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2025/02/14
三井寺の桜を堪能!滋賀・大津で楽しむ春の絶景スポットを徹底紹介

この記事の目次
「三井寺の桜」は、1300年以上の歴史を持つ古刹(こさつ)と春の花々が織りなす、滋賀県屈指の桜名所です。
この記事を読めば、三井寺の桜を楽しむために必要な情報が一度に手に入り、春の大津観光を迷いなく計画できるはず。アクセス方法や見頃の時期、周辺散策の楽しみ方まで網羅していますので、ぜひ最後までお付き合いください。
三井寺の桜が人を惹きつける理由とは?
歴史と自然が融合した圧巻の花景色
三井寺の正式名称は「長等山(ながらさん) 園城寺(おんじょうじ)」。7世紀に創建された天台寺門宗の総本山であり、「不死鳥の寺」と呼ばれるほど幾度もの戦乱や災害を乗り越えて復興を遂げてきた、歴史的にもきわめて重要な寺院です。
境内には約1300本もの桜が植えられており、国宝や重要文化財の建造物と桜が競演する風景は、まさに圧巻の一言。長い歴史を背景に育まれた「文化財」と、春の息吹を感じさせる「自然」が絶妙に溶け合い、訪れる人々を魅了してやみません。
ユネスコ「世界の記憶」に登録された寺院
三井寺には、僧侶が唐に渡る際に使ったとされる「世界最古のパスポート」が所蔵されています。これはユネスコの「世界の記憶」に登録されており、当時の国際交流の様子を今に伝える貴重な史料です。こうした稀有な歴史的遺産の存在や数多くの国宝・重要文化財を有することから、寺院としての文化的価値の高さは言うまでもありません。
三井寺の桜が美しいとされるポイント
古刹を囲む多彩な桜と琵琶湖を見渡す眺望

境内にはソメイヨシノやヤマザクラ、シダレザクラなど、複数の品種の桜が植えられています。それぞれ開花時期や色合い、花の形が異なるため、場所によって少しずつ表情を変える桜風景を楽しめるのが魅力です。
なかでも西国三十三所観音霊場の札所でもある観音堂周辺のヤマザクラは、高台から琵琶湖を背景に眺められるため、桜と湖、そして大津の街並みが織りなす壮大なパノラマを満喫できます。さらに、金堂へ向かう参道の両脇を彩るソメイヨシノや、仁王門周辺の淡いピンクの桜も見応えたっぷりです。
幻想的な夜桜のライトアップ

満開の時期には、夜間特別拝観が実施され、夜桜がライトアップされます。国宝の金堂や仁王門、鐘楼などの歴史ある建造物が柔らかな光に照らし出され、その背後で淡く輝く桜の姿は、昼間とは全く違った幻想的な表情を見せてくれます。
さらに、春のライトアップ期間中には「観月舞台」の特別拝観や貸切拝観(拝観料とは別料金)も行われることがあり、通常は入ることのできないエリアから夜桜を鑑賞できるチャンスもあります。
三井寺の桜を楽しめる最高のタイミングは?
開花から満開までの時期と見頃
例年、三井寺の桜は3月下旬から4月上旬にかけて開花し、4月上旬から中旬にかけて見頃を迎えます。気候によって多少前後するものの、満開期には一気に花が咲き誇るので、こまめに天気予報や公式サイトをチェックしておくのがおすすめです。近年は暖冬や寒暖差の影響で見頃がずれる場合もあるため、最新情報をしっかりと確認してから計画を立てましょう。
混雑を避けるためのおすすめ時間帯
三井寺は滋賀県内外から多くの花見客が訪れるため、シーズン中はかなり混雑します。とりわけ週末や祝日は団体観光客やファミリー層で境内が賑わうため、静かに桜を楽しみたい方は以下の時間帯を狙ってみてください。
開門直後: 大型観光バスや団体客が到着する前の時間帯に行けば、人が少ない境内で桜をゆっくり堪能できます。
夕方~閉門前: 昼のピークを過ぎると、徐々に人の数が落ち着いてきます。夕刻の柔らかな光に包まれる桜は、また違った魅力を持っています。
平日夜のライトアップ: 土日ほどの混雑は避けられることが多いので、ロマンチックな夜桜をじっくり楽しむなら平日狙いがおすすめです。
三井寺周辺で桜を満喫しよう

境内だけじゃない!周辺の散策コース
三井寺は琵琶湖や比叡山へのアクセスも良く、大津市を代表する観光スポットの一つでもあります。桜の美しさを堪能した後は、以下のエリアにも足を延ばしてみてください。
琵琶湖: 日本最大の湖である琵琶湖は、クルーズ船や遊覧船、水上スポーツなど多彩なアクティビティを楽しめます。湖岸エリアでは散策路が整備されており、桜と湖面のコラボレーションを眺めながらリフレッシュするのも素敵です。
近江神宮: かるたの聖地として知られ、春には境内の桜が趣深い雰囲気を演出。和の風情を感じつつ、少し足を伸ばしてみると新鮮な気分で散策ができます。
比叡山延暦寺: 高い標高から琵琶湖を見下ろす世界遺産の寺院であり、緑豊かな山頂に点在する伽藍は季節ごとに違った表情を見せます。春先には山の木々が若葉を芽吹きはじめ、爽やかな空気を満喫できます。
グルメやお土産ショップでさらに満喫
大津市内には、老舗の和菓子店や地元の名産品を扱うお店が数多く点在しており、滋賀ならではの食文化を味わうことができます。桜散策の合間に甘味処に立ち寄り、桜餅や抹茶スイーツなど季節限定のメニューを楽しめば、春気分はさらにアップ。
また、琵琶湖周辺には新鮮な湖魚や滋賀県産の野菜、近江牛を取り扱う飲食店もあり、地域ならではの味を堪能するのも旅の醍醐味です。お土産には、琵琶湖のかたちを模したグッズや伝統工芸品を選んでみるのも一興。三井寺参拝の思い出とともに、ここだけでしか買えないアイテムを探してみてください。
三井寺の桜をより楽しむポイント!
SNS映えを狙うフォトスポット

歴史と自然の魅力が詰まった三井寺の桜風景は、写真映えするスポットが至るところに点在しています。
観月舞台:アクリル板を張った特設ステージには、鏡のように桜と空が映り込み、まるで水面に映るような“逆さ桜”の光景を捉えることができるので、大変人気のフォトジェニックポイントとなっています。
仁王門付近: 重厚感のある門の両脇に咲く桜は、歴史建造物との対比が際立ちます。門越しに見える金堂や鐘楼の屋根のシルエットも、絵画のような構図を作り出してくれます。
夜間ライトアップ: ライトアップされた桜と古刹の建物が織りなすコントラストは、昼間には味わえない神秘的な雰囲気を醸し出します。夜ならではのドラマティックな陰影を捉えるチャンスをお見逃しなく。
“三井の晩鐘”で有名な鐘の音を体感

三井寺といえば、近江八景の一つ「三井の晩鐘」が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。鐘楼に吊るされた梵鐘は“天下の三名鐘”の一つとされ、その澄んだ音色は「日本の残したい音風景百選」にも選ばれています。桜に囲まれた境内を巡った後は、深い余韻を感じさせる鐘の響きを自ら体感してみるのもおすすめ。上手に撞くのは意外と難しいそうですが、そのぶん成功したときの達成感は格別です。
アクセス情報と拝観料
所在地: 滋賀県大津市園城寺町246
アクセス:
・京阪電気鉄道石山坂本線「三井寺駅」下車 徒歩約7~10分
・JR琵琶湖線「大津駅」から車で10分程度
・名神高速道路「大津IC」から約10分
駐車場: 250台(有料)
拝観時間: 9:00~16:30(受付終了16:00)
拝観料: 大人600円/中高生300円/小学生200円
※観月舞台などの特別拝観は別料金・要予約の場合があるため、あらかじめ公式サイトや電話で確認しておきましょう。
まとめ
この記事では、三井寺の桜の魅力や見頃、ライトアップ情報から周辺散策コースまでご紹介しました。
三井寺の桜は、歴史と自然が溶け合う“特別な春”を味わえるスポットです。境内に一歩足を踏み入れると、時代を超えて受け継がれてきた建築物や伝説と、はかなくも美しい桜の姿が絶妙なハーモニーを奏でます。
もし「どの時期に行くのがベスト?」「周辺には何があるの?」と少しでも迷われたら、ぜひこの記事を参考にしてみてください。