福島県

2024/04/11

福島のご当地B級グルメ「クリームボックス」とは?特徴や歴史を紹介!

クリームボックスは、福島県郡山市発祥のご当地B級グルメです。小さめの厚切り食パンに白いミルク風味のクリームを塗って焼いたパンは、まるでスイーツのようなおいしさで人気があります。

クリームボックスは高校の購買部で販売されるほど地元の人々にとって身近な存在で、愛され続けています。

そんなクリームボックスの特徴や歴史について探っていきましょう。

クリームボックスの特徴

手のひらサイズの食パンには、白いミルククリームがこぼれそうなほど盛られています。クリームをたっぷりとのせても安定するように食パンを少し厚めに切っています。

濃厚でコクのあるクリームは、ほどよい甘さであっさり食べられます。小腹が空いたときにもちょうどいいサイズ感。まるでスイーツのようなソウルフードです。100円前後で手軽に購入できるクリームボックスは、まさにご当地B級グルメです。

お店によってさまざまな工夫がされていて、個性的なクリームボックスもあり、カフェオレ風味やあんこ風味もあります。

食べやすいように、食パンの耳を切り落として作っているお店もあります。また、山形食パンや丸い形のラウンド食パンで作られたクリームボックスも。丸いクリームボックスは、かわいい見た目で人気があります。

クリームボックスと同じように郡山市で有名なのが「酪王カフェオレ」。クリームボックスと相性抜群で、一緒に楽しむのが定番です。

クリームボックスの作り方

家庭でも作れるクリームボックスの作り方を紹介します。約10個分のクリームを作るのに必要な材料は、牛乳と生クリームを各250ml、砂糖75g、コーンスターチ35g、バター12.5gです。あとは好きな食パンです。

まずは、砂糖とコーンスターチをなめらかになるまでまぜます。つぎは、牛乳と生クリームを鍋に入れてまぜ、砂糖とコーンスターチを加えます。

火をつけたら、焦げないよう泡立て器などでまぜつづけましょう。沸々としてきたら火を止めて、バターを入れてまぜます。あとは冷まして、クリームが固まるまで待ちます。最後は、食パンにクリームをぬって、オーブンで軽く焼けばクリームボックスの完成です。

クリーム作りは手間がかかるので、まとめて作るのがおすすめです。あまり日持ちしないので、早めに食べきりましょう。まずは、半分の材料で作ってみるのもおすすめです。クリームボックスは家庭でも作れますが、ぜひ発祥地の郡山市で味わってもらいたい一品です。

クリームボックスの歴史

クリームボックスは、昭和51年(1976年)に「ロミオ」というパン屋さんで誕生しました。当時、郡山にはパン屋が少なく、職人の「洋風をとり入れた新しいものを食べてもらいたい」という思いから作られたそうです。そして、食パンを四角い「箱(ボックス)」に見立ててクリームをのせたことから、クリームボックスと名付けられました。

ほぼ正方形の手のひらサイズのミルク風味の食パンに、たっぷりとクリームがぬられたクリームボックスは、もっちり食感で優しい味わいです。クリームが使われていますが、食べやすい常温で提供されていて、食べるとき手がベタベタにならないよう仕上げられています。

今も昔も特に高校生からの人気が高いそうです。発売当初からクリームボックスは「ロミオ」の看板商品となり、ほかのお店にも広がっていきました。

クリームボックスは、テレビで紹介されたことで注目を集めるようになりました。また、郡山市で2014年に開催された「B-1グランプリ」で、ご当地グルメとしては取り上げられませんでしたが、来場者にPRしたことで知名度が増しました。

クリームボックスといえば福島といわれるほど有名になり「郡山クリームボックス楽団」や「クリームボックス部」といった愛好家団体ができるほど愛されるご当地パンとなりました。

県外の方からも「食べたい」という声が届くようになりましたが「クリームボックスは日持ちしないパンなので、郡山市で食べるのが一番」だそうです。また、すべて手作りなので大量生産もむずかしいそうです。

ですが、県外の方からの食べたいという思いに応え、お土産用が販売されるようになりました。JR郡山駅構内にある「三万石郡山おみやげ館」で、お土産用の箱入りクリームボックスが購入できます。箱には、オリジナルキャラクターの「クリームボッくん」が描かれ、かわいらしいデザインでおいしいと好評です。

福島の観光情報とアクセス方法

クリームボックスが食べられる郡山市は、美しい自然を楽しめる観光スポットが多くあります。なかでも、雄大な自然が広がる猪苗代湖や郡山布引風の高原はおすすめです。

キャンプやマリンスポーツを楽しめる猪苗代湖は、日本で4番目に大きな湖です。面積は約103平方km、深さは約93mもあり、会津若松市、郡山市、猪苗代町にまたがっています。澄んだきれいな水であることから「天鏡湖」という別名も。そんな猪苗代湖は、白鳥の飛来地としても有名で人気の観光スポットです。

標高約1,000mの郡山布引風の高原は、猪苗代湖の南側にあり、絶好のロケーションです。日本最大の風力発電所でもあり、33基の巨大な風車が設置されていることから「風の高原」ともよばれています。巨大風車の下に咲き誇る季節の花々には癒されます。夏はひまわり、秋はコスモスを楽しめる観光地です。

グルメも観光も楽しめる郡山市は、福島県の中心にあるので県内各地へのアクセスにも便利です。郡山市は、東京から新幹線で約2時間のところにあります。

車でゆっくりドライブを楽しみながら福島に向かうのもおすすめです。最適なアクセス方法を探してみてくださいね。

まとめ

郡山市で愛され続けている「クリームボックス」。食パンにミルククリームを塗っているだけなのですが、単純だからこそ奥深くクセになります。ミルキーなクリームは、優しく懐かしい味わいです。

耳なしや丸パン、カフェオレ風味やあんこ風味などバリエーション豊富なクリームボックスは、食べ歩きにもぴったりです。

福島に訪れた際は、クリームボックスをぜひ食べてみてくださいね。

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