沖縄県

2023/12/01

沖縄の「ばくだんおにぎり」とは?特徴や歴史を紹介

ばくだんおにぎりといえば、海苔が巻かれている大きめのおにぎりをイメージするかもしれませんが、沖縄のものは少し違います。

沖縄のばくだんおにぎりは、子どもから大人まで世代を問わず大人気です。おやつにもぴったりで、沖縄では「ばくだん」や「ばくだんかまぼこ」と呼ばれ親しまれています。

そんな沖縄のばくだんおにぎりの特徴と歴史について探っていきましょう。

ばくだんおにぎりの特徴

沖縄のばくだんおにぎりは、ボール型のおにぎりに魚のすり身を巻きつけて揚げたものです。魚のすり身に具材を混ぜているものもあります。

ちなみに、魚のすり身にごぼうやにんじんなどを入れて揚げたものを、沖縄では「チキアギ」といいます。わかりやすくいえば、かまぼこです。

ばくだんおにぎりに使われている沖縄のかまぼこは、一般的なものと作り方が違います。普通は魚のすり身を蒸して作りますが、沖縄かまぼこは揚げています。また、すり身を水延ばししないので、魚の旨味が凝縮された濃厚な味わいが特徴です。

ばくだんおにぎりといっても、さまざまな種類があります。おすすめは、沖縄風炊き込みご飯「ジューシー」で作られているばくだんおにぎりです。沖縄名物のジューシーとかまぼこを一緒に食べられるのは嬉しいですね。

ジューシーの他にも、タコライスやドライカレー、黒米などで作られているばくだんおにぎりもあります。白米の場合は、さけやうめ、みそなどの具材が入っています。

旨味たっぷりのかまぼこにおにぎりという組み合わせのばくだんおにぎりは、1個でも食べ応えが十分。かまぼこといってもそれほど分厚くなく、ふんわりもちもちとした食感で食べやすくなっています。

ばくだんおにぎりの歴史

ばくだんおにぎりが生まれたのは、漁師の町として知られている糸満。糸満は、沖縄かまぼこの発祥地でもあります。糸満では、水揚げされた直後の鮮魚をお母さんたちが一手に引き取っていました。そして鮮度が落ちないように、すばやくすり身にしてかまぼこを作ったのがはじまりといわれています。

ばくだんおにぎりは、漁師さんのために作られたといわれています。漁をしながらおにぎりを食べると、手が濡れていることが多く、ご飯がボロボロになって食べづらかったそうです。

それを聞いた漁師の奥さんやお母さんたちが、海の上でも食べやすいように工夫して作ったのがばくだんおにぎりです。そのため、海の男のおふくろの味ともいわれています。また、忙しいかまぼこ屋さんのまかないとして作られたという説もあります。

ばくだんおにぎりなら片手で食べられますし、まかないとしても十分なボリュームがありますね。魚肉は、カルシウムや良質なたんぱく質がたっぷり入っているので、栄養満点です。ご飯の種類や入れる具の組み合わせによって味が変わるので、毎日でも楽しめます。

名前の由来は、中にかやくが入っているからだそうです。かやくといえば、ばくだんを思い浮かべますよね。かやく(加薬)とは、うどんや炊き込みご飯に入れる具という意味があります。かまぼこの中に炊き込みご飯や具入りのおにぎりが入っているので「ばくだんおにぎり」と名付けられたのでしょうね。

ばくだんおにぎりのおいしい食べ方

ばくだんおにぎりは、かまぼことおにぎりが絶妙にマッチしていて、そのままでも冷めてもおいしく食べられます。ですが、少しアレンジして食べたいという方のためにおいしい食べ方を紹介します。

焼いて食べる

レンジやオーブントースターで温めるだけでもいいのですが、少し手間をかければさらにおいしくなります。おすすめは、フライパンにバターを入れて、弱火〜中火で軽く焦げ目がつくまで焼く方法です。最後に少し醤油を絡めても合います。バターや醤油は、かまぼことご飯にも合うので、失敗しない味付け方法です。

雑炊にする

ばくだんおにぎりを雑炊にするのもおすすめです。まずは、食べやすいサイズにカットして、ばくだんおにぎりをほぐしましょう。あとは出汁を加えれば完成です。インスタントスープを使えば手軽にできます。ちょっと食欲がない日でも、雑炊にすればサラッと食べられます。

沖縄へのアクセス方法

ばくだんおにぎりが食べられる沖縄本島に向かうには、全国各地から運航している那覇空港への直行便を利用するのが便利です。

直行便の所要時間を紹介します。所要時間は、季節や天気などによって変わります。

北海道・東北エリアから沖縄本島(那覇空港)へ

・新千歳空港から約3時間45分
・仙台空港から約3時間15分

関東エリアから沖縄本島(那覇空港)へ

・羽田空港から約2時間45分
・成田空港から約3時間
・茨城空港から約3時間

中部エリアから沖縄本島(那覇空港)へ

・中部国際空港から約2時間30分
・新潟空港から約3時間
・小松空港から約2時間45分
・静岡空港から約2時間45分

近畿エリアから沖縄本島(那覇空港)へ

・関西国際空港から約2時間15分
・伊丹空港から約2時間15分
・神戸空港から約2時間15分

中国エリアから沖縄本島(那覇空港)へ

・岡山空港から約2時間
・広島空港から約1時間45分
・岩国空港から約1時間45分

四国エリアから沖縄本島(那覇空港)へ

・高松空港から約2時間
・松山空港から約1時間45分

九州エリアから沖縄本島(那覇空港)へ

・福岡空港から約1時間45分
・北九州空港から約1時間45分
・熊本空港から約1時間30分
・長崎空港から約1時間30分
・宮崎空港から約1時間30分
・鹿児島空港から約1時間30分
・奄美空港から約1時間
・沖永良部空港から約50分
・から約40分

まとめ

ばくだんおにぎりは、ご飯や具材などの組み合わせがお店によって違うので、食べ比べるのがおすすめです。種類が多いと、あれもこれも食べたくなりますよね。ばくだんおにぎりは日持ちするので、たくさん買っても困りません。自宅用やお土産にもぴったりです。

沖縄に訪れた際は、ばくだんおにぎりをぜひ食べてみてくださいね。

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