宮城県

2024/07/11

宮城県のご当地B級グルメ「油麩丼」とは?特徴や歴史を紹介!

油麩丼は、宮城県登米市のご当地B級グルメです。

油麩は、登米地方の伝統食材です。ヘルシーで栄養満点な油麩丼は、地元の人々に親しまれています。

そんな油麩丼の特徴と歴史について探っていきましょう。

油麩丼の特徴

油麩丼は、輪切りにした油麩とねぎをだしでさっと煮込み、たまごでとじたものをご飯にのせています。

たっぷりとだしを吸った油麩を食べると、ジュワ〜と旨みが染み出してきます。口当たりはあっさりしていて、ほっとするおいしさです。

ふわとろのたまごを絡めてご飯と一緒に食べると、濃厚な味わいになります。肉が入っていないのに、コクがあり食べ応えのある一品です。

登米地方の伝統食材「油麩」とは

油麩丼に使われている油麸は、明治末期ごろに登米の豆腐店が考案したといわれています。豆腐や油揚げを作っても冷蔵技術がなく、保存するのがむずかしかったため、油麩を作ったとされています。

油麩は、小麦粉のたんぱく質成分であるグルテンを棒状にして、大豆油や菜種油などの植物油で揚げて作っているのでヘルシーです。

業者によって製造方法は違いますが、一般的な油麩は、長さ約25cm、直径約5cmで、フランスパンのような形をしています。賞味期間は、3〜4ヶ月と長く常温でも保管できます。

みそ汁や煮物、うどんの具などに気軽に使える油麩は、多くの家庭で親しまれている食材です。外も中もサクサクですが、煮込めばやわらかくなり、モッチリとした食感になります。

油麩丼の歴史

油麩丼は、100年以上の歴史を持つ旅館「海老紋」の女将・海老名孝子さんによって考案されました。「肉が苦手な人のために、親子丼の肉を油麩に代えて作った」のがはじまりです。

味のない油麩は、味付けしやすいというメリットもありましたが、つゆが多かったり煮過ぎたりすると、べちゃべちゃになってしまうので、試行錯誤の連続だったそうです。

お客さんに好評だった油麩丼は、旅館のメニューに「とよま丼」として加えられます。その後、近隣に広まっていき「油麩丼」として定着していきました。

海老紋は、平成7年(1995年)に食事処「味処もん」を開店し「元祖油麩丼」を提供しています。このお店以外にも、さまざまなお店で油麩丼を食べられます。それぞれのお店がこだわりの詰まった油麩丼を提供していて魅力的です。

平成20年(2008年)11月には、登米市名物となった油麩丼をPRするために「油麩丼の会」が結成されました。「油麩丼の会」は、公式サイトで食べられるお店や作り方などを紹介しています。

平成21年(2009年)、秋田県横手市で開催された「B-1グランプリ」で特別賞を受けたことで、油麩丼の知名度はさらに上がりました。

宮城県登米市の観光情報

油麩丼が食べられる宮城県の登米市には、さまざまな観光スポットがあります。今回は、登米市で人気の観光スポットを3つ紹介します。

石ノ森章太郎ふるさと記念館

登米市は、漫画家の石ノ森章太郎さんのふるさとです。石ノ森章太郎さんの功績を顕彰した「石ノ森章太郎ふるさと記念館」には、作品や愛用品が展示され、トキワ荘の部屋も再現されています。記念館のすぐそばには、少年時代に過ごした生家もあるので、ファンの人たちに親しまれています。

チャチャワールドいしこし

「チャチャワールドいしこし」は、四季折々の自然を満喫できる遊園地です。さまざまなアトラクションを楽しめますが、散策コースやピクニック広場、レストランやグッズショップなどもあります。グッズショップでは、東映アニメーションのグッズや、おもしろいおもちゃだけではなく、お菓子や漬物なども販売しています。家族でゆっくり過ごせる人気の観光スポットです。

長沼フートピア公園

長沼フートピア公園は、長沼の湖畔にある「白鳥」というオランダ風車をシンボルとした公園です。公園内にはチューリップ園などの花園やローラーすべり台、キャンプ場やふるさと館などがあり、家族で楽しめます。キャンプ場は、電源付きオートサイト・芝生広場サイト・一般フリーサイトから選べ、日帰りでの使用も可能です。

宮城県登米市へのアクセス方法

グルメも観光も魅力的な宮城には、さまざまなアクセス方法があります。日本三大都市でもある東京、大阪、名古屋からも近くアクセスが便利です。

宮城県の中央である仙台市には、東京から東北新幹線を利用すれば、最短1時間30分ほどで到着します。名古屋や大阪方面からは、新幹線で3〜4時間程度です。名古屋や大阪からは、飛行機で向かうこともでき、1時間30分ほどで到着します。仙台市から登米市までは、車で約1時間30分ほどの距離です。

車でゆっくりドライブを楽しみながら仙台に向かうのもおすすめです。最適なアクセス方法を探してみてくださいね。

宮城県登米市の位置

まとめ

親子丼の肉の代わりに油麩を使った「油麩丼」。

最近では溶きたまごをあんかけにしている新しい油麩丼も誕生しました。
油麸丼は、お店によって、具材や味付けが違うので、食べ比べも楽しめますよ。

宮城県に訪れた際は、油麩丼をぜひ食べてみてくださいね。

\ テンポススター加盟店を募集中! /