長崎県

2024/07/04

長崎のご当地B級グルメ「トルコライス」とは?特徴や歴史を紹介

まるで海外料理のような名前の「トルコライス」。実は長崎で生まれたご当地料理なんです。しかも、その歴史には謎が多く、奥深い一品でもある「トルコライス」。今回はその歴史や特徴についてご紹介します。ぜひ最後までお楽しみください!

トルコライスとは?

一つの皿にナポリタンやピラフ、トンカツなどがのった、長崎のご当地料理です。洋風メインおかずを豪華にのせた「トルコライス」は、「大人のお子様ランチ」とも呼ばれ、お店ごとにトンカツがチキンカツやハンバーグに代わったり、ピラフがコンソメ味やカレー風味になったりと、その組み合わせは無数にあると言っても過言ではありません。

全国的に長崎での知名度が高いトルコライスですが、その人気から現在は日本各地でその味が楽しめます。

トルコライスの発祥と歴史 

トルコライスは1950~1960年代に生まれたと推測され、その発祥は今も謎に包まれています。一説によると、長崎市内にある洋食店のシェフが当時の将校クラブで、トルコ料理の「ピラウ」をベースに、「トルコ風ライス」というメニューを考案したのが始まりと言われています。「ピラウ」は中東やギリシャ、アフリカでも食べられる、スパイスと野菜、牛肉を一緒に炊き込んだ伝統料理です。

そのトルコ風ライスは、もともとピラウの色付けにサフランを使っていましたが、客の要望に応えていくうちに、カレー粉の色付けに落ち着きます。次はトルコ風ライスにおかずが欲しいとの要望があり、スパゲティとトンカツを同じ皿をのせて提供したところ好評で、これがトルコライスの原型になったという話があります。

その後、他店のレストランでも腕を振るうようになったシェフに、経営者から「何かおもしろい料理はないか」と聞かれ、「トルコ風ライス」を提案。その料理がメニュー化され、世に広まったと言われています。このときのトルコ風ライスは、ドライカレーとスパゲティを一皿にのせ、カクテルソースとデミグラスソースをかけたトンカツと一緒に提供されました。

現在はバリエーション豊かなトルコライスが存在し、ソースの種類や具材も多種多様。トンカツにカレールーやトンカツソースをかけて出されることもあります。

バラエティ豊か!長崎で人気のトルコライス 

ここからは長崎市にある人気のトルコライスをご紹介します。地元の方にも食べに来られるほどの逸品なので、ぜひチェックしてみてくださいね。

昔懐かしの元祖トルコライス

九州最古の喫茶店で提供されるトルコライスは、ピラフにポークカツ、スパゲティが盛り付けられた伝統ある一品です。

昔懐かしのトルコライスのほかにも、10種類のメニューがあります。
中にはポークカツに和風照り焼きソースと細めに絞ったマヨネーズをかけた和風テイストのトルコライスも。サクサクのポークカツと甘辛いテリヤキソースが相性抜群です。

スパゲティやバターライスとの相性も楽しんでくださいね。

180種類以上の組み合わせで選ぶ!トルコライス人気店

長崎市には180種類以上のトルコライスメニューがあるというお店も存在します。いったいどんな風にメニューを選ぶのでしょうか?

まずはごはんの種類。カレーライスやハヤシライス、ピラフなどから選んだあとは、コロッケやハンバーグ、チキンカツなどのトッピングを選びます。その上にホワイトソースやタルタルソース、ふわふわのオムレツをのせて仕上げます。迷ってしまう場合は、お店おすすめのトルコライスを選んでみましょう。

お店の原点となるトルコライスは、デミグラスソースがかかったチキンカツがメイン。カレーライスやパスタなど、どれから食べても幸せな気持ちになれること間違いなしですよ。初めはメニューの多さに驚くかもしれませんが、つい何度も足を運びたくなるお店です。

お店の一番人気!コロッケをのせた絶品トルコライス

最後は、お店イチ押しのコロッケがのった絶品トルコライス。

トンカツの代わりに可愛らしい手作りコロッケが3個もトッピングされた一皿です。デミグラスソースや特製のマヨネーズソースがコロッケにかかっており、最後の一口まで飽きの来ないおいしさです。

ピラフはハムや卵、ミックスベジタブルの彩りが鮮やかなバターライス、そこに昔懐かしいナポリタンを添えてできあがり。サクッと揚がったクリーミーなコロッケは、マッシュしたじゃがいもにクリームソースを合わせた、ふわふわでトロッとした食感が絶品です。

ご紹介したほかにも、おいしいトルコライスのお店はまだまだあります。お店こだわりの一皿をぜひ堪能してくださいね。

長崎市のおすすめ観光スポット

ここからは長崎市のおすすめ観光スポットをご紹介します。

日本三大中華街の一つ「長崎新地中華街」

横浜や神戸と並んで日本三大中華街に数えられる「長崎新地中華街」は、約40店舗のお店が軒を連ね、小籠包や長崎名物「ハトシ」、中国菓子、雑貨などウインドウショッピングが楽しめます。

長崎新地中華街を象徴する中華門は、きらびやかな美しさで、東に青龍、西に白虎、北に玄武、南に朱雀とそれぞれの門を守る神様が彫られているのも特徴です。長崎旅行の思い出にいかがでしょうか?

現存する最古のアーチ型石橋「眼鏡橋」

現存する最古のアーチ型石橋「眼鏡橋」は、水面に映る石造二連アーチが眼鏡のように見えることから名づけられました。

中島川にかかる橋で、東京の「日本橋」、山口県の「錦帯橋」と並んで、日本三名橋にも数えられています。護岸の石垣にはよく見るとハート型の石が埋め込まれており、見つけると恋がかなうとも言われています。

近代日本の洋風建築が魅力の「グラバー園」

江戸時代に修好通商条約を結び、開港都市となった長崎には、当時外国人商人たちの「居留地」が作られます。

グラバー園はスコットランドの冒険商人、トーマス・ブレーク・グラバーをはじめとする、4つの旧住宅と6つの歴史的建造物が移築復元されているスポットです。日本風の屋根瓦に覆われた洋風建築が特徴で、写真はもちろん明治レトロあふれる洋館でコーヒーや長崎カステラなどが味わえます。

7月中旬〜10月初旬にはライトアップが行われ、昼とはまた違ったロマンチックな雰囲気に。高台から長崎港を一望できるロケーションも自慢です。ぜひ足を運んでみてくださいね。

長崎市へのアクセス

ここからは長崎市へのアクセスについてご紹介します。

日本最西端と言われる長崎県には、長崎空港や多くの港が存在します。羽田空港から長崎空港まで約2時間。県営バス・長崎バスを利用すると、長崎駅前まで約40分で到着します。

名古屋や大阪・神戸、広島からは、飛行機や新幹線を経由して、約1時間半〜4時間の道のりです。風光明媚な景色が広がる長崎県。ぜひ小旅行にいかがでしょうか?

長崎県の位置

まとめ

今回は長崎のご当地グルメ「トルコライス」についてご紹介しました。

ピラフやスパゲティ、ポークカツなど子どもから大人まで大好きな洋食が一皿に集まったトルコライス。一口食べれば思わず笑顔になれる一品ですよ。ぜひ長崎へお越しの際は召し上がってみてくださいね。

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