島根県

2024/12/13

島根県のご当地B級グルメ「松葉ガニ」とは?特徴や歴史を紹介!

山陰地方の冬の味覚の一つ「松葉ガニ」。

島根県の隠岐の島周辺では、豊富なプランクトンと混ざり合う海流によって、質の高い松葉ガニが捕獲されます。この地域で獲れる松葉ガニは栄養が豊かで、味と鮮度も抜群です。

今回はそんな島根で獲れる松葉ガニの特徴とおいしい食べ方について解説します。         

島根の松葉ガニとは?ズワイガニとの違いも解説

松葉ガニは山陰地方で獲れる雄のズワイガニのことです。

凝縮された旨味と上品な甘さがあり、松葉ガニの中でも高級なブランド品として扱われています。11月上旬から3月にかけて漁が行われ、漁港との距離が近いため、島根県では新鮮な状態のカニを活きたまま持ち帰ることができます。

また、「カ二篭漁」という漁法が使われるのも特徴で、傷が少なくきれいな姿形のカニが出荷されます。
より厳しい条件を満たした松葉カニは「隠岐松葉ガニ」と呼ばれ、島根で獲れるカニの中でも最高品質と言われています。

松葉ガニの種類

松葉ガニは産地や状態によって、いくつかの種類に分けられます。ほかにもどんな種類のカニがあるのでしょうか?

隠岐松葉ガニ

先ほど紹介した「隠岐松葉ガニ」は、隠岐諸島周辺で獲れた松葉ガニの中でも、品質が高いものを指します。

鮮度と傷の少なさ、形のよさが特徴で、その証に青いブランドタグをつけられます。ほどよい弾力と上品な甘さがあり、多彩な料理で楽しまれます。12〜2月にかけて漁が行われます。

若松葉ガニ

「水ガニ」とも呼ばれる若松葉ガニは、脱皮したばかりのカニです。

身入りやみその量はそこまで多くはありませんが、身離れがよく、手軽な価格で購入できるのが特徴です。水分が多いため、ジューシーな味わいが堪能できます。市場ではほとんど出回らない、地元で消費される希少なカニです。

親ガニ

「セコガニ」とも呼ばれる雌の松葉ガニです。

雄と比べてサイズは小さめですが、身が甘く、濃厚なカニみそが入っています。「うちこ(卵巣)」と「そとこ(成熟した卵)」は珍味として人気があり、特有の風味とコク、プチプチとした食感がクセになるおいしさです。資源保護のため、11月から12月の間に漁が行われます。

松葉ガニの由来と歴史

松葉ガニの名前の由来には諸説あります。

「細長い脚や身が松葉のように見える」という説や、「調理の際に身が松葉のように広がるから」という説、「漁師が浜で料理をするときに、松葉を使って食べたため」などの説があります。

松葉ガニの美味しい食べ方 

味わい豊かな松葉ガニは、現地でもさまざまな食べ方で楽しまれています。

今回は特別な日の食事や普段の食卓にも登場する身近な食べ方も含めて紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。

茹でガニ

カニのおいしさがストレートに味わえる茹でガニは、大人から子どもまでどなたでも食べやすい人気の食べ方です。お好みでカニ酢につけていただくのが定番です。

しゃぶしゃぶ

カニの繊細な味わいが楽しめる食べ方です。火の通し具合によって、身が松葉のように広がり、ふんわりとした食感と力強い旨みが口いっぱいに広がります。

刺身

プリッとした食感と濃厚な甘さが味わえます。氷水に浸けたカニの身は花のように開いて、見た目も美しいのが特徴。生醤油をつけていただくのがおすすめです。

焼きガニ

ぎゅっと凝縮された旨みと香ばしさが食欲をそそる食べ方です。焼いている間に身がふっくらとしてくるので、火を通しすぎずに、みずみずしさを少し残した状態でいただくのがおすすめです。

カニ鍋

旬の野菜とともに旨みたっぷりの出汁が味わえる一品です。見た目も色鮮やかで、昆布だしなどを加えると旨みがさらにアップ。最後の〆までおいしく食べられる調理法です。

味噌汁

濃厚なコクと旨みで、最後まで飲み干したくなるおいしさの味噌汁には、手頃な価格の親ガニが使われることも多く、普段の食事でもよく食べられます。うちこやそとこ、かにみそが溶け込んだ奥深いスープが絶品です。

山陰地方の松葉ガニは、このように島根の冬に欠かせない食材の一つです。極上の逸品とも言われるその味わいをぜひお店で堪能してみてくださいね。

島根のおすすめ観光スポット

ここからは島根県のおすすめ観光スポットを紹介します。

稲佐の浜

出雲大社の西方にある海岸で、国譲り神話や国引き神話の舞台になったと言われる場所です。

ぽっこりとした小さな島は「弁天島」と呼ばれ、海を司る神様が祀られています。島を背景にした夕日が綺麗で、その美しさから日本遺産にも登録されています。

島根県立宍道湖自然館 ゴビウス

「自然環境との共生・ふれあい」をテーマにして、島根の生き物の生態を楽しく学べる体験学習型施設です。

川や宍道湖(しんじこ)、中海に暮らす約200種1万点の生き物を展示しています。海や川でいきいきと泳ぐ魚の姿を再現した「河川ジオラマ水槽」や、希少種のニホンイトヨ、オヤニラミも見ることができます。

週末や祝日には島根県の魚の生態にまつわる貴重な話やイベントも行われ、夏休みに家族で訪れても楽しいスポットです。

由志園

牡丹の花と高麗人参の産地として有名な中海、大根島にある日本庭園です。

赤やピンクの牡丹の花が絨毯のようにしきつめられた「池泉牡丹」は、多くの人々を魅了する美しさが魅力です。
園内にある料亭や茶房、カフェでは、旬の食材を取り入れた郷土料理や自家焙煎の珈琲、高麗人参を使った珍しいソフトクリームが味わえます。

夏にはサマーイルミネーション、秋から冬にかけては紅葉と、四季を通じて訪れたくなる名所です。

島根へのアクセス

島根県には出雲縁結び空港、萩・石見空港、隠岐世界ジオパーク空港の3つの空港があり、飛行機での移動が便利です。

<各地域から出雲縁結び空港までの所要時間>

  • 札幌から約2時間弱
  • 東京から約1時間25分(萩・石見までは約1時間半)
  • 静岡から約1時間20分
  • 名古屋から約1時間
  • 大阪から約55分
  • 福岡から約1時間5分

 関西方面から島根県に向かう場合は、大阪伊丹空港から出雲縁結び空港まで約55分かかります。鉄道の場合は、新大阪駅から松江駅まで、約3時間40分の道のりです。高速バスで行く場合は、大阪梅田からJR松江駅まで約4時間40分で到着します。

本土から隠岐に行きたいときは、高速船で約1時間、フェリーで約2時間半の道のりです。隠岐ユネスコ世界ジオパークや国宝の出雲大社など、島根旅行を大いに楽しんでくださいね。

島根県の位置

まとめ

今回は島根県のご当地グルメ「松葉ガニ」についてご紹介しました。

甘く上品で旨みが濃厚な島根の松葉ガニは、現地の冬を彩る絶品の食材です。素材の味わいを活かした食べ方で、おいしく召し上がってみてください!

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