大阪府

2024/12/06

大阪のご当地B級グルメ「うどんすき」とは?特徴や歴史を紹介!

「うどんすき」は、大阪の鍋料理で「うどん」を存分に味わえる一品です。シンプルながらそのおいしさが際立つ「うどんすき」は、心温まるご当地B級グルメとして地元の人々に親しまれています。

そんなうどんすきの特徴や魅力について探っていきましょう。

うどんすきの特徴

「うどんすき」の「すき」という言葉には「鋤(すき)」という農具の意味が込められており、「すき焼き」と同じように、底が浅い鍋で煮込む料理を指します。

一般的な鍋料理では、〆にうどんを楽しみますが、うどんすきでは最初からうどんが鍋に入り、肉や魚介、野菜といった具材とともに主役として楽しめます。具材は順番にだし汁に加えられ、うどんがその旨みを吸い込んだころに食べるのが魅力です。

うどんすきは、同じくうどんを使う「鍋焼きうどん」とは異なります。「鍋焼きうどん」は短時間で煮込まれ、熱々のままで提供されますが、うどんすきはじっくりと煮込むことで、具材とだしの味がしっかりとしみ込みます。味付けには、かつお節からとっただし、塩、薄口醤油、少量のみりんが使われ、大阪風の薄味が特徴です。素材の風味が引き立つその味わいは、まさに「うどんすき」の醍醐味です。

うどんすきに使われるのは、ツルツルとした太めのうどん。具材とともに煮込まれることで、贅沢な味わいが広がります。鶏肉、海老、穴子といった定番の具材に加えて、春にはタケノコやワカメ、夏にはハモ、秋には松茸といった旬の具材が楽しめます。見た目も色とりどりで、家族や仲間と囲む「ハレの日の食事」としてもぴったりです。

うどんすきの歴史

「うどんすき」は、昭和5年(1930年)に「美々卯」の店主によって考案されました。「美々卯」は、大正13年(1924年)、大阪・堺で200年続いた料亭「耳卯楼」の伝統を受け継ぎ、麺類専門店として新たな歩みを始めました。

鶏肉やシイタケ、蒲鉾、玉子などを薄味のだしで煮込んだこの料理は、鍋焼きうどんや中国のホーロー鍋の影響を受けています。また、しゃぶしゃぶ風に楽しむスタイルが取り入れられ、家族や友人と鍋を囲みながら食べる文化が広まりました。

昭和8年(1933年)ごろには、炭火で温める「エンタツ」という鍋が使われ、火加減の調整がむずかしかったというエピソードも残っています。戦中には、食糧難でうどんや蕎麦が不足した時期もありましたが、昭和27年(1952年)には大阪名物として復活しました。現在も伝統の味を守り続けるため、各店舗で2時間かけてだしを引き、厳選した産地の素材を使用することにこだわりを持っています。

「うどんすき」は、昭和35年(1960年)に「美々卯」が商標登録した名称ですが、一般的な料理名として認識され、その後も大阪を中心に、鍋料理として多くの人に愛され続けています。

大阪の観光スポット

うどんすきが楽しめる大阪には、さまざまな観光スポットがあります。今回は、大阪にある3つの人気観光スポットを紹介します。

大阪天満宮

大阪天満宮は、学問の神様として広く知られる菅原道真公を祀る神社で、地元では「天満の天神さん」と親しまれています。天暦3年(949年)に村上天皇の勅願で創建され、天保14年(1843年)に現在の社殿が再建されました。特に受験生にとっては合格祈願の聖地として有名です。

大阪天満宮の境内には「大将軍社」があり、道真公が大宰府へ向かう前に祈願した場所です。道真公の死後、七本の松が光り、それを聞いた村上天皇が社を建て、道真公を祀りました。これが大阪天満宮の起源です。

また、毎年7月には日本三大祭、大阪三大夏祭りの一つ「天神祭」が行われます。幻想的な花火や神事が繰り広げられ、多くの参拝者で賑わいます。

中之島公園

中之島公園は、明治24年(1891年)に大阪市で初めて誕生した公園で、堂島川と土佐掘川に挟まれた約1.5km、面積11.3haの広さを誇ります。都市の中心に位置し、緑豊かなオアシスとして親しまれています。

公園内には、約310種類・3,700株のバラが咲き誇るバラ園があり、特に5月中旬と10月中旬には見事な花々が楽しめます。年末にはライトアップも行われ、訪れる人々を魅了します。

さらに、中之島緑道にはケヤキやツバキなどが並び、彫刻と共に美しい景観を提供しています。中央公会堂や府立中之島図書館など、歴史的な建物と調和した景色は「大阪みどりの百選」にも選ばれ、都会の中で自然と文化を同時に感じられる場所です。

天王寺動物園

天王寺動物園は、大正4年(1915年)に開園し、100年以上の歴史を誇る動物園です。園内は約11ヘクタールの広さで、約170種1,000点の動物が飼育されています。

特に人気なのは、生息地の自然な環境を再現した「生態的展示」で、ペンギンやアシカ、アフリカサバンナゾーンの動物たちが、まるで野生のように暮らす様子を観察できます。

また、動物たちの活発な姿を間近で見ることができる「ごはんタイム」や「おやつタイム」、飼育員と一緒に動物の魅力を学ぶガイドなど、さまざまなイベントが楽しめます。さらに、ナイトZOOや季節ごとのイベントも人気で、家族連れや動物好きの人々に愛され続けています。

大阪のアクセス方法

大阪へのアクセス方法はさまざまです。飛行機を利用するなら、国内線が多く大阪市内へのアクセスがすぐれている伊丹空港(大阪国際空港)が人気です。伊丹空港から大阪市内に向かうなら、リムジンバスを利用するのがおすすめです。リムジンバスの所要時間や料金は変更される場合があります。

大阪市内に向かうリムジンバスは、10〜15分に1本出ています。大阪駅前(梅田駅)、なんば駅前、あべの橋駅前(天王寺駅)までは、大人650円、小児330円で乗車できます。大阪駅前周辺だけでも、大阪マルビル、新阪急ホテル、ハービス大阪、ホテル阪神などの乗降場所も選べるので便利です。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに向かう直通リムジンバスもあります。料金は大人940円、小児470円です。約40分でユニバーサル・スタジオ・ジャパンに到着します。

車でゆっくりドライブを楽しみながら大阪に向かうのもおすすめです。最適なアクセス方法を探してみてくださいね。

大阪府の位置

まとめ

うどんすきは、家族や友人と一緒に鍋を囲みながら贅沢な味わいを存分に楽しめます。

大阪には、さまざまな店舗がそれぞれの味付けや具材でうどんすきを提供しているので、食べ比べてみるのもおすすめです。

大阪に訪れた際は、うどんすきをぜひ食べてみてくださいね。

\ テンポススター加盟店を募集中! /