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2025/02/27
古き良き東京のお花見を楽しむならここ!隅田公園の桜を徹底解説します

この記事の目次
墨田区立隅田公園は、日本の「さくら名所100選」にも選ばれている、屈指のお花見スポットです。
約350年前に整備された、隅田川の両岸約1kmにわたって続く桜並木は、陸から眺めるのはもちろんのこと、屋形船で川下りをしながら眺めることができます。
東京で江戸の情緒が溢れるお花見を楽しみたい方は、ぜひ隅田公園の情報をチェックしてみてくださいね。
隅田川と桜

隅田川は、東京都北区の岩淵水門から東京湾へと続く一級河川です。
この隅田川沿いに庶民の娯楽の地を作ること、そして水害の多い隅田川の堤防を桜の根で強化する目的で、江戸幕府の第4代将軍徳川家綱(在職:1651年~1680年)は桜の植樹を命じました。
その後、8代将軍吉宗(在職:1716年〜1745年)が、さらに100本の桜を追加で植樹したことで、現在の形に近い、隅田川沿いの桜並木が整えられました。
江戸時代(17世紀初頭~19世紀前半)の書物には、隅田川沿いで花見を楽しむ人々の様子がたくさん描かれています。
日本人に親しまれている唱歌の「花」という曲も、「春のうららの 隅田川」という一節からはじまるように、日本人にとって「春」や「桜」と言えば、「隅田川」そのものなのです。
現在の隅田公園
現在は、この隅田川沿いの桜並木を含む形で、墨田区立隅田公園が整備されています。
墨田区側(向島)に約340本、台東区側に約600本の桜が植えられており、その桜並木は約1kmの長さを誇ります。
吾妻橋から桜橋まで続く、まさに「桜のトンネル」を愛でようと、多くの人々がお花見に訪れます。
隅田公園の桜の特徴
隅田公園には約40種類の桜が植えられており、2月中旬に開花する河津桜から、4月末に見頃を迎える梅護寺数珠掛桜まで、長い期間に渡って桜を楽しむことができます。
最も賑わうスポットは、やはり隅田川に沿う桜並木で、桜のトンネルをくぐるように散策を楽しむ人で賑わいます。
見どころ①桜橋から眺める隅堤の桜並木

隅田川にかかる唯一の歩行者専用の橋である「桜橋」からは、両岸の桜並木が一望できる絶景のお花見スポットです。
桜橋からは、東京スカイツリーや、隅田川を進む屋形船と桜の風景を眺めることができ、現代の都会的な東京の雰囲気と、江戸時代から変わらぬ川沿いの桜並木の美しさを、どちらも楽しむことができます。
よく晴れた日には、隅田川が水鏡となって、水面にきらきらと桜の美しさが映りますので、ぜひ東京に遊びに来た際は、桜橋からのお花見を楽しんでくださいね。
日中はとても混雑しますので、桜橋からのお花見は早朝がおすすめです。
見どころ②屋形船から楽しむお花見

平安時代(8世紀末〜12世紀末)に貴族の遊びとして始まり、江戸時代には豪商や有力大名が親しんだ遊びが、「屋形船」という、屋形を設けた船で川や海辺を遊覧する伝統文化です。
春の隅田川では、この屋形船を利用して、川から墨堤の桜並木を眺めるお花見がとても人気になっています。
気軽に利用できる乗合船から、人数に応じて貸し切りができる船、また昼食付プランや夜桜を鑑賞できるナイトクルーズなど、予算や目的に合わせて様々な乗船プランがあるのも、嬉しいポイントです。
特に屋形船からお花見を楽しみたいのであれば、満開の時期か、水面に花吹雪が舞う散り際の時期がおすすめです。
見どころ③珍しい桜の品種

隅田公園の桜は、墨堤の桜並木が圧倒的な知名度を誇りますが、ソメイヨシノ以外にも様々な種類の桜が植えられています。
特に注目したいのは、「黄緑色の桜」として有名な、「御衣黄(ぎょいこう)」と「鬱金(うこん)」です。
どちらの桜も希少性が高く、また「金運アップ」の桜としても知られています。
御衣黄と鬱金の開花時期は、ソメイヨシノよりやや遅く、4月中旬以降となっています。
墨堤のソメイヨシノが散りはじめたら、公園内の珍しい八重桜を探しながら散策してみてくださいね。
隅田公園の桜の開花時期
隅田公園の桜は、例年3月中旬〜4月上旬にかけて見頃を迎えます。
参考までに、2023年は3月24日〜31日頃にかけて、2024年は4月6日〜8日頃にかけて、ソメイヨシノが満開を迎えています。
なお例年、3月中旬〜4月上旬にかけては、「隅田公園桜まつり」や「墨堤さくらまつり」が開催されます。
期間中は21時頃まで桜のライトアップも実施され、夜桜を楽しみながら、美味しい出店の食べ物をいただくことができます。
墨田区立墨田公園の所在地
東京都墨田区向島 1・2・5丁目
墨田区立隅田公園へのアクセス
墨田区立隅田公園は、最寄りの浅草駅から徒歩2分で到着します。
浅草駅までは、羽田空港からエアポート快特に乗車すれば、35分ほどととてもアクセスのよい立地にあります。
成田空港からも、羽田空港行の特急列車に90分ほど乗車すれば、乗り換えなしで浅草駅を目指すことができます。
日本に到着した当日でも気軽にアクセス可能な立地にありますので、日本の春を感じに足を運んでくださいね。
近隣の観光スポット
観光スポット①浅草寺

墨田区立隅田公園から歩いて3分ほどの場所にある浅草寺は、日本の観光スポットとして、とても有名です。
「雷門」と書かれた赤い大きな提灯が印象的な浅草寺は、東京都内で最古のお寺であり、毎年3,000万人以上の参拝客で賑わいます。
提灯の脇に控える風神・雷神の像や、仲見世通りの先に控える仁王像など、スケールが大きな仏像が目を引くのに加え、鮮やかな朱色に染め上げられた門や本堂がに感動すること間違いなしです。
浅草寺の所在地
東京都台東区浅草二丁目3番1号
観光スポット②東京スカイツリー

2012年に開業した東京スカイツリーは、高さ634mを誇る電波塔です。
タワーとしては世界一の高さ、建造物としては世界三位の高さで、地上350mの高さにある展望デッキから眺める東京の街は絶景です。
また併設の「ソラマチ」という商業施設では、日本の伝統文化を受け継ぐ土産物や雑貨が多数販売されており、大切な人や自分へのギフトを探すのに最適な場所です。
隅田公園からスカイツリーまでは、歩いて15分程度ですので、お散歩がてら足を運んでみてください。
東京スカイツリーの住所
東京都墨田区押上1丁目1−2
まとめ
隅田公園の桜は、350年以上にわたって日本人が愛し続けてきた美しい春の光景そのものです。
特に隅田川に向かって枝を伸ばす桜並木や、夜桜の美しさは、日本に遊びにきたなら必見です。
混雑を避けてのんびりとお花見を楽しみたい方は、屋形船を利用して川から桜を眺めるスタイルがおすすめです。