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2024/12/03
新潟のご当地B級グルメ「笹団子」とは?特徴や歴史を紹介!

この記事の目次
新潟の名物「笹団子」は、モチモチした食感と控えめな甘さを楽しめる伝統和菓子です。ソウルフードとして、幅広い世代に愛され続けています。
そんな笹団子の特徴と歴史について探っていきましょう。
笹団子の特徴
笹の葉を開くと、やわらかいよもぎ餅が現れ、自然の香りがふわりと広がる「笹団子」。もちもちとした生地と、ほどよい甘さのあんこが絶妙に調和し、素朴ながらも深い味わいが楽しめます。
笹団子には、新潟ならではの工夫が詰まっています。まず、だんご粉で生地を作り、水で戻したよもぎを加えてよくこね、小豆あんを包み込んで丸い形にします。そして、3枚の笹で団子を丁寧に包み、スゲやイグサで縛って20分ほど蒸すことで、香り高い笹とよもぎの風味がより引き立ちます。
縛り方は地域によって異なり、新潟市では中心を縛るのが一般的ですが、新発田市や村上市などの旧城下町では「武士の切腹」を連想させないため両端のみを縛ります。
食べるときは、笹をバナナの皮のように開けて食べると手が汚れず、さらに笹の繊維に沿って裂くと剥がしやすくなります。固くなった場合でも、蒸したり電子レンジで温めたりすると、おいしく食べられるのも嬉しいポイント。
笹団子は、もちもちとしたよもぎ餅と甘さ控えめのつぶあん、そして笹の香りが一体となり、一口食べれば懐かしい気持ちがよみがえる、そんな魅力的な一品です。
笹団子の歴史

新潟の名産「笹団子」は、今や和菓子として愛されていますが、その歴史は戦国時代にまでさかのぼります。約500年前、新潟中越・下越地方や福島県会津地方で生まれたとされ、もともとは保存食として利用されていたのです。笹の葉には殺菌効果があるため、戦場に赴く武将たちが携行し、なかでも上杉謙信が愛用していたという説が有名です。また、年貢として納められない欠けた米を有効に活用するための工夫から生まれたという説もあります。
当時の笹団子は現在と異なり、あんを入れたものではなく、家庭で余ったおかずやきんぴらなどを包み、主食として食べられていました。祝事には上質な米と小豆を用いることもあり、地域によっては、あん入りを「女だんご」、きんぴら入りのものを「男だんご」とよばれていました。
昭和39年(1964年)の新潟国体では土産品として推薦され、笹団子の知名度が一気に高まりました。米俵を連想させるその形状は、米どころ新潟のイメージとぴったりで、多くの観光客に愛されるようになりました。
笹団子には、厄払いの意味も込められていました。5月は「悪月」とよばれ、厄病が発生しやすいとされていたため、よもぎやショウブなどの強い香りを利用して邪気を払っていたのです。端午の節句や薬師様の供物として作られ、無病息災を願いながら食べられていました。
こうした歴史を持つ笹団子は、今も新潟のお祭りや神事、五穀豊穣を祈る際に欠かせない存在です。現代では冷凍技術の発展により、海外にも輸出され、新潟の笹団子が世界で楽しまれています。
新潟各地の和菓子店では「笹団子作り体験」を開催しており、観光客がその歴史と伝統に触れる機会を提供しています。笹団子は新潟の四季の行事を彩る、地元の人々にとってかけがえのない郷土の味として根付いています。
新潟の観光スポット
笹団子が楽しめる新潟には、さまざまな観光スポットがあります。今回は、新潟にある3つの人気観光スポットを紹介します。
新潟市水族館 マリンピア日本海

新潟市中央区に位置する「新潟市水族館 マリンピア日本海」は、日本海側でも屈指の規模を誇る水族館です。約600種2万点の生物を展示しており、日本海に生息する魚が泳ぐ大水槽「日本海大水槽」や、まるで海底を散歩しているかのような体験ができるマリントンネルが魅力。
特に人気の「イルカショー」は、トレーナーの解説と共にカマイルカやハンドウイルカのダイナミックなパフォーマンスを楽しめます。広大な敷地と多彩な展示で、生物の多様性を学べる貴重な場所です。
新潟せんべい王国

「新潟せんべい王国」は、人気米菓「ばかうけ」で知られる栗山米菓が運営する体験型テーマパークです。新潟の米文化を感じながら、せんべい作りの楽しさを味わえます。見学通路から職人が炭火でせんべいを焼く姿を見られるほか、自分でせんべいを焼いて、絵や文字を描く体験ができ、特に「超特大絵描きせんべい」体験は人気です。
飲食コーナーでは「せんべいソフト」や「ばかうけコロッケ」など、ここでしか味わえないメニューも楽しめます。限定「ばかうけ」や新潟名産品が並ぶおみやげ屋も充実し、旅の思い出作りに最適なスポットです。
清津峡

「黒部峡谷」と「大杉谷」と並ぶ日本三大峡谷の一つ「清津峡」は、切り立つV字型の峡谷とエメラルドグリーンの清津川が織りなす絶景が魅力で、国の名勝・天然記念物に指定されています。
「清津峡渓谷トンネル」から見られる景色は特に人気で、トンネル内には3つの見晴所があり、最終地点の「パノラマステーション」では四季折々の美しい風景が楽しめます。インスタ映えのスポットとしても注目を集めており、エントランスには足湯やカフェもあるので、ゆったりと過ごすことができます。
新潟へのアクセス方法
グルメも観光も魅力的な新潟は、アクセスが便利な場所にあります。飛行機やJRなどさまざまな方法があります。
東京からは上越新幹線を利用すると、約1時間30分で新潟駅に到着します。
名古屋からは新幹線で東京経由、または長野を経由するルートがあり、所要時間は約4時間30分です。
大阪からは新幹線で東京まで行き、上越新幹線に乗り換えるルートが一般的で、所要時間は約5時間です。さらに、大阪からは新潟空港への直行便もあり、約1時間で到着します。
車でゆっくりドライブを楽しみながら新潟に向かうのもおすすめです。最適なアクセス方法を探してみてくださいね。
新潟県の位置

まとめ
生活の知恵が詰まっている笹団子は、何度食べても懐かしさを感じさせてくれる味わいです。一口食べれば、新潟の自然と人々の温かさが感じられます。
新潟に訪れた際は、笹団子をぜひ食べてみてくださいね。
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