沖縄県

2024/05/21

ご当地B級グルメ「沖縄おでん」とは?特徴や歴史を紹介!

全国には「静岡おでん」や「金沢おでん」など、地域ごとに個性的なおでんが多くあります。もちろん「沖縄おでん」もほかの県とは違った特徴があります。

そんな沖縄おでんの特徴や歴史について探っていきましょう。

沖縄おでんの特徴

沖縄おでんは、根菜や葉物野菜、豚肉などが入っているバランスのいい料理です。定番具材のたまごや大根、厚揚げなども入っています。からしではなくマスタードで食べるのも特徴的です。マスタードで食べるのは、米軍の影響ともいわれています。

地元の人々に1年中親しまれている沖縄おでんの特徴を紹介します。

沖縄おでんといえばテビチ

沖縄おでんの大きな特徴といえば「テビチ」とよばれる豚足が入っていることです。はじめて目にする方は、インパクトのある見た目におどろくかもしれません。テビチはコラーゲンがたっぷりで、煮込むとプルプルのやわらかい食感になります。美容に良いテビチは女性にも人気が高く、沖縄では親しまれている食材の一つです。

テビチは、皮についている毛を焼いたり剃ったりしてきれいに処理したあと、下ゆでして余分な脂分やアクを取り除きます。そしてきれいに洗い、おでんのだしでコトコト4〜5時間ほど煮込んでいきます。

じっくり煮込むことで箸でも切れるほどやわらかくなり、味も染み込みます。やわらかそうに見えるテビチですが、思いっきりかぶりつくのはやめましょう。テビチは、骨付き肉なので、食べられる部分はあまり多くありません。

沖縄おでんは、テビチ以外にもソーキやソーセージなどが入っていることも多いです。沖縄の家庭では、スパムを入れることもあるそうです。肉類が入っているので食べ応えがあります。

だしの決め手はかつお節

沖縄おでんのだしの決め手は、かつお節です。あっさりとしたかつおだしをベースにしているお店が多い沖縄は、かつお節の消費量が全国1位です。

かつおでだしを取り、味付けは塩のみとシンプルです。沖縄おでんはあっさりした味わいですが、だしが飴色っぽくなっているお店もあります。その理由は、クタクタになるまで煮込んだ昆布がだしに溶けだしているからだそうです。

テビチや昆布などの旨みもたっぷり凝縮されている沖縄おでんは、コク深い味わいです。また、テビチのコラーゲンによって、ちょっとトロみのついただしが楽しめます。

忘れてはならないのが葉物野菜

沖縄おでんに、テビチと同じように必ずといっていいほど入っているのが葉物野菜です。レタスやチンゲン菜、小松菜などはおでんの最後に加えます。

ほどよくシャキシャキとした食感が残っている葉野菜類は、あっさりとしたやさしい味わいです。メインのテビチやソーキとの相性もバッチリです。テビチのコラーゲンや葉物野菜も食べられる沖縄おでんは健康的です。

沖縄おでんの歴史

沖縄おでんの発祥については、諸説ありますが、太平洋戦争以降に誕生したといわれています。日本本土への復帰運動が盛んになりはじめたころ、日本食が沖縄に積極的に取り入れられるようになりました。沖縄おでんは居酒屋からうまれ、家庭でも作られるようになり、現在の形になったといわれています。

沖縄でテビチやソーキなどの豚肉が食べられるようになったのは、琉球王朝時代に中国から伝わったといわれている伝統料理の影響です。牛肉もよく食べられていましたが、江戸時代に王府が牛肉を食べることを禁じたことにより、豚肉がより食べられるようになりました。

また、交易のあった中国使節団をもてなすためには、大量の豚肉が必要だったことも、沖縄で豚肉中心の食文化が広まったきっかけです。現在では、さまざまな料理に豚肉が使われ、顔、耳、血など、鳴き声以外はすべて食べるといわれています。

豚の煮物料理から派生したといわれる沖縄おでんは、沖縄独自の進化を遂げ、テビチやソーキ、ウインナーなどが入れられるようになったそうです。沖縄で年中食べられる人気のご当地B級グルメになりました。

沖縄の観光スポット

沖縄には、魅力的な観光スポットがたくさんあります。今回は、那覇市にある3つの人気観光スポットを紹介します。

首里城公園

世界中からたくさんの観光客が訪れることで知られている首里城は、沖縄を代表する観光スポットの一つです。朱色に彩られた首里城正殿が有名でしたが、2019年10月に発生した火災によって、残念ながら大部分が焼失してしまいました。

ですが、首里城公園の見どころは、正殿だけではありません。琉球の文化や歴史に関心がある方にとって、首里城は魅力的な観光スポットです。また、小高い山の上に建てられた首里城公園からの景色は絶景です。

国際通り商店街

国際通り商店街は、沖縄県でもっとも賑やかな通りで、那覇最大の繁華街です。デパートやレストラン、お土産屋や雑貨店など、さまざまなお店があります。食べ歩きにもぴったりなグルメもたくさんあります。

国際通り商店街は、沖縄で定番の観光スポットです。「人に優しい街・歩いて楽しい街」がコンセプトで、さまざまなイベントも行われています。

第一牧志公設市場

第一牧志公設市場には、さまざまなお店が並んでいます。1階には鮮魚店や精肉店、漬物店やお土産店。2階には、アイスクリーム屋やサーターアンダギー専門店、食堂などがあります。

第一牧志公設市場には「持ち上げ」というシステムがあります。1階で鮮魚・精肉を購入すると、2階の食堂で調理してもらえるシステムです。自分で選んだ新鮮な食材をその場で食べられるので大人気です。

沖縄へのアクセス方法

沖縄本島に向かうには、全国各地から運航している那覇空港への直行便を利用するのが便利です。

直行便の所要時間を紹介します。所要時間は、季節や天気などによって変わります。

北海道・東北エリアから沖縄本島(那覇空港)へ
・新千歳空港から約3時間45分
・仙台空港から約3時間15分

関東エリアから沖縄本島(那覇空港)へ
・羽田空港から約2時間45分
・成田空港から約3時間
・茨城空港から約3時間

中部エリアから沖縄本島(那覇空港)へ
・中部国際空港から約2時間30分
・新潟空港から約3時間
・小松空港から約2時間45分
・静岡空港から約2時間45分

近畿エリアから沖縄本島(那覇空港)へ
・関西国際空港から約2時間15分
・伊丹空港から約2時間15分
・神戸空港から約2時間15分

中国エリアから沖縄本島(那覇空港)へ
・岡山空港から約2時間
・広島空港から約1時間45分
・岩国空港から約1時間45分

四国エリアから沖縄本島(那覇空港)へ
・高松空港から約2時間
・松山空港から約1時間45分

九州エリアから沖縄本島(那覇空港)へ
・福岡空港から約1時間45分
・北九州空港から約1時間45分
・熊本空港から約1時間30分
・長崎空港から約1時間30分
・宮崎空港から約1時間30分
・鹿児島空港から約1時間30分
・奄美空港から約1時間
・沖永良部空港から約50分
・与論空港から約40分

沖縄県の位置

まとめ

あっさり食べられる沖縄おでんは、食堂や居酒屋など、さまざまなお店で食べられます。沖縄おでんの専門店もあります。

沖縄に訪れた際は、テビチやソーキが入ったおでんをぜひ食べてみてくださいね。

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