徳島県

2024/02/20

ご当地B級グルメの徳島ラーメンとは?特徴や歴史を紹介!

コクと旨みがクセになる徳島ラーメン。今では全国的に知られるようになり、多くの方に愛されています。徳島ラーメンといっても、地域や店舗によって味わいが違います。

そんな徳島ラーメンの特徴や歴史について探っていきましょう。

徳島ラーメンの特徴

徳島ラーメンは、豚骨と鶏ガラが主流です。ほとんどのお店では、豚骨と鶏ガラを組み合わせてダシを取っています。また、昆布や鰹節など魚介系を入れたり、香味系の野菜や香辛料を隠し味で使ったりと、お店によってアレンジしています。

お店によって違いはありますが、徳島ラーメンのスープは、大きくわけて、白、黄色、茶色の3種類です。短めのストレートの中細麺がスープとよく絡みます。また、トッピングされる具材も個性的です。

3種類あるスープ

小松島地方に多い「白」は、白濁の豚骨スープに薄口醤油や白醤油などで味を整えているあっさりした味わい。九州とも関東とも違う独自の味わいの豚骨スープです。

鳴門地方に多い「黄色」は、鶏ガラや野菜などを使い薄口醤油で味を整えているマイルドな味わい。全国的によく見られる、中華料理店スタイルの澄んだ中華そばです。

徳島の主流になりつつある「茶色」は、白濁した豚骨スープに濃口醬油やたまり醤油などで味を整えているパンチの効いた味わい。ほかの地域にあまり見られない特徴的なラーメンで、生卵がトッピングされていることが多いです。「すき焼きラーメン」と呼ばれ、親しまれている人気のご当地B級グルメです。

トッピングは甘辛く煮た豚バラ

ラーメンにトッピングされる肉といえばチャーシューが一般的ですが、徳島ラーメンでは、醤油や砂糖、みりん、酒などで甘辛く味付けした豚バラが使われます。

お店によって味付けはもちろん、豚バラの肉質や脂身の多さ、カットの大きさが違い、それぞれ個性的です。豚バラの代わりに牛肉やチャーシューがトッピングされることもあります。

時間が経つと肉汁や脂が熱いスープと一体になり、味わいが変わっていくのも魅力的です。あっさりしていたスープが、徐々にこってりした味わいになっていく変化を楽しめます。

ご飯や生卵と一緒に楽しむ

徳島では、ラーメンを頼むときにご飯も注文するのが定番です。ラーメンをおかずとして食べることを考えてか、他県のラーメンに比べると量が少なめです。ですが、豚バラ以外にも、ネギ、もやし、メンマ(タケノコ)などがトッピングされているので、満足できます。

甘辛い豚バラとご飯は相性抜群で、箸が進みます。生卵を一緒に注文できるのも特徴的です。生卵は、ラーメンにのせたりご飯にかけたり、肉に絡めたりとさまざまな方法で楽しまれています。

徳島ラーメンの歴史

徳島ラーメンは、戦後1949年ごろに小松島市の屋台からはじまったといわれています。当時、関西との行き来には、徳島市から鉄道で20分ほどの小松島港からの客船が使われていました。人の行き来が多い小松島で、二木弘という方が屋台をはじめました。そのとき、一緒に屋台をしたのが、小松島の老舗として知られている「カサイ」の初代ご主人です。

当時は、現在とほぼ同じ白濁した豚骨スープの「白」が作られていました。練炭でじっくり炊き出していたためか、今のスープよりもこったりしていたといわれています。その味に影響を受けた方が多く、屋台が増えていきました。人の行き来が多かったことから、徐々に徳島市に広まっていきました。

ですが、徳島市の最初のラーメンは、黄色だったともいわれています。黄色が定着する前に小松島から広まった白が定着していったそうです。そして、現在主流になってきている茶色が誕生したのは昭和30年代の末ごろといわれています。最近ではさまざまなアレンジがされ、徳島ラーメンは常に進化を続けています。

ちなみに、徳島に豚骨ラーメンが広がったのは、徳島ハム(現在の日本ハム)の工場があり「豚骨を大量に安く手に入れられたから」だそうです。

そんな徳島ラーメンが全国的に知られるようになったきっかけは、新横浜ラーメン博物館です。1999年に新横浜ラーメン博物館に中華そば「いのたに」が期間限定で出店したことで、徳島ラーメンが注目を集めました。ですが、地元での呼び方は、現在でも「中華そば」「支那そば」が一般的です。

徳島の観光情報

徳島県は、3つのエリアにわかれています。鳴門市や徳島市などがある「東部」。太平洋川にあり美しい海岸線が続いている「南部」。大きな渓谷や山々が広がる「西部」です。それぞれ見どころの観光スポットを紹介します。

東部では、世界三大潮流の一つである「鳴門の渦潮」や、世界中の名画約1000点を原寸大で再現し展示している「大塚国際美術館」などの観光スポットが人気です。

南部には、広大な大海原を眺められる「蒲生田岬」や、うみがめの産卵地で国の天然記念物に指定されている「大浜海岸」など、海の魅力を堪能できる観光スポットがあります。また、シーカヤックやスキューバダイビングなどのマリンスポーツを楽しむ方も多いです。

西部には、日本三大暴れ川の一つ「大歩危・小歩危」があります。吉野川が2億年の長い年月をかけて作り上げた美しい渓谷です。また、国の重要有形民俗文化財に指定された「祖谷のかずら橋」や標高1,955mもある「剣山」など、自然を満喫できる絶景スポットなどがあります。

徳島へのアクセス方法

徳島へのアクセス方法は、飛行機や高速バス、JRやフェリーなどさまざまです。

直行便は羽田空港と福岡空港にあり、約1時間15分で徳島阿波おどり空港に到着します。空港から徳島駅まではバスで約30分です。

京都や大阪、神戸など関西からは高速バスを利用すると約3時間で到着します。東京、北九州、和歌山からは、徳島港へのフェリーも運航しています。

まとめ

3種類のスープを楽しめる徳島ラーメン。徳島流に味わうなら、ご飯や生卵も一緒に注文しましょう。甘辛く煮た豚バラをご飯にのせたり、卵に絡めたりして食べるのがおすすめです。

徳島県に訪れた際は、徳島ラーメンをぜひ食べてみてくださいね。

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