福岡県

2024/05/08

北九州のご当地B級グルメ「門司港焼きカレー」とは?特徴や歴史を紹介

かつて国際貿易港として栄えた「門司港」。

この地域には、明治から昭和初期にかけて建てられたレトロな洋館が立ち並び、人気の観光スポットとして知られています。

そんな門司港で話題のグルメ「焼きカレー」は、さまざまな国の文化の影響を受けて、北九州で独自に進化した料理。今回はそんな「門司港焼きカレー」の魅力について解説します。

北九州のご当地グルメ「門司港焼きカレー」とは?

九州最北端の門司港の名物「焼きカレー」は、あつあつのごはんにカレーやチーズ、卵をのせて焼いた一品です。

カレーとドリアを合わせたような洋食料理で、専門店やカフェ、レストランなど、さまざまなお店で提供されています。定義などは特になく、フグやえびなど、海鮮をトッピングするお店もあります。

門司港焼きカレーの歴史と発祥

門司港焼きカレーの発祥は諸説ありますが、一説によると、昭和30年代の門司港にあった喫茶店がはじまりと言われています。当時、余っていたカレーをドリア風にしてオーブンで焼いたところ、香ばしい風味がおいしく、お店のメニューとして提供されることになりました。その際にお客さんから好評の声を得て、次第に提供するお店が増えていったそうです。

また、門司港の焼きカレーに注目が集まったのは、平成23年に「よこすかカレーフェスティバル」でのこと。グランプリを受賞し、複数のメディアで門司港焼きカレーが紹介されたことで、観光客の方が多く訪れるようになりました。

門司港焼きカレーのおいしさや魅力 

門司港焼きカレーは、現在数十店舗の飲食店で楽しめます。

何種類ものスパイスをブレンドし、ルーにこだわった焼きカレーやホロホロになるまで具材を煮込み、たっぷりのチーズをかけた一品など、個性豊かな一皿が食べられます。

また、門司焼きカレー最大の魅力は盛り付けたあとに、高温で焼き上げることでカレーの旨みが凝縮し、味わいに深みが生まれること。

ぐつぐつとした音や運ばれてきたときのスパイスの香り、アツアツのカレーなど、五感で堪能できる高揚感があります。途中で卵黄をくずしてチーズと混ぜながら、まろやかな味わいも楽しんでくださいね。

お店がたくさんあって選ぶのが難しい…という場合は、「焼きカレーMAP」を見ながら街を巡ってみるのも楽しいですよ。

門司港焼きカレーの豆知識

ここからは、門司港焼きカレーの豆知識についてご紹介します。

今でこそ、トッピングが充実しているイメージの門司港焼きカレーですが、その元祖は現在とは少し異なっていたそう。

昔は小さめにカットしたプロセスチーズをカレーにトッピングしていましたが、当時はカレーをオーブンで焼いたときに、卵黄が割れてしまうことが多かったようです。

そこで、チーズを卵にかぶせるようにしてトッピングしてみたところ、きれいに仕上がったため、いつしかトッピングの定番にチーズが使われるようになりました。

北九州市内では昔ながらの焼きカレーが食べられるお店もあるので、ぜひ探してみてくださいね。

北九州市の観光スポット

ここからは、北九州市のおすすめスポットをご紹介します。

レトロで華やかな文化が垣間見える「門司港レトロ地区」

一つめは門司港焼きカレーの発祥の地となった、「門司港レトロ地区」。もともとこの地域は漁業と塩づくりが盛んでしたが、明治時代に国の特別輸出港に指定され、当時日本の三大貿易港にまで発展しました。

異国の雰囲気がただよう港では外国からの輸入品が搬入され、明治から大正にかけてのハイカラな街の風景や文化が垣間見る場所になっています。

なかでも「門司港レトロ展望室」では地上103メートル、31階の高さから関門海峡、関門橋、唐戸市場などの北九州の街が見渡せ、近くにある「ブルーウィングもじ」では、60度の高さまで跳ね上がる橋の様子はまさに圧巻の迫力です。

お土産や新鮮な食材がそろう「旦過市場」

北九州市の小倉北区にある「旦過市場(たんがいちば)」は、100年以上の歴史を持つ日本で唯一の河川の上にある市場です。

新鮮な食材やお土産、贈り物などを選ぶ際にもおすすめで、約100店舗もあるお店の中から、食べ歩きや散歩が楽しめます。毎月第1土曜日は「食市祭」が行われ、地元の方や観光客で賑わい、活気があふれています。

一歩足を踏み入れた瞬間、懐かしい時代へタイムスリップしたかのような気分になれる、情緒あふれるスポットです。

北九州の夜景スポット「皿倉山」

北九州市の夜景スポットとしても名高い「皿倉山」。

ケーブルカーとスロープカーに乗って山頂まで行くことができ、そこから北九州の街を一望できます。その夜景は「100億ドルの夜景」とも呼ばれ、新日本三大夜景にも選ばれています。

頂上にある「天空ドーム」は週末を中心にイルミネーションが行われ、デートスポットとしても人気。また、登山ルートもある皿倉山は標高622mの高さで、気軽に登山ができる場所としても親しまれています。

ぜひ日本有数の美しさを誇る夜景をぜひ体感してみてくださいね。

北九州市へのアクセス

ここからは北九州市へのアクセスについてご紹介します。

九州の玄関口とも言われる北九州市は、交通の便が充実しています。

東京からは飛行機で約1時間40分。新幹線を利用すると、約4時間40分の道のりです。
名古屋からは新幹線で約3時間10分、新大阪からは約2時間15分で到着します。
九州や四国からは高速道路を使ったアクセスが可能で、福岡からは約1時間、広島からは2時間40分で到着します。

ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

今回は北九州のご当地グルメ「門司港焼きカレー」についてご紹介しました。

ノスタルジックな建物が立ち並ぶ門司港周辺は、観光に訪れても楽しく、旅の記念に名物の「門司港焼きカレー」を食べてみてはいかがでしょうか?

あつあつのカレーととろーり濃厚なトッピングのハーモニーを堪能してくださいね。

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