福島県

2024/05/14

福島のご当地B級グルメ「こづゆ」とは?特徴や歴史を紹介!

こづゆは、古くから福島県の会津地方で親しまれている郷土料理です。薄味仕立てにした具だくさんの贅沢なお吸い物という感じです。お正月やお祝いごとなど、特別な日に食べられます。

そんなこづゆの特徴や歴史について探っていきましょう。

こづゆの特徴

こづゆは、だしをとるホタテの貝柱、里芋、にんじん、キクラゲ、糸こんにゃく、白玉麩、季節の青物などを使い、それぞれの素材の味を感じられるように薄味に仕上げる料理です。具材は、縁起のいい奇数の7種類や9種類使います。

干し貝柱も具材の数と同じで、奇数にするのがいいといわれています。干し貝柱を水で一晩かけてもどし、もどした汁はだしに、貝柱も具材として使います。

こづゆの作り方はむずかしくありません。ですが、さまざまな具材の下処理をする必要があるので、手間隙かけて作られます。

こづゆは、会津塗の「大平」という椀に盛られ、「手塩皿」という朱塗りの小皿に取りわけて出されます。ツヤツヤの朱塗りの小皿にたっぷり盛られたこづゆは、華やかな席にふさわしい伝統料理です。

「おかわりは何杯してもいい」という習慣があり、会津人のおもてなしの心が表現されています。ヘルシーな食材で作られるこづゆは何杯でも食べられます。食べると心が落ち着く、ほっとする味わいです。

ちなみに、こづゆに似た郷土料理に「つゆじゅう」や「ざくざく」とよばれる汁物がありますが、どちらも具材の数や種類が少し違います。つゆじゅうは10種類の具材が使われますし、ざくざくは煮干しのだしで作られます。

こづゆの歴史

こづゆは、会津藩8代藩主松平容敬が参勤交代のときに食べた「重」という料理がルーツといわれています。

流通網が発達していなかった時代、磐梯山を含む奥羽山脈や越後山脈に囲まれた雪国の会津では、新鮮な海産物の入手が困難でした。そんな会津で重要な役割を担っていたのが、食材を運んでくる貿易船「北前船」です。

北海道から運ばれる乾物が中心で、身欠きニシンや棒鱈、こづゆの具材として欠かせないホタテの貝柱などが北前船によって、会津に運ばれてきました。そのため会津では生の魚介ではなく、乾物を使ったこづゆが、特別な日のごちそうとして食べられるようになったのです。

貝柱は高級な食材だったため、当時はこづゆに使う貝柱の数がおもてなしの度合いを表していたともいわれています。「あの家は貝柱がたくさん入っていたけど、ここの家は少ないなぁ」という会話もされていたのだとか。

こづゆは、江戸時代後期から明治初期にかけて会津藩の武家料理や庶民のごちそうとして広まっていき、現在でもお正月や婚礼などハレの席で振る舞われている郷土料理です。かつては「一の重」「二の重」または「一の露」「二の露」と2つのお椀にわけられていましたが、昭和60年代ごろからは1つの椀で「こづゆ」として提供されるようになりました。

また、こづゆの名前の由来は諸説あります。浅めの小さな器を使うことから「小さな器(小重)のつゆ」がなまって「こづゆ」になった説。「小吸物(こすいもの)」が徐々に変わっていき「こづゆ」になったともいわれています。

福島の観光情報とアクセス方法

福島にはさまざまな観光スポットがありますが、まずは福島の中心にある郡山市を観光してみてはいかがでしょうか。郡山市には、美しい自然を楽しめる観光スポットが多くあります。そのなかでも、おすすめの観光スポットを3つ紹介します。

猪苗代湖

キャンプやマリンスポーツを楽しめる猪苗代湖は、日本で4番目に大きな湖です。面積は約103平方km、深さは約93mもあり、会津若松市、郡山市、猪苗代町にまたがっています。澄んだきれいな水であることから「天鏡湖」という別名も。そんな猪苗代湖は、白鳥の飛来地としても有名で人気の観光スポットです。

郡山布引風の高原

標高約1,000mの郡山布引風の高原は、猪苗代湖の南側にあり、絶好のロケーションです。日本最大の風力発電所でもあり、33基の巨大な風車が設置されていることから「風の高原」ともよばれています。巨大風車の下に咲き誇る季節の花々には癒されます。夏はひまわり、秋はコスモスを楽しめる観光地です。

郡山カルチャーパーク

広々とした敷地にあるカルチャーパークは、遊園地や屋内遊び場、体育館などがある複合施設です。遊園地の「ドリームランド」には、ジェットコースターやゴーカート、観覧車などのアトラクションがあります。芝生広場もありピクニックなども楽しめるので、ファミリーにも人気です。夏はウォータースライダーがあるプールで遊べます。

グルメも観光も楽しめる郡山市は、福島県の中心にあるので県内各地へのアクセスにも便利です。郡山市は、東京から新幹線で約2時間のところにあります。

車でゆっくりドライブを楽しみながら福島に向かうのもおすすめです。最適なアクセス方法を探してみてくださいね。

福島県の位置

まとめ

海の幸と山の幸で作られる贅沢なこづゆは、今でも地元の人々に愛されている郷土料理です。お正月やお祝いごとのときに食べられる料理ですが、提供しているお店はたくさんあります。

福島に訪れた際は、こづゆをぜひ食べてみてくださいね。

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