福井県

2024/04/17

福井のご当地B級グルメ「ボルガライス」とは?特徴や歴史を紹介!

福井県の越前市で親しまれている「ボルガライス」。「ボルガ」という聞きなれない言葉からは、いったいどんな食べ物なのか想像できません。

ですが、地元ではスーパーで販売されていたり、学校の給食にも取り入れられたりしているほど、日常的に食べられているご当地B級グルメです。

謎に包まれている「ボルガライス」の特徴や歴史について探っていきましょう。

ボルガライスの特徴

ボルガライスは、オムライスにカツをトッピングしてソースをかけたボリューム満点の一品です。人気の洋食を盛り合わせたワンプレートです。野菜が添えられていることもあります。ボルガライスにこれといった定義はなく、バラエティーの豊かさも魅力のひとつです。

オムライスのご飯は、ケチャップライスだったりピラフだったりします。ボルガライスはトンカツをトッピングすることが多いのですが、お店によっては、チキンカツだったりエビフライだったりします。

ソースもデミグラスソースやトマトソース、ホワイトソースなどさまざまです。ですが、カレーソースは認められていません。カレーをかけると別料理になってしまうからです。

ボルガライスは、お店によって見た目や味わいが違うので楽しめます。どのお店もこだわりのオムライスやソースを使いボルガライスを提供しています。

さまざまなスタイルがありますが、注目したいのは、地元の食材が3種類以上使われる「プレミアムボルガライス」。地元の食材を楽しめる贅沢な一品です。

変わったボルガライスも人気

ちょっと変わったボルガラーメンやボルガアイスなどが続々と誕生しています。手軽に食べられる商品もあるので、いくつか紹介します。

ボルガライスの風味を再現したおかき「ボル菓」。ケチャップとデミグラスソースの香りと、サクサクとした軽い食感がクセになるおいしさです。

押し寿司タイプの「どこでもボルガライス」もあります。デミグラスソースが染みこんだカツとオムライスがカットされているので、移動中でも食べられます。

また、オタフクソースと共同開発した、かけるだけでボルガライスの味わいを再現できる「ボルガライスソース」も販売されています。

ボルガライスの名前の由来

ボルガライスの名前の由来には、いくつもの説があり謎に包まれています。

ロシアにたまごを使った「ボルガ」という料理があり、同じたまご料理ということで「ボルガライス」と名付けられた説。また、イタリアのボルガーナという地方で食べられていた料理に似ていることから「ボルガライス」と名付けた説。

このほかには、ボルガライスのオムライスがロシアのボルガ川、川をわたるイカダがトンカツというイメージで「ボルガライス」と名付けた説などが有名です。

ボルガライスの歴史

昭和55年(1980年)にはすでにあったといわれているボルガライスですが、誕生した経緯や発祥のお店についての詳細はわかっておらず、さまざまな説があります。

昭和56年(1981年)に創業した洋食のいし川(現在は閉店)の店主は、地元客から「オムライスがあるなら、作れるでしょう」と頼まれたのがきっかけで作りはじめたと語っています。

また、東京の浅草ひさご通りにあったクスノキ屋(現在は閉店)では、昭和25年(1950年)代にヴォルガ・ドン運河に因んだ洋風カツ丼を作っていたといわれています。その後、クスノキ屋で働いていたシェフが福井にやってきて、昭和61年(1986年)に創業したカフェド伊万里(現在は閉店)に作り方を教えてことがきっかけで、人気メニューとなり広まっていったそうです。

そして平成22年(2010年)に日本ボルガラー協会が発足しました。日本ボルガラー協会は、ボルガライスについての情報を発信したり、おいしいお店を紹介したりしています。現在ではボルガライスを提供しているお店が増え、福井県内のいたる所で食べられるようになりました。

福井で愛されているボルガライスですが、日本ボルガラー協会会長の波多野翼さんによると、B-1グランプリなどに出店する予定は今のところないそうです。ボルガライスは作るのに手間がかかり、たくさんの人に一気にふるまうのが難しい料理だからだそうです。ボルガライスを食べたい方は、福井に足を運んで味わってほしいということですね。

福井県越前市の観光情報とアクセス方法

ボルガライスが食べられる福井県越前市には、さまざまな観光スポットがあります。越前市で有名な観光スポットといえば「御誕生寺」。

縁結びで有名な「御誕生寺」は、カップルに人気のあるお寺です。また「御誕生寺」は、迷い猫や捨て猫たちを引き取り、たくさんの猫が暮らしていることから「猫寺」ともよばれ親しまれています。猫たちが気ままに過ごしている姿には癒されます。

「御誕生寺」を訪問するときは、猫のごはんタイムの8時と15時30分ごろがおすすめです。ごはんタイムになると、どこからともなく猫たちが集まってきます。病気の猫の世話やトイレの掃除なども修行僧の仕事。食べに来ない猫がいると、修行僧がごはんの入ったボウルをたたきながらよんで回るそうです。そんな様子を観光客の方々は見守っています。

「御誕生寺」には、猫の御朱印帳や猫だらけの御朱印、招き猫のおみくじなどもあり、猫好きの方に人気があります。

グルメも観光も魅力的な福井越前市は、東京駅から鉄道を利用して約3時間40分で到着します。大阪駅、名古屋駅からは約2時間。金沢駅からは、特急を利用すると約1時間で到着します。

車でゆっくりドライブを楽しみながら向かうのもおすすめです。最適なアクセス方法を探してみてくださいね。

まとめ

オムライスにカツがのっているボルガライスは、ボリューム満点でランチにピッタリです。食べられるお店は増え続けていて、さまざまなボルガライスを味わえます。オムライスのご飯やカツの種類、ソースの組み合わせなど、自分の好きなボルガライスを探す楽しみもあります。

福井に訪れた際は、ボルガライスをぜひ食べてみてくださいね。

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