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2024/08/02
長野のご当地B級グルメ「わさび」とは?特徴や歴史を紹介

この記事の目次
日本のオリエンタルハーブとも呼ばれる「わさび」。
長野県の安曇野市では、北アルプスからの雪解け水を利用したわさび栽培が盛んです。一般的に栽培が難しいとされるわさびですが、日本一の生産量を誇る長野県では、どうしてわさびの栽培が広まったのでしょうか?
今回は長野県の「わさび」について、その特徴や歴史を詳しくご紹介します。
長野県のわさびの特徴

長野県安曇野市は、複合扇状地や北アルプスからの雪解け水が豊富など、豊かな自然に恵まれた土地です。その一方で夏は暑く、冬は極寒という厳しい気候風土により、わさびには「強い辛味」と「風味」が加わります。長野のわさびは緑色の美しい発色と爽やかな香り、ツンとした辛味のあとにほのかな甘みが広がるのが特徴です。
安曇野で栽培されるわさびは、茎が青い品種が多く、「長野(ちょうや)23号」や賀茂自交(かもじこう)、正緑(まさみどり)などの栽培が多いようです。このほかにも繊細な管理が必要なわさびは、農家ごとに改良を重ねて育てられています。
長野県のわさびの歴史
長野県で栽培されるわさびの歴史は、明治時代初期に遡ります。梨の病害対策として作った湧水の排水路に、アルプスの山中に生えていたわさびの苗を植えると、良質なわさびができたことから栽培が広まったとされています。
また、明治時代のJR篠ノ井線と中央線の開通に伴い、東京への出荷が可能となったことで、栽培面積と生産量が拡大し、今日まで特産物として発展してきました。
長野わさびの栽培方法

長野県で栽培されるわさびの多くは、北アルプスの軟水を活かした「沢わさび」です。「平地式」という、水がわく砂地に苗を植える栽培方法が主流です。植え付けから収穫までは1年半から2年ほどかかり、土や水に含まれる養分で育ちます。わさび田を作る際は2mほど地面を掘り、排水路を作って傾斜をつけることで水の流れをよくしています。
わさび田を流れる湧水は、15℃を超えることはなく、夏でもひんやり涼しいのが特徴です。年中収穫されるわさびですが、6~7月にかけては収穫の最盛期を迎えます。
わさびのおいしい食べ方
現地でわさびを食べるときは、おろし金や鮫皮おろしを使い、茎の方から円を描くようにおろしていきます。切り口に少量の砂糖をつけて空気に触れさせようにしておろすと、香りが立ち、1~2分置くことで辛味がより引き立ちます。
安曇野ではわさびをふんだんに使った丼が人気です。ごはんにかつお節とおろしたわさび、刻みのりや青ねぎ、少量のしょうゆをたらしていただくと絶品です。爽やかな辛味のわさびと薬味の香りがあとを引き、ごはんがどんどん進みます。
安曇野地域や隣の松本市では、わさび漬けも人気です。この地域はもともと酒屋が多く、質の良い酒粕が手に入りやすかったため、多くのわさび農家で漬物が作られていたそうです。一般的なわさび漬けは茎を使いますが、この地域では根の部分を刻んで漬けています。ツンと広がるわらびの風味に、酒粕のコクが加わり、ごはんのお供やかまぼこ、ちくわにのせて、おつまみとして召し上がるのもおすすめです。
県内にはそばや洋風メニューでわさびを味わえるお店もあります。ステーキの薬味やサラダ、ピクルスなど、ここでしか味わえないわさびグルメを堪能してみてくださいね。
長野県のおすすめ観光スポット
ここからは安曇野・松本周辺のおすすめ観光スポットをご紹介します。
安曇野市に来たらココ!「大王わさび農園」

広大なわさび田と敷地内に3つの飲食店がある「大王わさび農園」。おすすめのメニューは絶品の「本わさび飯」です。自分ですりおろしていただく本わさびは、まさに新鮮そのもの。ツンと広がる辛味がクセになります。名物わさびのソフトクリームも見逃せません。
園内は自由に散策ができ、川沿いでゆっくりと回る水車小屋は必見です。敷地内にはわさび田を流れる清流に足をつけられる親水広場もあり、涼を楽しむのにも絶好のスポットとなっています。
散歩や観光におすすめの「松本城」

国宝に指定されている「松本城」。
大天守(だいてんしゅ)、乾小天守(いぬいこてんしゅ)、渡櫓(わたりやぐら)、辰巳附櫓(たつみけやぐら)、月見櫓(つきみやぐら)などの五重の天守が現存している城は、日本で2か所しかありません。
天気のいい日は南東方面からの日本アルプスを背景にした景色がおすすめです。本丸庭園と天守の観覧以外は無料なので、観光や散歩にぜひ立ち寄ってみてくださいね。
絶景スポットが集まる「上高地」

日本を代表する山岳景勝地の「上高地」。
雄大な北アルプスをはじめ、美しい池や湿地、清流など多くの絶景スポットが集まる場所です。そのシンボルともいえる河童橋や、雄々しくそびえる穂高連峰、まるで鏡のように連峰を映し出す大正池、神秘的な雰囲気の田代湿原など、何度も足を運びたくなる魅力がたくさんあります。
山岳リゾートと呼ばれる歴史と格式あふれるホテルで、旅の疲れを癒す方も多いそうです。
長野県へのアクセス
日本の真ん中にある長野県は、東西南北にのびる高速道路や新幹線、主要都市につながる空路など、アクセスの良さが魅力です。北陸新幹線を経由して、東京から長野市までは約1時間20分。名古屋から松本市までは、約2時間で到着します。
中央自動車道や上信越自動車道と接続し、山梨や静岡からのアクセスもスムーズです。県中央部には信州まつもと空港があり、札幌(新千歳)や神戸、福岡との定期運航が毎日あります。ぜひ移動時の参考にしてみてくださいね。
長野県の位置

まとめ
今回は長野県のご当地グルメ「わさび」についてご紹介しました。
長野のわさびは爽やかな辛さと香りがよく、さまざまな料理につけて味わっていただきたい一品です。名物わさび飯やそば、わさびの風味を生かしたお惣菜など、この地でしか味わえない絶品グルメを楽しんでくださいね。
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