東京都

2024/01/25

東京のご当地B級グルメ「もんじゃ焼き」とは?特徴や歴史を紹介

ジュージューとした音と、香ばしい香りがたまらない「もんじゃ焼き」。

今や全国各地で親しまれているニッポングルメですが、実は東京で生まれたご当地グルメなのだそうです。

今回は作り方や食べ方にいくつか特徴がある、もんじゃ焼きについて、その魅力をたっぷりとご紹介します。

東京発祥グルメ「もんじゃ焼き」とは?

もんじゃ焼きは水でゆるく溶いた小麦粉に、さまざまな具材を入れて鉄板で焼いた、東京発祥のご当地グルメです。

具材にはキャベツやイカ、干しエビなどを入れて、魚介の旨みや野菜のシャキシャキとした食感が楽しめるようになっています。

また、「はがし」という小さなヘラを使って食べるのが特徴で、とろっとした口当たりや香ばしいソースの香りが食欲をそそる一品です。
そんなちょっぴり珍しい食べ方が特徴のもんじゃ焼きは、いったいどのようにして誕生したのでしょうか?

もんじゃ焼きの歴史と由来

もともと江戸時代末期に、月島の駄菓子屋でおやつとして売られていた「もんじゃ焼き」。

明治時代には、水で溶いた小麦粉で文字を書いて遊んでいたことから「文字焼き」と呼ばれていました。その「文字」が「もんじ」へと変化し、いつしか「もんじゃ焼き」と呼ばれるようになったそうです。

また、昭和20年代にはうどんの粉を溶いてしょうゆやシロップで味をつけた、シンプルなもんじゃ焼きが子どもたちの間で親しまれていました。

その後、経済の発展によって、キャベツやコーン、揚げ玉などの具材が増えていきますが、今度は時代の変化によって、駄菓子屋の数が減少することに。
そのとき数軒のもんじゃ焼きのお店が立ち上がり、現在は大人も楽しめるご当地グルメへと進化してきています。

もんじゃ焼きの具材と作り方

ここからは、もんじゃ焼きの具材と作り方についてご紹介します。

もんじゃ焼きの生地は、水と小麦粉、ウスターソース、和風だしなどを混ぜて作られます。そこに短冊切りにしたキャベツ、揚げ玉、干しエビ、イカなどをのせると、基本のもんじゃ焼きの生地ができあがり。
これらを鉄板に流して焼いていきます。

次は油をひいた鉄板に、先ほどの具材を入れて炒めます。
このとき、小麦粉で溶いた生地は残しておくのがポイントです。具材はヘラで細かく刻みながら混ぜ合わせ、キャベツがしんなりとしてきたら、円形状の土手を作って、残っている生地を2〜3回に分けて入れていきます。生地を混ぜながら加えることで、沈んだ具材や調味料を残さずきれいに入れることができますよ。

それから数分生地を焼くと、今度は表面がふつふつとして、全体にとろみがついてきます。そうしたら、生地を少しずつ平らに広げていきます。
そのあと再度、生地がふつふつとしてきたら、青のりやかつお節をかけて完成です。明太子などの大きい具材がのっている場合は、炒めるときにヘラで少しずつ崩していくとよいでしょう。

あつあつできたてのもんじゃ焼きを、ぜひおいしく召し上がってみてくださいね。

もんじゃ焼きのおいしい食べ方

ここからは、もんじゃ焼きの食べ方についてご紹介します。最近では種類もさまざまなもんじゃ焼きがありますが、定番といえば、魚介とお肉がバランスよく入った「ミックスもんじゃ」ではないでしょうか。

具だくさんで食べ応えもあるほか、ぷりぷりとした魚介やお肉の旨みも相まって、満足感もたっぷりな組み合わせです。市販の麺菓子を入れると、パリパリとした食感も楽しめますよ。

また、近年人気のある「明太もちチーズもんじゃ」は、明太子のプチプチとした食感とチーズのコク、とろーりのびるお餅が相性ぴったりな組み合わせです。一口食べたらやみつきになるそのコク深い味わいは、思わず手が止まらなくなるおいしさですよ。

ほかにも、お店によっては個性豊かなもんじゃ焼きが続々と登場しています。トマトやベーコン、チーズを加えた「イタリアン風もんじゃ」やカレー風味のもんじゃ、豚キムチのもんじゃなど、変わり種のメニューも必見です。

また、もんじゃ焼きの大きな特徴として、焼いているうちに香ばしいおこげができることがあります。外側の生地をヘラでとり、鉄板に押し付けるようにして焼くと、サクサクとしたおこげ付きのもんじゃができあがります。
思わずクセになるおいしさなので、ぜひ試してみてくださいね。

月島周辺のおすすめ観光スポット

ここからは、もんじゃ焼きとかかわりの深い、月島周辺の観光スポットをご紹介します。

月島といえば隅田川の河口にあり、豊洲や築地にも近い海沿いの街です。
そんな月島の名所といえば、「もんじゃストリート」。趣のある通りには、50店舗以上のもんじゃ焼き店が並びます。

豊洲から仕入れた新鮮な魚介を扱うお店や、明治時代から営業を続ける名店もあり、各店舗の味を食べ比べる楽しさもありますよ。
もんじゃ焼きの聖地とも呼ばれるスポットに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

また、周辺には海上安全の神様を祀る住吉神社や、近代的な高層ビルと隅田川の美しい景色が見られる佃公園(つくだこうえん)があります。食後の散策や記念写真の撮影にもおすすめのスポットです。

月島へのアクセス

東京都の中央区に位置する月島へは、東京メトロ有楽町線や都営大江戸線を利用して行くと便利です。都内の主要都市からは、おおよそ30分ほどで到着することができます。

池袋からの場合、有楽町線を経由して約15分。新宿からは都営大江戸線を利用して、六本木・大門方面へと進み、約25分の道のりです。
東京駅からは山手線を利用するか、有楽町まで徒歩で向かい、そこから有楽町線に乗り換えて約15分と比較的アクセスしやすい街です。

東京都中央区月島の位置

まとめ

今回は東京発祥のご当地グルメ、もんじゃ焼きについてご紹介しました。

かつて駄菓子屋さんで親しまれていた子どものおやつが、時代を経て、大人も楽しめるご当地グルメに変化したのが「もんじゃ焼き」です。月島もんじゃストリートには、定番の味はもちろん、変わり種のもんじゃ焼きがたくさんあります。ぜひ一度召し上がってみてはいかがでしょうか。

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