栃木県

2023/12/06

ご当地B級グルメ「宇都宮餃子」とは?特徴や歴史を紹介

北関東最大の都市ともいわれる、栃木県宇都宮市。その代表的なご当地グルメといえば「宇都宮餃子」ではないでしょうか。しかし、その特徴や発祥について知っているという方は、それほど多くないかもしれません。

そこで、今回は宇都宮餃子の特徴や歴史、おいしい食べ方などその魅力をたっぷりとご紹介します。

宇都宮餃子の特徴

最近では、定番の肉餃子から具材をアレンジした変わり種餃子まで、バリエーション豊かな餃子が登場していますね。
宇都宮餃子の大きな特徴は、餡にねぎやニラ、キャベツなど、野菜をたっぷりと使用していることです。ニンニクは控えめで、野菜の甘みや旨みを活かした、食べやすい味わいになっています。

お店では、一口サイズの餃子が5〜6個ほど入って、ワンコイン以下で食べられることも魅力の一つです。学生の間では、小腹がすいたときのおやつに食べられることもあるそうですよ。

餃子といえば、焼き餃子を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、宇都宮では水餃子や揚げ餃子もよく食べられます。お店によって、餃子の大きさや具、皮の厚さや食感、つけダレに個性があるのも特徴です。

市内には餃子のお店が約200店舗ほどあるといわれ、自分好みの餃子を見つけるのも楽しみの一つになっています。

「多くのお店を訪ねるのは難しい…」という方は、東武宇都宮駅から徒歩10分ほどにある、餃子のテーマパーク「来らっせ」に行ってみるのがおすすめです。こちらでは宇都宮餃子の有名店の味を日替わりで食べることができます。

また、市内ではメニューが餃子のみというお店も珍しくありません。各店舗を食べ比べしても楽しく、餃子好きな方にはぜひ訪れてほしい場所なんです。

宇都宮餃子の歴史や由来

さて、今でこそ全国トップクラスの消費量を誇る宇都宮市ですが、そのお店が増えるきっかけとなったのは、戦時中のこと。

当時、宇都宮に駐屯していた陸軍の第14師団が、満州へ派遣されたそうですが、その際に現地で餃子のことを知り、帰郷のときに持ち込んだのがきっかけと言われています。その後、戦後間もない昭和20〜30年代に、宇都宮市内各地で餃子のお店が続々と開かれていったそうです。

それから1990年になり、当時、町おこしになるものを探していた市の職員が、家計調査で餃子の年間消費額が日本一であることに着目し、さまざまな活動を行ったそうです。

例えば、餃子マップの作成や「宇都宮餃子会」の発足など。その地道で粘り強い活動が話題となり、少しずつ新聞やテレビで取り上げられるようになったのが、「餃子のまち」として有名になったきっかけだといわれています。

最近では、1998年に「おいしい餃子とふるさとと餃子館:来らっせ」が開設し、その翌年には「宇都宮餃子まつり」が開催され、市民の間でも盛り上がる大きなイベントになりました。宇都宮市で餃子が有名になったのは、市民全体で町おこしに取り組んだ努力の結晶だったのですね。

宇都宮餃子のおいしい食べ方

さて、ここからは宇都宮餃子のおいしい食べ方についてご紹介します。

餃子自体にも味がしっかりとついている宇都宮餃子は、そのままでもおいしく、野菜の旨みやパリパリもちっとした皮の食感が味わえます。また、現地ではお酢やラー油をお好みでたらしていただくのがおすすめなのだとか。

そして、半分ほど食べ終わったところで、今後はしょうゆをたらしていただくと味の変化も楽しめます。お店によっては、オリジナルのタレをつけていただくこともあるようです。

ほかにも水餃子の場合は、そのままタレにつけてもおいしいのですが、現地ではお椀の中に入ったゆで汁に、お酢やしょうゆ、ラー油を加えて、スープ餃子のようにしていただくのがおすすめです。または、余った焼き餃子のタレを入れても餃子の旨みが溶け出し、ラー油の辛味がアクセントになって、また違った味わいが楽しめます。

おいしい餃子の焼き方

お気に入りの餃子を見つけて、お土産に購入したとき、せっかくならきれいにおいしく焼きたいですよね。そこでここからは、餃子をおいしく焼くコツについてご紹介します。

お土産用の冷凍餃子は、一般的な生餃子と違って蒸し焼きにする時間が長くなります。

まずはフライパンを温めて油をひき、全体になじませます。フライパンが温まったら、火を止めて餃子を並べます。このときに少し間隔を開けて並べるのがポイントです。こうすることで、餃子同士がくっついて皮が破けるのを防ぐことができます。

餃子を入れたら、フライパンの1/3ほどの高さまで熱湯を入れて、蒸し焼きにします。水分がなくなるまで焼いたら、ごま油やサラダ油を鍋肌から回し入れ、焼き上げることできれいな焼き色を付けることができますよ。ごま油をかけるとコクのある味わいになるので、ぜひ試してみてくださいね。

浜松餃子との違いは?

人気のご当地餃子といえば、浜松餃子も欠かせませんよね。宇都宮餃子との違いは、餃子を円形にして焼くことや、付け合わせに茹でたもやしを添えることです。

一度にたくさん餃子を焼くために考えられたのが、フライパンに丸く円盤のようにして並べる方法でした。真ん中には茹でたもやしが添えられ、餃子を食べるときの箸休めとして、浜松市民に受け入れられるようになったそうですよ。

宇都宮市へのアクセス

さて、ここからは宇都宮市へのアクセスをご紹介します。

宇都宮市といえば、日本遺産にも認定された「大谷(おおや)資料館」があることでも有目ですね。石のまち「大谷」では、江戸時代の中期から昭和34年頃まで、手掘りで石の削り出しが行われていたそうですよ。

そんな宇都宮市内へのアクセスは、東京駅・上野駅を起点にしたJR東北新幹線やJR宇都宮線、東武鉄道東北自動車道がメインのルートになっています。

東京駅から新幹線を利用する場合は、JR東北新幹線に乗ると約50分で宇都宮に到着します。在来線の場合は、東京駅・上野駅からJR宇都宮線(上野東京ライン宇都宮行き)に乗ると、約1時間50分ほどの道のりです。

車で向かう場合は、東北自動車道を経由して、鹿沼ICで降りると便利とのこと。約1時間45分の道のりになります。

栃木県宇都宮市の位置

まとめ

今回は、野菜の旨みがたっぷりな宇都宮餃子の魅力をご紹介しました。定番の焼き餃子から水餃子、揚げ餃子まで、お店こだわりの餃子が食べられる宇都宮市内。

みそ味の餃子や薬膳餃子など、個性的な餃子も登場しているので、訪れた際は、ぜひ「餃子のまち」に繰り出してみてはいかがでしょうか。

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