愛知県

2024/05/23

愛知のご当地B級グルメ「ひつまぶし」とは?特徴や歴史を紹介!

日本中で愛されているうなぎ料理。そのなかでも人気のある料理が「ひつまぶし」です。名古屋めしの一つとして、多くの方に親しまれています。

そんなひつまぶしの特徴や歴史について探っていきましょう。

ひつまぶしの特徴

ひつまぶしは、蒸さずにそのまま焼き上げたうなぎの蒲焼を短冊切りにして、小ぶりなおひつにのせて食べる料理です。おひつがのせられたお盆には、薬味やだしなども添えられています。

甘辛い濃厚なタレとご飯との相性は抜群です。ひつまぶしのタレやだしの作り方には、お店ごとにこだわりがあり、それぞれ伝統の味を守りながら提供しています。

さまざまな食べ方を楽しめるひつまぶしは多くの方に愛されています。

ひつまぶしの食べ方

ひつまぶしは、4回にわけて食べるのが定番です。まずは、しゃもじを使ってひつまぶしを4等分にします。うなぎも同じくらいの量になるようにわけましょう。

最初は、お茶碗に盛りそのまま食べます。外はパリッと中はふっくら焼きあがった香ばしいうなぎの蒲焼きとご飯を楽しみましょう。少し山椒をかけると、ピリッとした刺激とさわやかな香りが口一杯に広がります。

2杯目は、ねぎや刻みのり、わさびなどの薬味をのせて食べましょう。ねぎとわさびがいいアクセントになり、のりの風味も楽しめます。1杯目とは全く違った味わいになります。

3杯目は薬味とだしをかけ、お茶漬けとして食べましょう。蒲焼きのタレがとけただし茶漬けは、香りがよく、まろやかな味わいになります。サラサラとあっさり食べられます。

4杯目は、気に入った好みの食べ方で味わいます。最後はまたそのまま食べるのもよし、お腹がいっぱいなら食べやすいお茶漬けにするのもよしです。最近では、4杯目の新しい食べ方として、とろろや梅干しを提供しているお店もあります。

ひつまぶしの歴史

ひつまぶしの発祥については諸説あります。有名なのは、名古屋にある「あつた蓬莱軒」で発祥した説です。「あつた蓬莱軒」は、明治6年(1873年)に宮宿の本陣跡に割烹料亭として開業しました。ひつまぶしが誕生したのは明治の中ごろです。

「あつた蓬莱軒」では、割烹料理の最後にご飯ものとして「うな丼」を提供していました。うな丼は人気になり、出前が増えるようになりましたが、運ぶときに陶器の器が割れてしまう問題がありました。

そこで当時、女中頭だった梅さんが思いついたのは、出前のときに割れる心配のない木のおひつを使うことです。

そして、まとめて運べるように、ひとつの大きなおひつに5人前のうな丼を詰めました。ですが、大きなおひつから順番にうな丼をわけようとすると、最初の方に取る人がうなぎばかり取ってしまい、最後の方はご飯だけ残ってしまうという問題がおきます。

そこで、梅さんは、うなぎを細かく切りおひつの中にまぶしてから茶碗にわければ、全員がバランスよく食べられると思い試しました。この方法がうまくいき「おひつの中でまぶして食べる」ことから「ひつまぶし」と名付けられました。

その後、お客さんの要望で食べ方が増えていき、3つの方法で食べるのが定番になりました。現在では、1人用のおひつになり、さらに食べやすくなっています。

そんなひつまぶしが全国的に知られるようになったきっかけは、平成17年(2005年)に開催された「愛・地球博」です。ひつまぶしは注目を集め、名古屋名物として親しまれるようになりました。

愛知県名古屋市の観光情報とアクセス方法

ひつまぶしが食べられる愛知には、さまざまな観光スポットがあります。今回は、名古屋市にある3つの人気観光スポットを紹介します。

名古屋城

愛知県で有名な観光スポットといえば「名古屋城」。「名古屋城」は、慶長15年(1610年)に築城されました。昭和20年(1945)5月に起きた名古屋空襲により、建造物のほとんどは消失されましたが、昭和34年(1959年)には、金のシャチをいただく五層の大天守閣と小天守閣が再建されました。

名古屋城の本丸御殿は見どころたっぷりで、復元された400年前の障壁画は、息を呑む美しさです。日本100名城に選定され、国の特別史跡に指定されている名古屋城は、「名城」、「金鯱城」、「金城」ともよばれています。

金シャチ横丁

名古屋城のすぐ近くにあるのは「金シャチ横丁」。金シャチ横丁には、定番・老舗の名古屋めしが集結した「義直ゾーン」と、新興の店舗が軒を連ねる「宗春ゾーン」の2つのエリアがあります。どちらも入場料はかからず、無料で利用できます。

金シャチ横丁は、食べ歩きにおすすめの観光スポットです。ひつまぶしはもちろん、味噌かつや名古屋コーチンの親子丼などの名古屋めしを楽しめます。甘いスイーツやお土産にぴったりのお菓子もたくさんあり、人気の観光スポットです。

東山動植物公園

東山動植物公園には、メダカからゾウまでさまざまな動物たちがいます。また「イケメン」と注目を集めたニシゴリラのシャバーニがいることでも有名です。

丘陵地の自然林をいかした植物園や大温室もあり、約7,000種の植物も楽しめます。桜の回廊には約100種1,000本の桜が咲き誇ります。秋には奥池や日本庭園を中心に約500本の樹木が色づく紅葉スポットとしても有名です。このほかにもつばき園、ばら園などがあり、四季折々の風景を楽しめます。

グルメも観光も魅力的な愛知には、名古屋空港があり、沖縄からでも約2時間で到着します。東京からJRで向かう場合は約1時間40分。大阪や京都からJRで向かう場合は、1時間以内に到着できます。

車でゆっくりドライブを楽しみながら愛知に向かうのもおすすめです。最適なアクセス方法を探してみてくださいね。

愛知県名古屋市の位置

まとめ

うなぎの蒲焼きをさまざまな方法で食べる「ひつまぶし」。タレやだしによっても味わいがあるので、何度でも楽しめます。

愛知に訪れた際は、ひつまぶしをぜひ食べてみてくださいね。

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