新潟県

2024/08/20

新潟のご当地B級グルメ「日本酒」とは?特徴や歴史を紹介

国内有数の米どころである新潟県。

寒冷な気候や清らかな水を使って作られる、上質な日本酒造りが盛んな地域です。手間を惜しまず、丁寧に仕込まれる新潟のお酒は、全国にいるたくさん日本酒ファンを魅了しています。

今回はそんな新潟の日本酒の特徴とおいしさの秘密について解説します。

新潟県の日本酒の特徴 

新潟県といえば酒蔵の数が日本一で、生産量は日本トップクラスを誇ります。すっきりとしたやわらかい飲み口の「久保田」や、清涼感があって上品な「越乃寒梅(こしのかんばい)」、辛口でさらりとした「八海山」などが人気で、そのおいしさに酔いしれる方も多数いらっしゃいます。新潟の日本酒おいしさには、さまざまな要素が絡んでいます。

例えば、米作りに適した土壌があることや冬の寒さ、雪解け水を含む軟水に恵まれていることが、新潟のお酒のおいしさを構成する要素の一つ。そして、もう一つ忘れてはいけないのが、酒造りへのたゆまぬ努力です。伝統と技術を磨き続けた酒造り職人「越後杜氏(えちごとうじ)」の存在がとても大きいと言われています。

新潟のお酒は「淡麗辛口」が特徴で、後に残らず、すっきりとしていて飲み飽きないのが魅力です。最近ではコクがあってふくよかな純米酒やフルーティな吟醸酒、キレのある本醸造酒など、バラエティに富んだ種類が登場しています。

新潟県の日本酒の歴史

糸魚川にある奴奈川(ぬながわ)神社の旧記によると、新潟では1000年以上前から酒造りが行われていたという記述があります。また、新潟でもっとも古い酒屋の創業は1550年頃と言われ、かの有名な上杉謙信が清酒や濁酒、麹の税金を5年間免除したことも、酒造りの発展につながったと言われています。

また、戦後間もない頃の日本では、濃いめの甘いお酒が好まれていましたが、1957年に生まれた新潟の酒米「五百万石」の登場によって、雑味のないきれいなお酒ができあがり、洋食などの文化が広がる中で、次第にすっきりとしたお酒が好まれるようになります。この時代の流れから、上質な米と水にとことんこだわった、新潟のお酒が注目されるようになったのです。

日本酒の地域と銘柄

新潟の日本酒は、地域によってその香りや味わいが異なります。

下越地方(村上市・新潟市など)

広大な越後平野を有する下越ではすっきりとした辛口の日本酒が多く、刺身やだしの効いた繊細な料理と相性がよいと言われています。宮尾酒造の「〆張鶴(しめはりつる)」や吟醸酒「純」は県外にもファンが多く、今なお愛されている銘柄です。

中越地方(長岡市・魚沼市など)

長岡市を含む中越では、もともと発酵文化が栄えており、酒蔵や味噌蔵が多くあります。豪雪地帯である山間部では冬の保存食に合う地酒が作られ、軽くて旨みのある日本酒が多いようです。新潟の淡麗辛口ブームの一端を担った「久保田」や「八海山」はとても有名です。

上越地方(上越市・糸魚川市など)

上越市を有する上越では、キレのある後味と米の甘さを活かした日本酒が人気です。海鮮との相性がよい「加賀の井 純米吟醸」や、デザートワインのように甘くすっきりとした「かたふね はなじかん」は、日本酒を初めて飲む方にもおすすめの銘柄です。

佐渡地方

海を渡った佐渡には5つの酒蔵が存在し、それぞれ独自の歴史を持っています。旨みのある辛口の日本酒が多く、島民からも評判の「拓く(ひらく)」や、やさしい甘みとふくらみのある「北雪」など、個性豊かな日本酒が作られています。

日本酒の楽しみ方

新潟で作られた日本酒は、地元の食材との相性もぴったり。そのことを知っておくと、現地での食事がもっと楽しくなりますよ。

新潟の枝豆は噛むごとに甘さと特有の旨みが広がり、日本酒との相性が抜群。ほかにも栃尾の油揚げやサクサクの米菓、新潟の郷土料理とも好相性です。

地元でこよなく愛される家庭の味「煮菜」やだしを味わう「のっぺ汁」、村上名物の「鮭の酒びたし」はついつい酒が進む一品ですよ。

新潟県の観光スポット

ここからは新潟のおすすめ観光スポットをご紹介します。

新潟の代表銘柄がそろう「ぽんしゅ館」

JR新潟駅や長岡駅、越後湯沢駅構内にあるぽんしゅ館は、県内すべての酒蔵の代表銘柄が気軽に楽しめる場所です。

ワンコインでお猪口とメダルを5枚もらい、ずらりと並ぶ利き酒マシーンにセット。ボタンを押すと1杯分の日本酒が注がれ、新潟の地酒が堪能できます。

季節によって銘柄が変わるため、いつ訪れても旬のお酒が楽しめる日本酒好きにはたまらないスポットです。

観光や登山におすすめの「八海山ロープウェー」

古くから霊峰として知られる八海山は、南魚沼市で人気の紅葉スポットです。

風光明媚な景色の中をロープウェーで登っていくと、5分で山頂駅に到達。そこから5分ほど歩くと、360度見渡せる大展望台があります。春は雪と新緑、夏は緑鮮やかな木々、秋は紅葉、冬はキラキラの銀世界にスキーも楽しめます。

登山コースとしても親しまれ、ロープウェーで八海山の4合目まで行くことが可能です。ぜひ四季折々の自然を満喫してみてください。

入ると美人になれる!?「月岡温泉」

大正4年に開湯した月岡温泉。弱アルカリ性で肌にやさしく、エメラルドグリーンをした硫黄泉が特徴で、「もっと美人になれる温泉」と呼ばれています。

気軽に浸かれる足湯の「湯足美(ゆたび)」や新潟の地酒の購入も可能です。観光庭園「月あかりの庭」では、色とりどりの和柄がデザインされた行灯(あんどん)の美しさが圧巻。夜になると鮮やかに足元を照らしてくれます。

つい歩きたくなる月岡温泉街ならではの、特別な時間を過ごしてみてください。

新潟県へのアクセス

新潟へのアクセスは、上越新幹線と北陸新幹線、2つのルートを利用すると便利です。上越新幹線を使うと、東京から新潟駅までは約2時間。

北陸新幹線を使うと、東京から糸魚川駅まで約2時間で到着します。名古屋や大阪からの来訪の際は、飛行機で約1時間と好アクセス。ぜひ移動時の参考にしてみてくださいね。

新潟県の位置

まとめ

今回は新潟県の「日本酒」について紹介しました。キレのある「淡麗辛口」の日本酒は、自然の恵みと職人の手で生み出される至高の一杯。

ぜひ新潟を訪れた際は味わってみてくださいね。

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