北海道

2024/07/03

北海道のご当地B級グルメ「函館ラーメン」とは?特徴や歴史を紹介!

函館といえば塩ラーメン。札幌の味噌と旭川の醤油と並び、北海道の三大ラーメンの一つとして親しまれています。函館でラーメンを注文すると塩ラーメンが提供されるほど、塩ラーメンの文化が根付いています。

そんな函館ラーメンの特徴や歴史について探っていきましょう。

函館ラーメンの特徴

函館ラーメンは、澄んだ透明スープが特徴的です。トンコツや鶏ガラ、昆布や香味野菜などを煮込んで作られています。あっさりしていますが、深い旨みがあり、最後まで飲み干してしまうほどです。

麺は、味がなじみやすいストレートの細麺です。なめらかな食感でのどごしがよく、あっさりしたスープと相性抜群です。

トッピングは、チャーシューやメンマ、ネギや青菜などシンプルなもので、スープのおいしさを引き立てています。また、乾燥した麩が入っていることもあります。

スープの旨みが染み込んだ麩は、口あたりがよくふわっと溶け出します。上品な味わいで気軽に食べられる函館ラーメンは、多くの方に愛されています。

函館ラーメンの歴史

江戸時代後期に開港した函館では、華僑とよばれる中国人が住むようになっていました。なかでも、昆布などの買い付けに来る江南(こうなん)出身の華僑が多かったそうです。当時の函館の人々は、華僑を「広東(かんとん)さん」とよび、交流も深かったようです。

函館に訪れた華僑が伝えた、広東料理のトンコツや鶏ガラをベースとする透明感のある「清湯(ちんたん)スープ」のなかに麺を入れた料理「湯麺(タンメン)」が塩ラーメンのルーツになったといわれています。

明治17年(1884年)の函館新聞には、養和軒というお店が南京そばを一杯15銭(現在の約2000円)ではじめたという広告が残っています。店主は、広東出身の華僑の陣南養(ちんあよん)さんで、もともと函館のイギリス領事館でコックをしていたと考えられています。当時は、銀杏や錦糸卵などが使われることもあったそうで、高級品として広まっていたようです。

この養和軒の南京そばが、一番古い函館の塩ラーメンだといわれています。レシピなどの文献は見つかっていませんでしたが、平成20年(2008年)には、この南京そばを復刻するプロジェクトがあり、明治時代に流通していた食材の資料などを元に、南京そばを完成させました。

地元の人々にとって「ラーメン」といえば塩ラーメンで「函館ラーメン」とよばれるようになったのはわりと最近のことだそうです。

函館のラーメンが全国各地に紹介されたことで、函館ラーメンといえば塩味と知られるようになりました。さらに、もともと観光地として人気だった函館のラーメンは、全国規模で愛されるようになりました。

北海道函館市の観光情報

北海道の函館には、さまざまな観光スポットがあります。今回は、函館市で人気の観光スポットを3つ紹介します。

五稜郭タワー

現代の「五稜郭タワー」2代目です。初代は、五稜郭の築城100年を記念して昭和39年(1964年)12月に建てられた高さ60mのタワーです。長く親しまれていましたが、老朽化などにより解体され、平成18年(2006年)4月に高さ107m「五稜郭タワー」が建てられました。

五稜郭と星形をモチーフにした「五稜郭タワー」は、四季折々の景色を楽しめる人気の観光スポットです。展望台からは、函館山や津軽海峡、横津連峰の山並みなどを眺められます。展望台には、五稜郭の歴史が学べる展示スペースなどもあり楽しめます。

金森赤レンガ倉庫

「金森赤レンガ倉庫」の歴史は、金森倉庫の創業者である渡邉熊四郎さんが、明治2年(1869年)に金森洋物店を開業したところからはじまります。その後、さまざまな事業をはじめ、明治20年(1887年)に倉庫業を開始しました。現在の「金森赤レンガ倉庫」が誕生したのは、昭和63年(1988年)です。

「金森赤レンガ倉庫」は、ショッピングモールやビアホール、レストランなどがある商業施設です。函館ならではのお土産やグルメを満喫できます。レトロで趣のある「金森赤レンガ倉庫」は、撮影スポットとしても人気があります。

函館山

標高334m、周囲9kmの「函館山」は、牛が寝そべっているように見えることから、臥牛山(がぎゅうざん)ともよばれています。明治時代から昭和20年(1945年)までは要塞として利用され、立入禁止となっていました。

 そんな「函館山」は、日本三大夜景の一つであり、季節を問わず多くの観光客が訪れています。標高334mから望む夜景は、きれいで幻想的です。「函館山」の山頂まではバスやロープウェイなどで登れます。ロープウェイのゴンドラは125人乗ることができ、山頂には約3分で到着します。

北海道函館市へのアクセス方法

グルメも観光も魅力的な函館には、新幹線や飛行機、フェリーなどさまざまなアクセス方法があります。

日本三大都市でもある東京、大阪、名古屋から向かう場合は、飛行機を利用するのがおすすめです。直行便があるので、1時間30分ほどで到着します。函館空港は市街地から近く、シャトルバスで20分ほどの距離です。

フェリーを利用する場合は「青森から函館(約4時間)」と「大間から函館(約1時間30分)」の2つの航路があります。このほかには、高速バスで向かう方法もあります。

車でゆっくりドライブを楽しみながら仙台に向かうのもおすすめです。車で向かえば、函館に着いてからも移動が楽ちんです。最適なアクセス方法を探してみてくださいね。

北海道函館市の位置

まとめ

函館の塩ラーメンは、透明なスープとストレートの細麺、シンプルな具材が特徴です。

長く愛され続けている函館ラーメンの伝統を守りつつ、それぞれのお店が独自の工夫を凝らして新しい味を追求し続けています。

北海道に訪れた際は、函館ラーメンをぜひ味わってみてくださいね。

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