ランキング
2024/10/22
静岡のご当地B級グルメ「ところてん」とは?特徴や歴史を紹介!

この記事の目次
つるんとした食感の「ところてん」。
夏の風物詩としても親しまれ、涼しげな印象がありますよね。実は静岡の伊豆半島ではところてんの原料である、天草がよく採れる地域。軽食やおやつにも気軽に食べられ、伝統の製法で作る一品は、またひと味違ったおいしさがあります。
今回はそんな静岡のところてんについて、特徴や歴史、おいしさの魅力をご紹介します。
静岡のところてんとは?

ところてんは漢字で書くと「心太」とも書かれ、海藻の天草(てんぐさ)に水やお酢を入れて煮こみ、煮汁を濾して固めたものです。伊豆半島では古くから天草漁が盛んに行われており、特に海女さんが海に潜って手摘みをした「採り草」は、市場で最高級品として扱われています。
中でも天草の収穫が多いのは、西伊豆方面。
天草の生育に適した豊かな自然と伊豆特有の地形が大きく関わっています。海には富士山の伏流水が流れ込み、南から来る黒潮と混ざり合って、天草のよい漁場となっています。また、収穫から出荷までの工程を手作業で丁寧に行っていることも最高級品である理由。
おいしいところてんを作るための伝統が、今も受け継がれている地域なのです。
ところてんの発祥と歴史
伊豆半島では、約1600年前から天草の漁が行われていました。
慶長3年(1598年)には、白浜地域で天草漁が行われていたという記述があり、1600年代後半にはところてんが身近なものとして食べられていました。
昭和の時代になると駄菓子屋でも売られるようになり、子どもたちのおやつに欠かせないソウルフードとして親しまれていたようです。
ところてんの作り方
ところてんは収穫した天草を真水で何度も洗い、よく天日干しさせたものを煮溶かすことで、ツヤと弾力のある一品に仕上がります。お店ではいくつかの天草をブレンドさせて、お互いのよさを引き立てるようにしたところてんが作られているそうです。
また、伊豆半島では地域によって、採れる天草の種類が異なります。西伊豆ではマクサと呼ばれる天草が採れ、やわらかく粘りのある食感が特徴。一方、東伊豆ではオオブサとよばれる天草がよく採れ、太くしっかりとした食感のところてんに仕上がると言われています。
このように、ところてん作りは天草の収穫から天日干し、長時間煮込んだ煮汁を濾して固めるといった多く工程と時間を要し、今では貴重な産物となってきています。そのため静岡の伊豆半島に来た際は、ぜひ現地で本場のところてんを食べてみてください。
ところてんのおいしい食べ方

ところてんは棒状にカットしたものを、突き器などで押し出し、三杯酢や酢醤油をかけていただきます。お好みで辛子を添えたり、青のりを散らしたりしてもおいしく召し上がれます。また、角切りにしたものに、黒蜜やきな粉をかけても食べることもあります。角切りにしたところてんはコリコリとした食感が楽しめ、濃厚な黒蜜やきな粉との相性が抜群です。
また、静岡のところてんはコシが強く、一口食べると磯の香りや天草の本来の甘みが広がり、味わい深い一品です。食感とつるっとしたのどごしが特長で、酢醤油をかければ後味はさっぱりといただけます。ところてんの産地ならではの2種類の食べ方を、ぜひ味わってみてくださいね。
静岡のおすすめ観光スポット
ここからは静岡の伊豆周辺のおすすめスポットをご紹介します。
伊豆地域は温泉街が多く、豊かな自然に恵まれた地域です。ユネスコ世界ジオパークにも認定された珍しい地質が見られる場所でもあり、観光にもおすすめ。今回は家族で訪れても楽しい観光地をピックアップしたので、ぜひチェックしてみてくださいね。
神秘的な景勝地「天窓洞」

西伊豆町の堂ヶ島温泉郷にある天窓洞(てんそうどう)は、暗い洞窟の中に天井から光の帯が差し込む、神秘的な光景が見られる景勝地です。
青の洞くつとも呼ばれ、遊覧船によるクルーズは幅広い世代に人気があります。ここでしか見られない美しい海底火山の地層や奇岩も露出しており、歴史が積み重なってできた海岸の風景と合わせて、大自然の神秘を間近で感じられます。
遊歩道を歩いていても、海底火山の地層やおもしろい形の岩がたくさん見られるので、ぜひ散歩も楽しんでくださいね。
アトラクション満載!「伊豆ぐらんぱる公園」

静岡県のおでかけランキングで1位を獲得した「伊豆ぐらんぱる公園」は、子どもも大人もアクティブに楽しめるレジャー公園です。
開放感あふれるジップラインや子どもたちが夢中になれる遊具、夜は伊豆高原のイルミネーションがとても綺麗です。アトラクションの種類も多く、人気のウォーターバルーンや謎解き要素にわくわくする立体迷路も見逃せません。
園内には和食や韓国料理のレストラン、テイクアウトコーナーも充実しているので、遊びもグルメも大満足の思い出になること間違いなしですよ。
オーシャンビューがきれいな「熱川温泉」

伊豆でゆったりと温泉を楽しむなら、熱海ではなく、熱川温泉(あたがわおんせん)はいかがでしょうか?
豊富な湯量に恵まれた熱川温泉は、面積当たり日本一と言われる温泉やぐらの数やもくもくとした湯煙がさまざまな場所から立ちのぼり、温泉街の情緒たっぷりのスポットです。
美人の湯のもとと言われる「メタケイ酸」を豊富に含み、湯上りはつるつるの肌になれるとも言われています。
また、海沿いにある熱川温泉では、素敵な景色を眺めながら入浴することも可能。新鮮な海の幸とともに、伊豆旅行を楽しんでくださいね。
伊豆半島へのアクセス
ここからは伊豆半島へのアクセスについて紹介します。東京から東伊豆方面へ向かう場合は東海道新幹線を経由して熱海まで行き、そこから伊東線または伊豆急行線に乗って伊豆急下田駅まで行くことができます。
または、特急「踊り子」で伊東、稲取、伊豆急下田など主要な観光地に向かうこともできます。ゆったりとした座席で海沿いの美しい景観を楽しむことができます。
特急は乗車券のほかに特急券で座席指定が必須となります。みどりの窓口やネットで予約しましょう。
西伊豆へ行く場合は三島駅まで行き、そこからは車やバスでの移動が便利です。西伊豆町周辺には宇久須(うぐす)温泉や先ほど紹介した天窓洞があるので、そちらに行くのもよいでしょう。遠方から来られる際は、熱海駅や三島駅を目指して移動すると、旅行しやすいですよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。
静岡県伊豆の位置
.jpg)
まとめ
今回は静岡県のご当地グルメ「ところてん」についてご紹介しました。
伊豆半島で採れるところてんは最高級品とも言われ、実は楽しみ方のバリエーションも豊富な一品です。受け継がれてきた伝統の味を、ぜひ味わってみてくださいね。
\ テンポススター加盟店を募集中! /