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2024/10/28
群馬のご当地B級グルメ「高崎パスタ」とは?特徴や歴史を紹介!

この記事の目次
群馬県南部にある高崎市は、今や「パスタの街」として親しまれるほど、パスタ文化が深く根付いた地域です。その背景には、群馬県が全国でも有数の小麦の産地であることが関係しています。
群馬では、古くから稲作と並行して冬に麦を栽培する二毛作が行われてきました。水はけのよい土地や、冬に北から吹き込む乾いた風が、小麦の成長を助け、質の高い小麦を育ててきたのです。この豊かな小麦は、地元の「粉もの」文化を支え、やがて戦後には高崎市周辺で「高崎パスタ」という名物料理として知られるようになりました。
そんな高崎パスタの特徴と歴史について探っていきましょう。
高崎パスタの特徴

高崎パスタの一番の特徴は、なんといってもそのボリューム感です。一般的にパスタの一人前は100gほどですが、高崎パスタでは150gから200gを超えることが多く、しっかりとした食べ応えが楽しめます。ランチタイムには、サラダやドリンクがセットになって提供されることも多く、コストパフォーマンスのよさも人気の理由のひとつです。
また、高崎パスタは地元で収穫された新鮮な野菜や魚介、上州産の豚肉などを使った創作パスタが多いのも魅力です。トマトソースやクリームソースといった定番の味に加え、地域ならではの食材を生かしたオリジナルメニューも盛りだくさん。
具材たっぷりの濃厚スープパスタやとんかつを乗せたパスタなど、食べ応え抜群のメニューがそろっています。地元の食材を活かした高崎パスタは、地元の人々だけでなく観光客にも愛されています。
高崎パスタの歴史
高崎パスタの歴史は、昭和43年(1968年)にまでさかのぼります。日本でパスタ文化が少しずつ根付き始め、多くのパスタ専門店が生まれた時期でした。そのなかで、高崎市に登場したのが洋食店「ジャンゴ」です。
洋食メニューが中心で、パスタの種類が多くなかった「ジャンゴ」ですが、日本初とされるスープスパゲッティや、名物の「ジャンゴ風スパゲッティ(とんかつの乗ったパスタにミートソースをかけたもの)」など、革新的な料理を次々と生み出しました。特にボリューム満点の「ジャンゴ風スパゲッティ」は、高崎パスタを代表する一品となり、多くのファンに愛され続けています。
高崎パスタが大盛りで提供される背景には、戦中戦後の食糧難を経験した「ジャンゴ」の創業者である関崎省一郎さんの「おいしいものをたくさん食べてほしい」という思いがありました。この思いは今も変わらず、高崎パスタのスタイルとして受け継がれています。
「ジャンゴ」で修業を積んだ料理人たちが独立し、次々に新しいパスタ専門店を開業することで、高崎市のパスタ文化はますます発展していきました。
また高崎では、高崎パスタの知名度を高めるための取り組みとして「キングオブパスタ」というイベントが毎年11月に開催されています。平成21年(2009年)からスタートしたこの大会は、市内のパスタ専門店が自慢のメニューを競い合う場として、多くの来場者を集めています。このイベントを通じて、高崎のパスタ文化はさらに進化し続け、観光客にも広く知られるようになりました。
群馬の観光スポット
高崎パスタが楽しめる群馬には、さまざまな観光スポットがあります。今回は、群馬県の高崎市にある3つの人気観光スポットを紹介します。
榛名神社

群馬県高崎市の榛名山町にある「榛名神社」は、1400年以上の歴史を持つ神社です。第31代用明天皇の時代に創建されたと伝えられ、鎮火や開運、五穀豊穣、商売繁盛など、さまざまなご利益があるとされています。榛名山の中腹に佇むこの神社は、荘厳な建築と自然美が調和した独特の雰囲気を持ち、背後にそびえる「御姿岩」はご神体として崇められています。
また境内にある、パワースポットとして有名な「行者渓」や国の天然記念物に指定された「矢立杉」も見どころの一つです。門前には宿坊も点在し、歴史と文化の深みを感じることができます。
観音山

高崎市にある「観音山」は、壮大な高崎白衣大観音がシンボルとなっている名所です。この大観音像は高さ41.8m、重さ5,985tを誇り、内部は9階建て構造で、各階に20体の仏像が安置されています。146段の階段を登ると、観音像の肩の高さから高崎市街や上毛三山、関東平野を一望でき、四季折々の景色を楽しむことができます。
また、観音山は桜の名所としても有名で、4月上旬には約3000本のソメイヨシノや山桜が咲き誇り、山全体がピンク色に包まれます。高崎自然歩道を散策しながら、春の息吹を感じることもできる人気の観光スポットです。
榛名湖

「榛名湖」は、標高1,100mに位置し、榛名山の火山活動によって生まれた美しいカルデラ湖です。この自然豊かな湖は、四季折々の景観を楽しめる人気のアウトドアスポットです。
春から夏にかけてはボートや遊覧船、湖畔のサイクリング、オートキャンプが楽しめ、秋には湖周辺が真っ赤な紅葉で染まり見事な景色が広がります。冬には湖面が凍り、ワカサギ釣りが名物となり、12月からは「榛名湖イルミネーションフェスタ」が開催され、約50万球の電球が湖周辺を幻想的に彩ります。
群馬県へのアクセス
グルメも観光も魅力的な福島には、さまざまなアクセス方法があります。日本三大都市でもある東京、大阪、名古屋からも近くアクセスが便利です。
東京からは新幹線を利用して約1時間で高崎駅や前橋駅に到着します。特急草津号を利用すれば草津温泉まで約2時間で行けます。
大阪からは、新大阪駅から東海道新幹線で東京駅に向かい、上越新幹線に乗り換えて約3〜4時間です。
名古屋からも同じように、新幹線で東京駅経由で高崎駅まで約2〜3時間です。
車でゆっくりドライブを楽しみながら群馬に向かうのもおすすめです。最適なアクセス方法を探してみてくださいね。
群馬県の位置

まとめ
「パスタの街」として知られる高崎市。ボリューム満点で、地元の食材を活かしたパスタ料理は、ここでしか味わえない特別な一品です。
群馬を訪れた際は、高崎パスタをぜひ食べてみてくださいね。
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