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2024/02/06
千葉のご当地B級グルメ「勝浦タンタンメン」とは?特徴や歴史を紹介

この記事の目次
千葉県勝浦市のご当地ラーメン、「勝浦タンタンメン」を知っていますか?
赤みのあるスープに角切りの玉ねぎやひき肉が入った麺料理で、カップ麺として販売されるなど、その知名度は今や全国的なものとなっています。
今回は勝浦で長く愛されてきた、勝浦タンタンメンの歴史や特徴、そのおいしさについてご紹介します。
勝浦タンタンメンとは?
あっさりとしたしょうゆスープに、ラー油や唐辛子で炒めた具材をのせた、勝浦発祥のご当地ラーメンです。
「タンタンメン」といえば、一般的にごま風味のスープにひき肉をのせた辛い麺料理を想像するかもしれませんが、勝浦のタンタンメンにはみじん切りにした玉ねぎやひき肉が入っています。
お店によっては、肉みそやねぎ、にらを加えて作ることもあり、最近ではみそやとんこつのスープを合わせた、アレンジメニューも登場しています。
勝浦タンタンメンの発祥と歴史
勝浦タンタンメンの元祖は、1954年に創業した、大衆食堂「江ざわ」の「坦々麺」だと言われています。
当時、お店の店主が四川料理の一つ、担々麺を作ろうとしたところ、調味料の芝麻醤(チーマージャン)が手に入らず、独自の作り方で担々麺を再現しようとしたのがはじまりです。
また、漁業が盛んな勝浦では、仕事を終えた漁師や海女さんが、冷えた体を温めようと勝浦タンタンメンを好んで食べていたそうで、それが広まり、ご当地ラーメンとして定着したと言われています。
また、2011年には勝浦タンタンメンのおいしさを広めようという市民団体が結成され、2015年にはご当地グルメの祭典、B-1グランプリで優勝するなど数々の出来事が、知名度を広めていくきっかけとなりました。
現在では、県内外を含めて40店舗(令和5年11月時点)のお店で食べられ、中華料理店だけでなく、焼肉店や喫茶店などでも提供されています。
勝浦タンタンメンの具材と作り方

ここからは、勝浦タンタンメンの具材や作り方についてご紹介します。勝浦タンタンメンは、ベースとなるしょうゆスープに、中華麺、ラー油入りの辛いスープをかけて作ります。
まずは、ベースとなるしょうゆスープですが、元祖のお店では、鶏がらや豚のゲンコツ、魚介からとっただしに自家製のしょうゆダレを合わせて作っているそうです。
また、ラー油の入ったピリ辛なスープは、お店によって、作り方や具材が異なるところ。
おおまかな作り方は、ごま油や豆板醤を鍋に入れて、香りが立ってきたところにひき肉を入れて炒め、角切りにした玉ねぎ、にんにくのみじん切りを加えて、さらに炒めます。玉ねぎがしんなりとしてきたら、しょうゆや砂糖で味つけし、最後にラー油を加えてできあがりです。
盛り付けの際は、しょうゆスープにゆでた麺、ラー油の効いた辛みスープをたっぷりとかけて仕上げます。トッピングには白髪ねぎをのせて完成です。
現地では、自家製のラー油やしょうゆスープを使った、勝浦タンタンメンが数多くあり、ラー油の香りやスープの味わいにちょっとずつ違いがあります。各お店ごとのこだわりの味を、ぜひ堪能してみてくださいね。
勝浦タンタンメンのおいしさと魅力
ラー油をたっぷりと使っている勝浦タンタンメンは、その辛さも気になりますよね。
色味鮮やかな赤いスープは一見、食べるのを躊躇してしまうような色合いですが、実際には玉ねぎの甘さが引き立ち、ラー油のピリッとした辛さがクセになる味わいです。
また、あっさりとしたしょうゆスープにラー油のコク、ひき肉の旨みがマッチし、白髪ねぎの香りがよいアクセントになっています。タンタンメンの辛さはお店によって選べるので、初めての方も安心して食べることができますよ。
また、最初はしょうゆスープとラー油入りのスープが2層になっており、下からよく混ぜて、すすらないようにして食べるのが、おいしく食べるポイントです。
旨みたっぷりのピリ辛なスープは麺とも相性抜群なので、ぜひ現地のお店で味わってみてくださいね。
勝浦周辺のおすすめ観光スポット

ここからは、勝浦周辺のおすすめスポットをご紹介します。千葉県南東部に位置する勝浦市には、県内2位の漁獲量を誇る勝浦漁港があり、周辺の美しい砂浜やリアス式海岸は日本の渚百選にも選ばれています。
なかでも、南房総国定公園内にある鵜原海岸(うばらかいがん)は、千葉屈指の絶景スポットで、大きな「白い鳥居」はフォトスポットとして、季節を問わず人気があります。晴れた日や夕暮れなど、見る時間帯によっても雰囲気が変わり、一日に何度も眺めたくなる景色です。
また、鵜原海岸を進んだ先にある鵜原理想郷(うばらりそうきょう)では、ハイキングが楽しめます。

手弱女平(たおやめだいら)にある「鐘付きのデザインベンチ」は、記念撮影にももってこいの場所。
青く輝いた海や「ひとつやま」と呼ばれる切り立った小島など、ここでしか見られない自然の風景をたくさん見ることができます。のんびり散策をするなら、鵜原海岸にぜひ足を運んでみてくださいね。
勝浦市へのアクセス
ここからは、勝浦市へのアクセスについてご紹介します。
東京方面から車で向かう場合は、京葉道路館山自動車道から市原IC、国道297号を経由して、約1時間20分の道のりです。神奈川方面から向かう場合は、アクアライン・圏央道を経由して、市原舞鶴IC、国道297号を通って50分ほどかかります。
東京方面から電車で向かう場合は、東京駅からJR京葉線を経由して、蘇我駅まで行きます。そこからはJR外房線に乗り換えて勝浦駅まで、最短1時間30分の道のりです。
高速バスを利用する場合は、都内の浜松町バスターミナルから東京駅を経由して、市原舞鶴バスターミナルまで行くことができます。そこから国道297号を経由して、約50分の道のりです。
神奈川方面からは、横浜駅・羽田空港を経由して、市原舞鶴バスターミナルまで行き、東京方面と同様に、国道297号を通って約50分の道のりです。ぜひ移動時の参考にしてみてくださいね。
千葉県勝浦市の位置
まとめ
今回は千葉のご当地グルメ、勝浦タンタンメンについてご紹介しました。
小さなきっかけから生まれた勝浦タンタンメンは、海で仕事をする方々の支えとなり、現在も地元でこよなく愛されるご当地グルメです。
ピリ辛なラー油と玉ねぎの甘み、ひき肉の濃厚な旨みが三位一体となったその味わいを、ぜひ現地のお店で堪能してみてくださいね。
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