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2025/02/13
五稜郭の桜を堪能!星形要塞で楽しむ春の絶景スポットを徹底紹介

この記事の目次
函館を代表する春の観光名所といえば、やはり「五稜郭公園」。
星形の城郭と、それをぐるりと取り囲むように咲き誇る約1,500~1,600本の桜は、一度目にすれば忘れられない美しさです。
この記事では、五稜郭の桜の魅力や見頃、周辺スポット、アクセス方法など、知っておくと役立つ情報を一挙にご紹介。これを読めば、春の五稜郭観光を迷いなく満喫できるはずです。
五稜郭の桜が人を惹きつける理由とは?
星形城郭と桜が織りなす圧巻のコントラスト
五稜郭は1866年(慶応2年)に築城された、日本初の本格的な西洋式城郭。フランスの築城書を参考に設計されたとされる五角形の“稜堡(りょうほ)”構造は、日本の城郭としては非常に珍しいデザインです。
そんな星形の要塞と、ソメイヨシノを中心とする約1,600本もの桜が同時に見られるのは、全国的に見ても五稜郭だけと言っていいほどの特別な光景。水堀に映るピンク色の花々と城郭のコラボレーションは、まるで一枚の絵画のような美しさで、毎年多くの観光客を魅了しています。
幕末の歴史を感じる特別史跡
五稜郭は、蝦夷地(現・北海道)の防衛と統治を目的に江戸幕府が築いた要塞であり、幕末の戊辰戦争の舞台としても知られています。榎本武揚や土方歳三が旧幕府軍を率いて新政府軍と戦い、ここで敗れたことにより戊辰戦争は終結を迎えました。
現在は国の特別史跡に指定されており、箱館奉行所の復元など、幕末の雰囲気を色濃く残す貴重なエリアでもあります。華やかな花景色の背後に潜むドラマティックな歴史ロマンも感じ取れるのが五稜郭の大きな魅力です。
五稜郭の桜が美しいとされるポイント
水堀を彩る桜並木

五稜郭を特徴づけるのが、周囲をぐるりと取り囲む水堀。ここに沿って桜が植えられているため、散策路を歩けば片側には水面に映える桜、もう片側には石垣や土塁の姿が広がります。天気がいい日は、空と桜が水面に反射して、まるで二重の花景色を楽しめるのがポイント。堀沿いをのんびり散歩しながら、お気に入りの撮影スポットを見つけてみてください。
五稜郭タワーからの絶景パノラマ

高さ107mの「五稜郭タワー」は、五稜郭を一望するのに最適な展望スポット。展望台に上がると、星形城郭と淡いピンク色の桜がコラボレーションする、他では見られない珍しい風景を楽しめます。しかも函館山や市街地、津軽海峡までもが見渡せ、360度の大パノラマはまさに絶景。展望1階にはカフェスペースもあるので、桜と海、そして函館の街並みを眺めながら一息つく贅沢な時間を過ごせます。
五稜郭の桜を楽しめる最高のタイミングは?
開花時期・見頃
函館の桜は、本州よりやや遅めの4月中旬に開花し、4月下旬にかけて満開を迎えるのが例年の傾向です。五稜郭も同時期に見頃を迎え、4月下旬から5月上旬にかけては一気に人が押し寄せます。ゴールデンウィークが絡むことも多いので、もし混雑を避けたい場合は、平日の早朝など人が少ない時間帯を狙うのがおすすめ。
また、近年は気候の変化により、開花時期が前後しやすくなっているため、こまめに天気予報や函館市公式サイトなどの情報をチェックして計画を立てましょう。
闇夜に浮かぶ城郭と夜桜

満開の時期には、夜間ライトアップが日没から22:00頃まで実施されます。昼間に見せる爽やかな桜の魅力とは一転、闇夜に浮かび上がる城郭と花々は幻想的な雰囲気を漂わせ、大人の花見にぴったり。星形の稜堡がほのかな光に照らし出される様子は、言葉では言い表せないほどの美しさです。
ライトアップ期間中は、散策路に提灯や照明が施される「五稜郭桜まつり」も開かれ、露店やイベントで盛り上がるので、桜を鑑賞しながら函館グルメを堪能するのもいいでしょう。
五稜郭周辺で桜を満喫しよう
幕末を感じる箱館奉行所

五稜郭の中心部に復元された「箱館奉行所」は、幕末の面影を色濃く残すスポット。奉行所の木造建築は見応え十分で、桜の季節には建物の周囲がピンク色に染まります。歴史好きの方なら、土方歳三や榎本武揚といった人物に思いを馳せながら、タイムスリップ気分で散策を楽しめるはず。館内の展示をじっくり見学して、五稜郭の成り立ちや幕末史に触れてみるのもおすすめです。
旧函館区公会堂や函館山

五稜郭から少し移動すれば、明治時代の洋風建築が美しい「旧函館区公会堂」や、夜景が有名な「函館山」といった観光スポットもすぐ行けます。桜見物だけでなく、函館らしい異国情緒あふれる街並みを散策したり、港を望む絶景を堪能したりと、春の函館を丸ごと楽しめるのが魅力。もし時間に余裕があれば、市電やバスを活用して、市内各所を巡ってみてください。
五稜郭の桜をより楽しむポイント!
SNS映えを狙うおすすめフォトスポット
五稜郭タワー展望台:星形城郭と桜の絶妙なコントラストを上空から撮影。特に夕暮れ時からライトアップが始まるトワイライトタイムは、空の色が刻々と変わる美しい写真を狙えます。
堀沿いの散策路:水面に映り込む桜が見事で、晴天時には空も相まってよりフォトジェニックに。橋の上から城郭を背景に撮れば、花と石垣や土塁を一緒に収められます。
箱館奉行所前:復元された奉行所の重厚感ある建物を背景に、華やかな桜とのコントラストが印象的。和の雰囲気を生かした写真が撮れるため、着物や和服での撮影にもおすすめです。
混雑を避けるための工夫
平日の朝早く:ゴールデンウィークなどの連休を外し、できれば平日の開門直後に訪れると、比較的ゆったりと桜を楽しめます。
公共交通機関の利用:五稜郭公園に専用駐車場はありません。周辺の有料駐車場は早めに満車となることも多いため、市電やバスを利用するとスムーズです。
ライトアップの開始直後:夜間拝観は混雑しますが、ライトアップが始まるころに合わせて現地入りすれば、人気の撮影スポットを確保しやすくなります。
アクセス情報と拝観料
所在地: 北海道函館市五稜郭町44
アクセス:
・市電: 「五稜郭公園前」電停下車後、徒歩約18分
・バス: 函館バス「五稜郭公園入口」下車後、徒歩約7分
・函館空港から: 五稜郭タワー・トラピスチヌシャトルバスを利用可能
・車: 公園専用の駐車場はなし。周辺の有料駐車場を利用(例:タイムズ函館五稜郭公園前 8時~22時 60分200円、最大料金24時間800円 など)
五稜郭タワー:
・料金(一般料金): 大人1,000円/中・高校生750円/小学生500円
※2025年4月から料金が改定されます。
詳しくはこちらを参照ください:https://www.goryokaku-tower.co.jp/eventtopics/20241001-9684/
五稜郭公園内は、箱館奉行所を除いて基本的に入園無料。箱館奉行所見学には大人500円(高校生・学生250円)などの拝観料が必要です。季節やイベントに応じて時間や料金が変動することがあるため、公式サイトや観光案内所で最新情報をチェックしましょう。
まとめ
この記事では、五稜郭の桜の魅力や見頃、周辺スポット、アクセス情報までを徹底解説しました。
春の函館旅行で、「星形の城郭×ピンクの桜」をこの目で見られる体験は格別です。幻想的な夜桜、歴史を感じさせる箱館奉行所、そしてタワーから見下ろす美しいパノラマまで、五稜郭は心に残る花見スポットとしてきっと忘れられない思い出になるでしょう。
もし「桜の時期に函館を訪れるけど、どこがおすすめ?」と聞かれたら、迷わず「五稜郭に行ってみて!」と答えたくなる—それほど素晴らしい絶景が待っています。ぜひこの記事を参考に、春の五稜郭公園へ足を運んでみてください。