鳥取県

2024/03/19

鳥取のご当地B級グルメ「山陰ちゃんぽん」とは?特徴や歴史を紹介!

ちゃんぽんといえば長崎が有名ですが、鳥取では山陰ちゃんぽんが親しまれています。同じちゃんぽんですが、味わいや見た目はまったく違います。

そんな山陰ちゃんぽんの特徴や歴史について探っていきましょう。

山陰ちゃんぽんの特徴

鳥取県のご当地B級グルメ「山陰ちゃんぽん」。大きな特徴は、豚肉や卵、白菜や玉ねぎ、きくらげなどが入っている牛骨ベースのあんかけです。野菜は本場の長崎ちゃんぽんと同じように細切りです。細切りの具材と中細のちぢれ麺があんかけと絶妙にマッチしています。

山陰ちゃんぽんは、牛骨だしをベースにした塩味や醤油味のスープで作られています。どちらもあっさりした味わいです。牛骨を丁寧に煮込んでいるので、旨みやコラーゲンがスープに溶け込んでいます。牛脂の香ばしさと甘みがあるスープは、牛骨ならではの濃厚な味わいを楽しめます。野菜のだしをブレンドしているお店もあり、やさしい味わいが好きな方におすすめです。

豚骨や鶏ガラベースで作られる長崎ちゃんぽんとの大きな違いですね。あんかけラーメンのような見た目で、地元の人たちからは「あんかけちゃんぽん」とも呼ばれています。

山陰ちゃんぽんの基本的な作り方は、まず豚肉とほかの具材を炒めます。

火が通ったら牛骨スープを投入し、片栗粉でとろみをつけます。

お店によっては、最後に溶き卵を加えます。

最後に麺を茹でて水気を切り鉢に盛ったら、あんをかけて完成です。

山陰ちゃんぽんの魅力

山陰ちゃんぽんは、具材たっぷりで食べ応えがあります。体の芯から温まるので、特に寒い時期に食べたくなる一品です。山陰ちゃんぽんは麺が下に沈んでいるので、最初にあんと具材、麺をよくまぜるのがポイントです。

山陰ちゃんぽんは、やさしい味わいですが、具材の旨みをしっかり感じられます。こしょうやお酢をかけると、また味に変化がうまれ楽しめます。とろとろのあんが麺に絡みついてくるので、食べ終わるころにはスープがほとんど残りません。ですが、あんがおいしいので、思わず最後まで飲み干してしまいます。クセになるおいしさのちゃんぽんです。

山陰ちゃんぽんの歴史

山陰ちゃんぽん発祥のお店といわれているのは、大正10年創業の「丸豊食堂」です。「山陰ちゃんぽん」は創業時からあったオリジナルメニューだったそうです。「山陰ちゃんぽん」の由来は、ちゃんぽんの王道である「長崎ちゃんぽん」と区別するために考えられたといわれています。丸豊食堂は、残念ながら閉店しました。

そもそもなぜ、鶏ガラや豚骨ではなく、牛骨なのか。鳥取は、江戸時代から日本有数の牛の生産地で、全国初の和牛登録事業に取り組んでいました。入手しやすく上質なだしがとれる牛骨が使われるようになり、牛骨スープが広まっていきました。当時は、なんと「ただ」で手に入っていたそうです。

ちなみに、鳥取の名牛である「気高」号は、全国の和牛の始祖といわれています。そのことから鳥取は「和牛のふるさと」とも呼ばれています。

鳥取の観光情報

緑豊かな山と海がある鳥取県は、四季折々の自然が楽しめる豊かな場所です。そんな鳥取の人気観光スポットを3つ紹介します。

鳥取砂丘

鳥取砂丘は日本最大級の海岸砂丘です。国の天然記念物と日本の地質百選に選ばれています。天候や風向きなどで、さまざまに表情を変える鳥取砂丘は「奇跡の造形美」と呼ばれています。美しさに魅了され、何度も訪れている方もいます。

鳥取砂丘は散策するだけではありません。らくだライド体験やパラグライダーなどのアクティビティも充実しています。すぐ近くには、砂の美術館や砂丘温泉ふれあい会館などの施設も多く、1日中楽しめる人気の観光スポットです。

大山

標高1,709mを誇る中国地方最高峰の大山は、鳥取砂丘と並ぶ鳥取県の自然遺産です。北側と南側から見たときと異なり、西側から見ると富士山に似ていることから、「伯耆富士(ほうきふじ)」とも呼ばれています。NHKで実施された「日本名峰ランキング」で富士山、槍ヶ岳に続きベスト3に選ばれたこともある名峰です。

雄大な自然から国立公園に指定されています。さらに、野鳥保護区、自然林保護区にも指定され、さまざまな動植物たちとの出会いを体験できます。春から秋ごろまでは登山やキャンプ、冬にはスキーも楽しめる観光スポットです。近くにある大山まきばみるくの里も人気です。

とっとり花回廊

とっとり花回廊は、日本最大級のフラワーパークです。メインフラワーとして一年中展示されているのは「ユリの花」。日本に自生する野生ユリ15品種すべてが展示してあるのは国内でとっとり花回廊だけです。

天候や季節に左右されずに花や植物を楽しめる巨大なガラス温室「フラワードーム」もあり、いつでも花を楽しめます。また、花回廊の周囲1kmの屋根付き展望回廊があるので、雨の日でも傘を差さずに園内を散策できます。水平にできているので歩きやすく、子どもからお年寄りまで家族で楽しめる観光スポットです。

鳥取のアクセス方法

鳥取へのアクセス方法はさまざまです。アクセスの所要時間を紹介します。所要時間は、季節や天気などによって変わります。

東京から新幹線や特急を利用して向かう場合は、約5時間かかります。京都、大阪、広島から向かう場合は約3時間です。

東京から鳥取に向かうなら飛行機を利用するのがおすすめです。羽田空港から鳥取砂丘コナン空港までは、約1時間10分で到着します。1日5便運航しています。

鳥取砂丘コナン空港から鳥取駅や鳥取砂丘までは、バスで約20分の距離です。倉吉駅や青山剛昌ふるさと館までは、バスで約1時間です。

車でゆっくりドライブを楽しみながら鳥取に向かうのもおすすめです。

まとめ

牛骨だしで作られている山陰ちゃんぽんですが、気になる臭みなどはありません。やさしい味わいで食べやすいので、幅広い年代の方から愛されています。独特の香りと麺によく絡む熱々のあんが食欲をそそります。特に寒い時期におすすめの一品です。

鳥取に訪れた際は、山陰ちゃんぽんをぜひ食べてみてくださいね。

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