静岡県

2024/08/27

静岡のご当地B級グルメ「うなぎ」とは?特徴や歴史を紹介

うなぎといえば、日本の夏を彩る風物詩の一つ。

生産量全国第4位の静岡県(令和4年時点)では、うなぎの種類と食べ方がバラエティに富んでおり、おいしさもトップクラス。

今回は静岡県のうなぎの特徴や歴史、おいしい食べ方について解説します。

静岡県のうなぎの特徴  

静岡は日本のうなぎ養殖の発祥地です。
ブランドの一つである「浜名湖うなぎ」は、個体一匹一匹を消費者が追跡できるほど、食の安全性に配慮した逸品です。ほかにも大井川の伏流水で育てられた「静岡うなぎ(吉田うなぎ)」、富士山の伏流水で絞めた「三島うなぎ」があります。

静岡の浜松周辺はうなぎの調理法における「東西の境目」とも言われ、関東風と関西風2つの食べ方が楽しめます。関東風は焼いたうなぎを一度蒸し、タレをつけて焼きます。うなぎを蒸すことで、ふっくらやわらかい身の食感が楽しめるのが特徴です。

一方、関西風はうなぎを直火で焼き、そのままタレをつけて焼きます。カリッとした香ばしい食感と風味が楽しめ、食欲をいっそうそそります。このように静岡は、県内でうなぎの2つの食べ方ができる数少ない地域なのです。

静岡県のうなぎの歴史

静岡県の浜名湖では、もともと天然のうなぎが生息しており、江戸時代の後期には名産品として広く知られていました。

養殖が始まったのは明治に入ってからで、服部倉次郎という人が浜名湖でうなぎの養殖を作ろうと調査を始めたのが、明治30年と言われています。1971年にはシラスウナギの稚魚を育てる養殖方法が確立され、それがうなぎの生産量を増やすことにつながります。

全国に広まったこの養殖方法によって、浜松はうなぎの生産量トップクラスとなり、「養殖の発祥地」としてその名が知られるようになったのです。

また、静岡でうなぎの生産が盛んになったのは、3つの理由があると言われています。

浜名湖周辺や駿河湾沿岸でうなぎの稚魚であるシラスウナギが豊富に採れたことや、うなぎの養殖に欠かせない水と餌があったこと、浜名湖周辺の温暖な気候が、うなぎの成長に適していたなどの理由が挙げられます。

加えて、うなぎの大消費地でもある東京や大阪が近く、流通の便がよかったため、うなぎの生産や養殖の発展につながったのではないかと考えられています。

静岡県のうなぎの種類

静岡県にあるうなぎの種類について詳しく解説します。

浜名湖うなぎ

浜名湖うなぎは、浜名湖周辺および天竜川などで採れたシラスウナギ(稚魚)を使い、「浜名湖養魚漁業協同組合」の組合員によって養殖された一品です。

うなぎ養殖発祥地ならではの伝統的な養殖法と、食品の安全性を示す「トレーサビリティ」に配慮しています。ロット番号から誰がどのように育てて、加工製造したかまでが一目で分かるようになっています。

静岡うなぎ

静岡うなぎ漁業協同組合の厳しい基準をクリアしたものだけが「静岡うなぎ」と呼ばれます。2008年には焼津や大井川、中遠、丸榛吉田うなぎ漁業協同組合が合併し、「静岡うなぎ漁業協同組合」として、今も質の高いうなぎの養殖に取り組まれています。

三島うなぎ

三島市はうなぎの産地ではありませんが、三島市内にわく富士山の伏流水に、うなぎを4〜5日さらすことで、特有の生臭さや泥臭さをなくすことが可能なのだとか。市内のうなぎ専門店でも、調理前にうなぎを水にさらすなどして提供されているそうです。

うなぎのおいしい食べ方

静岡では、さまざまな食べ方でうなぎが提供されており、食べ方のバリエーションを知っておくと、その楽しみ方がもっと広がりますよ。

タレをつけない白焼きでは、わさび醤油や塩、ポン酢、ゆずこしょう、生姜醤油などがよく合います。素材の味を引き立てるシンプルな調味料がおすすめです。

また、蒲焼にしてもおいしく、濃厚なタレでうなぎ本来の旨みが引き立ち、ごはんもおいしく食べられます。お店でテイクアウトも可能なので、ぜひ自分好みの味付けで召し上がってみてくださいね。

浜松市のおすすめ観光スポット

ここからは浜松市の観光スポットをご紹介します。

大人も子どもも遊べる「浜名湖パルパル」

浜名湖畔にあるリゾート型遊園地「浜名湖パルパル」は、絶叫系からメルヘン系まで30種類ほどのアトラクションがあります。

急流すべり「ドン・ブラーコ」は約14mの高さから水流に乗って滑り落ちる、爽快感たっぷりのアトラクションです。約60mの高さがある観覧車は雄大な景色を独り占めでき、太平洋まで見渡せる圧巻のビュースポット。

園内には「かんさんじロープウェイ」も発車しており、大草山の山頂、大草展望台へも向かえます。

2億5千万年前に形成された「竜ヶ岩洞」

東海地方最大級の観光鍾乳洞「竜ヶ岩洞(りゅうがしどう)」は、総延長1000mを超える地底探訪が楽しめます。

一年を通して18℃を保っているため、夏は涼しく、冬は暖かいのが特徴です。日本では珍しい洞窟資料館やクールスポット「ようきた洞」、人気のジェラート屋さんも見逃せません。2億5千万年前の石灰岩地帯をぜひ観賞してみてください。

約3000種類の植物に出会える「はままつフラワーパーク」

浜名湖畔の地形を活かして作られた「はままつフラワーパーク」には、30万k㎡の園内に、3000種類もの植物が植えられています。

春に人気の「桜とチューリップの庭園」をはじめ、花のリレーが楽しめる噴水ショーなど、四季折々の花々が鑑賞できます。園中央には季節に応じて趣向を凝らした展示を行う大温室「クリスタルパレス」があり、園内を走る「フラワートレイン」も人気です。

7・8月は入場料が無料なので、ぜひ気軽に足を運んでみてください。

浜松市へのアクセス

日本のほぼ真ん中に位置する浜松市は、日本各地からのアクセスが可能です。

東京駅や品川駅、新大阪駅からは、JR東海道新幹線ひかりを利用して約90分。名古屋からは約30分で到着します。日帰りでの来訪も可能なので、小旅行にいかがでしょうか?

静岡県浜松市の位置

まとめ

今回は静岡県のご当地グルメ「うなぎ」についてご紹介しました。

豊かな自然が育んだ静岡の幸は、食べ方も自分好みに選べます。一度で2つの食べ方が堪能できる数少ない地域なので、静岡にお越しの際は、ぜひ召し上がってみてください。

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