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2023/11/24
沖縄の「すば」とは?特徴や歴史を紹介!

この記事の目次
「すば」とは沖縄の方言で「そば」のことです。今ではすばと呼ぶことが少なくなり、ほとんどの方は普通にそばといっています。沖縄県で1日に食べられるそばの量は、なんと15万食以上。日常的に食べられている沖縄そばは、大人気のソウルフードです。
そんな、沖縄そばの特徴と歴史について探っていきましょう。
すばの特徴
沖縄そばといっても、そば粉は使われていません。小麦粉100%の麺で、かん水が使われています。かん水は、中華麵などを作るときに使うアルカリ塩水溶液です。麺に弾力性を持たせたり色味を出したりするために使われます。
沖縄そばは、原料と製法から中華麺に分類されていますが、うどんのような見た目です。太くて独特の歯ごたえがあります。
沖縄そばの特徴は、なんといっても存在感のある豚肉。三枚肉と呼ばれるバラ肉を使うのが定番です。沖縄には、三枚肉をじっくりと煮込み、醬油や泡盛、黒糖などで味付けする豚の角煮に似たラフテーという料理があります。沖縄そばにのせる三枚肉もラフテーが基本です。
三枚肉のほかにも、かまぼこやしょうが、島ネギなどがトッピングされています。スープは、豚骨やかつお節からとった濃厚なだしで仕上げたこってりスープです。
すばの歴史
沖縄そばは、中国人のコックが那覇に支郡そば屋を開いたのが始まりといわれています。当時、小麦粉は手に入れにくい食材だったので、とても高級なものでした。そのため、沖縄そばは、琉球王国の宮廷料理として出される程度でした。
王族や貴族の食べ物だった沖縄そばが庶民も食べられるようになったのは、1900年頃に入ってからだといわれています。
しかし、1976年に公正取引委員会から「そば粉を使用していない食べ物はそばと呼べない」と指導されます。そこで沖縄生麺協会は、昔からすばと呼んで親しんできたと説明し、名前を変えないための運動を始めました。
交渉を重ねた結果、無事「沖縄そば」が商標登録されました。この日を記念して、10月17日は「沖縄そばの日」となりました。
地域によって違うすばの種類
沖縄そばに使われる麺は、地域によって違いがあります。有名なそばの特徴を3つ紹介します。
宮古そば

宮古そばは、ちぢれのない細めの平麺を使用していて、スープはあっさりしています。麺の上にはネギしかトッピングされていません。ですが、実は麺の下に具材が隠されています。具材を隠す理由は、貧しさをアピールするためや、具材の温かさを保つためなど諸説あります。
八重山そば

八重山そばは、ちぢれのない細めのストレート麺を使用しています。スープはほんのり甘く、優しい味わいです。豚肉とかまぼこを細切りにしてのせるのが特徴です。好みでピパーツという塩コショウを入れて食べます。
大東そば

大東そばは、太いちぢれ麺が特徴です。大東島の木灰と海水が練り込まれている麺は、コシが強く食べ応えがあります。もちもちとしたちぢれ麺にあっさりしたスープがよく絡みます。
沖縄ならではのすばの楽しみ方
沖縄そばといえば、お肉が定番ですよね。沖縄そばには三枚肉が使われていますし、ソーキそばにはスペアリブです。
この他にも、沖縄ならではのそばの楽しみ方を紹介します。
てびちそば

てびちとは、豚足や豚足の煮付けのことです。やわらかくなるまで煮込まれているので、プルプルとした食感を楽しめます。コラーゲンたっぷりで女性に大人気です。ぶつ切りにした豚足を使っているので、インパクトがあります。
中味そば

中味とは、豚のモツのことで、沖縄ではよく食べられています。丁寧に処理されているので、臭みがありません。モツ好きにはたまらない一品です。中味そばには、しいたけやこんにゃくなども入っています。
野菜そば

たっぷりの野菜炒めがトッピングされているので、食べ応えがあります。野菜だけなので、さっぱりしていて食べやすいです。野菜不足が気になっている人には嬉しい一品です。お店によっては、豚肉が入っている場合もあります。
ゆし豆腐そば

沖縄の郷土料理であるゆし豆腐がトッピングされています。ゆし豆腐は、にがりを入れた豆乳が固まり始めた頃に食べるものです。風味のいいお豆腐で、ふわふわ感を楽しめます。ヘルシーなそばを食べたいときにおすすめです。
アーサそば

アーサとは、海藻のあおさのことです。アーサそばには、麺がほとんど見えないくらいのあおさと三枚肉がトッピングされています。麺にもあおさを練り込んでいるお店もあります。磯の香りを楽しめる一品です。
沖縄へのアクセス方法
すばが食べられる沖縄本島に向かうには、全国各地から運航している那覇空港への直行便を利用するのが便利です。
直行便の所要時間を紹介します。所要時間は、季節や天気などによって変わります。
北海道・東北エリアから沖縄本島(那覇空港)へ
・新千歳空港から約3時間45分
・仙台空港から約3時間15分
関東エリアから沖縄本島(那覇空港)へ
・羽田空港から約2時間45分
・成田空港から約3時間
・茨城空港から約3時間
中部エリアから沖縄本島(那覇空港)へ
・中部国際空港から約2時間30分
・新潟空港から約3時間
・小松空港から約2時間45分
・静岡空港から約2時間45分
近畿エリアから沖縄本島(那覇空港)へ
・関西国際空港から約2時間15分
・伊丹空港から約2時間15分
・神戸空港から約2時間15分
中国エリアから沖縄本島(那覇空港)へ
・岡山空港から約2時間
・広島空港から約1時間45分
・岩国空港から約1時間45分
四国エリアから沖縄本島(那覇空港)へ
・高松空港から約2時間
・松山空港から約1時間45分
九州エリアから沖縄本島(那覇空港)へ
・福岡空港から約1時間45分
・北九州空港から約1時間45分
・熊本空港から約1時間30分
・長崎空港から約1時間30分
・宮崎空港から約1時間30分
・鹿児島空港から約1時間30分
・奄美空港から約1時間
・沖永良部空港から約50分
・与論空港から約40分
沖縄県の位置

まとめ
沖縄のそばには、さまざまな楽しみ方があります。トッピングや麺の種類などで味わいが変わるので、毎日食べても飽きません。
沖縄に訪れた際は「すば」をぜひ食べてみてくださいね。
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