群馬県

2023/11/29

群馬のご当地B級グルメ「焼きまんじゅう」とは?特徴やおいしい食べ方を紹介

ふんわりとしたおまんじゅうに、濃厚なみそダレがからんだ「焼きまんじゅう」を知っていますか?

最近では、県内はもちろん、観光客の方にも人気のご当地グルメになっています。今
回はそんな群馬のソウルフードである焼きまんじゅうの特徴や由来、おすすめの食べ方など、気になる疑問について調べてみました。

ぜひ最後までお楽しみくださいね。

 群馬のソウルフード「焼きまんじゅう」とは?

群馬の焼きまんじゅうは米糀やお米に小麦粉を混ぜて蒸したおまんじゅうに、甘辛いみそだれをたっぷりと塗った郷土料理です。

定番といえば、中身の入っていない素まんじゅう(すまんじゅう)にみそだれを塗ったもので、お店によってまんじゅうの中に餡を入れた焼きまんじゅうもあります。この「焼きまんじゅう」という名前は群馬県の南部で呼ばれており、北部の沼田市周辺では「みそまんじゅう」とも呼ばれています。

焼きまんじゅうにかけるみそだれは、赤みそや砂糖、水、水飴やざらめ、黒砂糖などを煮詰めて作られ、とろりと照りのある甘めのみそだれは一度食べたらやみつきになるおいしさです。

ところで、焼きまんじゅうをはじめ、群馬県では小麦を使った料理が多いことをご存じでしょうか?
古くから米と小麦の二毛作が行われていた群馬では、うどんや焼き餅、おっきりこみなどの「粉もの文化」が広く発展してきました。

それらが発展してきた背景には、群馬県の日照時間の長さや冬に冷たい乾燥した「からっ風」が吹くこと、また、水はけのよい土壌があることなどが関係しているそうです。

また、江戸時代には小麦を挽くための石臼が広まり、庶民の食卓にも小麦を使った料理が徐々に登場してきます。今回紹介する焼きまんじゅうも、群馬県の粉もの文化を象徴する食べ物の一つなんですよ。

焼きまんじゅうの由来と発祥

焼きまんじゅうのルーツは、一説によると、中国から伝わってきた「酒まんじゅう」に由来しているそうです。

酒まんじゅうにはもともと餡が入っていましたが、関西から江戸、群馬へと伝わってくる過程で餡の入っていない酒まんじゅうが生まれ、冷めると固くなりやすい酒まんじゅうを焼き直して、みそをつけて食べたのが焼きまんじゅうのルーツではないかと言われています。

江戸時代の末期には、現在のような串に刺した形の焼きまんじゅうが作られ、伊勢崎市や沼田市などでも、少しずつ焼きまんじゅうのお店が登場してきたそうです。

当時は塩味のあるみそをそのまま塗って焼く、甘くない焼きまんじゅうが主流でしたが、のちに黒蜜などが手に入るようになり、現在に近い味つけになったのだそうです。

焼きまんじゅうの作り方・おすすめの食べ方

焼きまんじゅうの作り方は米糀を使って生地を発酵させる、酒まんじゅうの作り方に似ています。

はじめに生地のもとになる「酒種(さかだね)」を作り、小麦粉と水を加えて練ります。
酒種はお米に糀、水を入れて発酵させたもので、これを混ぜることによって生地がふわふわとした食感になります。

練っている生地がまとまってきたら、1個当たり20〜30gずつに分けて発酵させ、蒸していきます。
竹串に蒸した生地を刺していくと、お店でもよく見かける「素まんじゅう」の完成です。

最近では酒種の代わりに、イーストを使って素まんじゅうが作られることもあるそうですよ。

そして、焼きまんじゅうには甘辛いコクのみそだれが欠かせません。赤みそや砂糖、水などを煮詰めて作ったみそだれは、こんがりと焼いたまんじゅうに塗って焼いていきます。
そうすると外側はカリッと、中はふんわりとしたやわらかい生地の食感が楽しめます。

また、おまんじゅうにみそを塗って焼く工程を2〜3回繰り返していくことで、みそだれが生地にしみこんで絶妙な焼き加減になります。最後にみそだれをたっぷりまとわせれば、より一層焼きまんじゅうのおいしさを堪能できますよ。

最初から作るのは時間がかかる焼きまんじゅうですが、お店ではまんじゅうとみそだれがセットになった、お土産用の焼きまんじゅうが売られていることもあります。お店に行かれた際はぜひ探してみてくださいね。

焼きまんじゅうのおいしさと魅力

焼きまんじゅうの魅力というと、なんといっても手ごろな値段で奥深い味わいの一串が楽しめることではないでしょうか。屋台からただよう香ばしいみその香りも醍醐味の一つ。焼きまんじゅうを一口食べれば、次々にほおばりたくなってしまう不思議な魅力があると思います。

また、お店によって作り方に特徴があり、どぶろくを使って発酵させた生地を使った焼きまんじゅうや、みそを丁寧に塗って炭火でじっくりと焼いたものなど、お店こだわりの一品を見つけてみるのも楽しいですよ。

群馬県へのアクセス

焼きまんじゅうは群馬県北部の沼田市や、南東部の前橋市や高崎市、伊勢崎市、太田市、みどり市などで食べられます。県庁所在地である前橋市へのアクセスは、車の場合、都内から関越自動車道を経由して約1時間40分ほどかかります。関越自動車道の前橋インターチェンジから、国道17号線を前橋市内に向かって走行してみてくださいね。

新幹線を利用する場合は、都内から約1時間20分ほどかかります。上越新幹線または北陸新幹線を使って高崎駅で乗り換えをしたあと、栃木県と群馬県を結ぶ両毛線で前橋、伊勢崎、桐生、小山方面に向かう電車に乗りましょう。

在来線の場合は、JR上野東京ラインの高崎線系列に乗って高崎駅で乗り換えをし、両毛線から前橋駅に向かうことができます。合計で2時間半ほどの道のりになりそうです。

群馬県の位置

まとめ

群馬県全域で食べられている焼きまんじゅうは、お店でいただく焼きたてはもちろん、テイクアウトやお土産用にも持ち帰ることのできるご当地グルメです。

カリッと香ばしい焼き目でふわふわな食感のおまんじゅうと甘じょっぱいみそだれのハーモニーを、ぜひ一度味わってみてくださいね。

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