大分県

2024/01/23

大分のご当地B級グルメ「とり天」とは?特徴や歴史を紹介!

大分といえば、鶏肉の年間消費量がトップクラス。鶏汁や鶏めし、唐揚げなど、さまざまな鶏料理が楽しめます。そして、忘れてはならないのが「とり天」です。とり天は毎日でも食べたくなるソウルフードです。

そんなとり天の特徴と歴史について探っていきましょう。

とり天の特徴

大分県の郷土料理であるとり天は、鶏肉の天ぷらのことです。日常的に食べられているソウルフードです。

唐揚げと同じような見た目ですが、唐揚げよりも油が少なくさっぱりしているので重たくありません。とり天の衣は軽くサクサクッとしていて、鶏肉はとてもジューシーです。醤油とニンニクの旨味がたまりません。付け合わせは胃にやさしいキャベツがたっぷりあり、ついついたくさんとり天を食べてしまいます。

下味がしっかりついているとり天は、そのまま食べても絶品ですが、いろいろな楽しみ方があります。特産品のカボスを絞りかけたり、練りからしを添えた酢醤油やポン酢などにつけて食べたりするのもおすすめです。

とり天の作り方

とり天に使うお肉は、鶏ももやむね肉などさまざまです。鶏肉の皮をはいだら、平らにそぎ切りにします。

そして、醤油やニンニク、ゴマ油などで下味をつけ、天ぷら粉で揚げます。天ぷら粉がない場合は、小麦粉や片栗粉などで衣を作ります。165〜170℃の油で3〜4分ほど揚げると完成です。

鶏肉が高価な食材だった時代、家庭では衣をたっぷりつけてとり天を作っていました。衣でかさ増しすることで、家族みんなで鶏肉を味わえたからです。ご飯のおかずやビールのお供にもぴったりのとり天は、家族全員で楽しめる一品です。

とり天の歴史

とり天発祥のお店は、別府市にある「東洋軒」です。1926年(大正15年)創業の老舗です。

東洋軒の初代である宮本四郎さんは、なんと天皇の料理番を務めていました。宮本四郎さんは、もともと帝国ホテルのフレンチシェフだったそうです。

とり天は、中華料理を和風にアレンジして誕生した料理だそうです。昭和初期、すでにメニューにあった骨付きの唐揚げだと女性が食べづらいだろうと思い、骨のない鶏ももを食べやすい大きさに切り、天ぷら風にアレンジしたのがはじまりといわれています。
当時は肉の硬い地鶏が多かったので、平らにそぎ切りにして天ぷらにしていました。

はじめは、レストランのまかないとして従業員が食べていましたが、改良しお店で提供するようになりました。当時のメニュー名は「炸鶏丸」で、「鶏ノカマボコノ天麩羅」という説明書きが添えられていたそうです。

唐揚げより早く調理できて、サクサクッと柔らかい衣は、またたく間に評判になり、さまざまな飲食店で提供されるようになりました。鶏の天婦羅を略して「とり天」という呼び名が定着していったそうです。

東洋軒のとり天は、厳選された国産の鶏肉のみを使っています。そして水を使わず、新鮮な卵のみを使うというこだわり。卵と小麦粉、片栗粉の入った衣をつけます。東洋軒では水を一切使わず、新鮮な卵のみを使って作ります。

次第にお店ごとにアレンジしたとり天を提供するお店が増えました。レストランや居酒屋食堂など、ほとんどの飲食店でとり天が提供されています。

大分に来たら立ち寄りたい別府地獄めぐり

大分県は、全国屈指の温泉王国です。温泉が好きな方には、別府の地獄めぐりがおすすめです。別府地獄めぐりは、100℃近い温泉の源泉が見られる観光施設です。また、迫力満点のワニと出会えたりお土産を買ったりもできるので満喫できます。

どうして地獄なのか気になりますよね。
鉄輪・亀川の温泉地帯は、1000年以上前から噴気や熱泥、熱湯などが噴出していたと「豊後風土記」に記されています。

近寄ることができない忌み嫌われた土地だったことから、「地獄」と呼ばれるようになりました。鉄輪では、いまでも温泉の噴出口を「地獄」と呼んでいるそうです。

別府地獄めぐりのコース内容は、海地獄、血の池地獄、龍巻地獄、白池地獄、鬼石坊主地獄、鬼山地獄、かまど地獄です。海地獄、血の池地獄、龍巻地獄、白池地獄の4つは、「別府の地獄」として国の名勝に指定されています。

ちなみに、海地獄、血の池地獄、鬼石地獄、かまど地獄には、足湯があります。もちろん、どの温泉も掛け流しです。

2〜3時間ほどあれば、コースを一気にめぐれます。ゆっくりとまち歩きも楽しみたい方は、1日あけておきましょう。

大分へのアクセス方法

大分県へのアクセス方法はさまざまです。飛行機や高速バス、JRなどの所要時間を紹介します。所要時間は、季節や天気などによって変わります。

【飛行機でのアクセス】

・伊丹空港から約1時間
・中部国際から約1時間10分
・羽田空港から約1時間30分

【高速バスでのアクセス】
・福岡から約2時間30分
・熊本から約4時間
・長崎から約4時間10分
・神戸から約9時間20分
・大阪から約11時間

【JRでのアクセス(特急)】

・小倉から約1時間20分
・博多から約2時間10分
・広島から約2時間40分
・鹿児島から約3時間30分
・新大阪から約4時間
・名古屋から約5時間
・東京から約6時間30分

【フェリーでのアクセス】
・三崎から約1時間10分
・徳山から約2時間
・八幡浜から約3時間
・大阪から約12時間
・神戸から約11時間20分

【車でのアクセス】

・北九州ICから約1時間30分
・佐賀ICから約2時間
・福岡ICから約2時間
・熊本ICから約2時間20分
・宮崎ICから約2時間50分
・長崎ICから約3時間
・広島ICから約4時間
・鹿児島ICから約4時間30分

まとめ

とり天は、衣をふわっとさせているものや、カラッと2度揚げしたものなど、お店によって調理方法はさまざまです。
また、食べ方によっても味わいが変わります。とり天の食べ比べをする楽しみ方もあります。

大分県に訪れた際は、とり天をぜひ食べてみてくださいね。

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