入りやすい食材で考えられました。
親鳥を使うようになったのは、谷口食堂の前に鶏を扱うお店があり、無料で分けてもらっていたからだそうです。
鍋焼きラーメンが考えられたのは、保温のためです。
出前のとき普通のどんぶりを使うと冷めてしまうので、保温性の高いホーロー鍋で届けるようになりました。
お客さんに「おいしいまま食べてほしい」というおもてなしの心から生まれた鍋焼きラーメン。食べるころになるとちょうどいい感じになるように、麺を固めに茹でています。
ホーロー鍋で提供していましたが、徐々に土鍋に変わっていきました。土鍋を最初に使ったお店は、谷口食堂の近所にあった「みつだ食堂」です。それに「水野食堂」が続き、須崎鍋焼きラーメンの老舗御三家として活躍していました。
谷口食堂の店主が亡くなると閉店しましたが「あの味が忘れられない」という熱狂的なファンによって、語り継がれてきました。谷口食堂の流れを汲み、現在では土鍋スタイルでさまざまなお店で提供されています。
食堂や専門店だけではなく、お好み焼き屋や焼肉屋さん、居酒屋など、場所や時間を問わず幅広く愛されています。
須崎鍋焼きラーメンの楽しみ方
鍋焼きラーメンは、食べ方によって味わいが大きく変わります。鍋焼きラーメンに胡椒や唐辛子を加えたり、残ったスープにご飯を入れて雑炊にしたりして食べるのも人気です。そして、卵の食べ方によっても変わります。
卵くずし派
一般的なのは、卵くずし派です。蓋を開けたら、卵をくずして、麺や具材と絡めて食べます。スープがまろやかになります。
卵しずめ派
蓋を開けたら、卵を傷つけないように麺を引き上げ、卵を鍋底にしずめます。卵をくずさないので、スープ本来の味を楽しみたい方におすすめです。楽しみはあとにとっておき、最後に半熟になった卵を食べましょう。
すき焼き派
すき焼き風に食べたい方は、鍋焼きラーメンが届いたら小皿を頼みましょう。レンゲで卵をすくい取り、小皿にうつします。
あとはすき焼きのように、麺をたまごに絡めながら食べます。猫舌の方におすすめの食べ方です。小皿を頼まずに、土鍋の蓋で食べる方もいます。
「鍋焼きラーメンの街」須崎の魅力

須崎市は、高知県のほぼ真ん中にあります。南には太平洋、北には蟠蛇森(ばんだがもり)と呼ばれる山があり、市内を流れる清流新荘川は日本で最後にニホンカワウソが目撃された場所です。
ちなみに、ゆるキャラはニホンカワウソと鍋焼きラーメンをモチーフにした「しんじょう君」です。2016年にゆるキャラグランプリに輝きました。
須崎市は、海、山、川に囲まれた自然豊かな土地です。
空気と水はきれいでおいしく、ハイキングやマリンスポーツなどが体験できます。また、須崎市には漁港があるので、カツオやウツボなどの新鮮な魚介が味わえます。朝市に並ぶ野菜の味も格別です。
須崎市には、お楽しみが盛りだくさんです。
日本屈指の縁結びの神社「鳴無神社」や風光明媚なドライブコース「横浪黒潮ライン」なども人気の観光スポットです。
須崎市へのアクセス方法
須崎市へのアクセス方法はさまざまです。
ほとんどの方は、JRや飛行機を利用されます。
各地から須崎までの所要時間を紹介します。所要時間は、季節や天気などによって変わります。
【JR(特急)でのアクセス】
岡山駅から約3時間30分
高知駅から約40時間
【飛行機でのアクセス】
羽田空港から約1時間30分
中部国際から約1時間
伊丹空港から約50分
福岡空港から約1時間
沖縄空港から約3時間30分
高知龍馬空港から須崎市まで車で約1時間30分
【自動車でのアクセス(高速道路)】
広島から約4時間
岡山から約2時間20分
徳島から約2時間30分
神戸から約4時間
大阪から約5時間
高知県須崎市の位置
まとめ
おもてなしの心がこもった、アツアツの鍋焼きラーメン。食べ方によって味わいが変わり、何度でも楽しめます。
高知県の須崎市に訪れた際は、鍋焼きラーメンをぜひ食べてみてくださいね。
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