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2024/12/09
沖縄県のご当地B級グルメ「海ぶどう」とは?特徴や歴史を紹介!

この記事の目次
沖縄県の恩納村(おんなそん)では、名物の「海ぶどう」が養殖栽培されています。
温かい海でしか採れない海ぶどうは、透き通った緑色をしていて、粒にハリがあり、ほのかな甘みがあるのが特徴です。
本州ではなかなか採れない貴重な食材でもある海ぶどう。今回はその特徴や歴史、おいしい食べ方について紹介します。
沖縄の海ぶどうとは?
海ぶどうは「クビレズタ」という海藻の一種で、果物のぶどうの房に似ていることから名付けられました。プチプチとした食感とくせのない磯の香りが特徴で、世界三大珍味のキャビアに似ていることから、「グリーンキャビア」とも呼ばれています。
海ぶどうは夏に旬の食材と思われがちですが、実は秋から春にかけて旬で、水温が下がり始めてきた夏の終わり頃から房が大きく育ちます。日本では沖縄や鹿児島などの温かい地域でしか育たず、水温、塩分濃度、日の当たり方などの影響を強く受けます。
また、収穫の際は1本1本を手で摘み取るため時間がかかり、こうして出荷される海ぶどうは、日本各地に届けられています。
海ぶどうの生え方と歴史
海ぶどうは網などに母藻を植え付けて、おおよそ30〜40日間(冬場は60〜80日ほど)育成されます。成長した海ぶどうは1本1本を丁寧に摘み取り、養生水槽に移されます。
養生水槽では海ぶどうの洗浄と傷口の修復を行い、5~7日間ほど水を循環させ、光が均一に当たるように調整しています。出荷の際は脱水し、パック詰めにされることが多いです。
沖縄の恩納村では1994年に海ぶどうの養殖技術が確立され、それ以来沖縄各地で海ぶとうが広く栽培されるようになりました。現在ではもずくや車えびに次ぐ、沖縄の養殖生産物として重要な産業となっています。
海ぶどうの栄養
海ぶどうは「沖縄の長命草(長寿草)」と呼ばれるほど、栄養豊富な食材です。カリウムやマグネシウム、ヨウ素などのミネラルを含み、ビタミンAや食物繊維の一種であるフコイダンも含まれます。フコイダンは、エネルギーが低く、美容や健康に関心がある方も安心して食べられる食材です。
海ぶどうはパックのまま必ず常温で保存します。
温かい環境で育ってきた海ぶどうは約20〜27度が適温とされ、15度以下の低温や30度以上になると房がしぼんでしまいます。また、変色する可能性があるため、直射日光を避けて保存するのが一般的です。
海ぶどうのおいしい食べ方

海ぶどうは生の状態でしょうゆや酢じょうゆにつけて食べることがスタンダード。
ほかにも和え物やサラダ、汁物、丼、麺類のトッピングなど、ありとあらゆる食材と組み合わせて提供されます。単品で食べる場合はお刺身のようなイメージで、ドレッシングなどにつけて食べます。
ドレッシングをかけたままにしておくと、粒がしぼんでしまうので注意。人気の海ぶどう丼はウニやイクラなどの海鮮、山芋や納豆などのネバネバ食材とも相性抜群です。
沖縄のおすすめ観光スポット
ここからは沖縄県のおすすめ観光スポットを紹介します。
海ん道(うみんち)

沖縄本島南部にある「海ん道」では、新鮮な海ぶどうのつみとり体験が楽しめます。
養殖場の見学と合わせて、海ぶどう入りのソフトクリームや採れたての海ぶどうの試食ができ、盛りだくさんな内容が魅力です。海ぶどうのことが一日で詳しくなれるディープな観光スポットなので、家族や友人とぜひ訪れてみてくださいね。
真栄田岬・青の洞窟

沖縄本島中部に位置する真栄田岬は、東シナ海を一望できる絶景スポットです。
泳がなくても展望台からは美しい海が眺められます。ダイビングやシュノーケリングの体験場所としても人気がある真栄田岬の崖下には、神秘的な「青の洞窟」があります。透き通る海を泳ぐ可愛らしい熱帯魚やサンゴ礁が見られ、楽しい時間が過ごせますよ。
また、岬の周辺にはカフェやレストランも多く、体験後に沖縄グルメを堪能する楽しさもあります。
琉球村

本島の北部にあり、沖縄の魅力をぎゅっと凝縮したテーマパークです。
沖縄伝統の古民家やエイサーをはじめとする芸能を鑑賞できます。園内ではおいしい沖縄グルメやシーサーの絵付け体験、伝統衣装の着付けなどができ、初めての沖縄旅行にもおすすめです。
国登録有形文化財の古民家には実際に入ることができ、当時の暮らしや琉球文化にふれられる貴重な機会となること間違いなしです。
沖縄へのアクセス
沖縄本島へ向かうには、那覇空港への直行便を利用すると便利です。距離のある北海道の新千歳空港からでも約3時間45分で沖縄本島の那覇空港に到着できます。
各エリアからの移動時間は以下の通りです。
東北エリアから那覇空港へ
・仙台空港から約3時間15分
関東エリアから那覇空港へ
・羽田空港から約2時間45分
・成田空港から約3時間
・茨城空港から約3時間
中部エリアから那覇空港へ
・中部国際空港から約2時間30分
・新潟空港から約3時間
・小松空港から約2時間45分
・静岡空港から約2時間45分
近畿エリアから那覇空港へ
・関西国際空港から約2時間15分
・伊丹空港から約2時間15分
・神戸空港から約2時間15分
中国エリアから那覇空港へ
・岡山空港から約2時間
・広島空港から約1時間45分
・岩国空港から約1時間45分
四国エリアから那覇空港へ
・高松空港から約2時間
・松山空港から約1時間45分
九州エリアから那覇空港へ
・福岡空港から約1時間45分
・北九州空港から約1時間45分
・熊本空港から約1時間30分
・長崎空港から約1時間30分
・宮崎空港から約1時間30分
・鹿児島空港から約1時間30分
・奄美空港から約1時間
・沖永良部空港から約50分
・与論空港から約40分
沖縄県の位置

まとめ
沖縄の海ぶどうは、プチッとはじける食感と海のミネラル、新鮮さが味わえる食材です。
さっぱりとしているのでさまざまな料理によく合い、丼や和え物、サラダに添えられ、おつまみとしても人気があります。沖縄ならではの味をぜひ召し上がってみてくださいね。
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