茨城県

2024/02/14

【茨城県】ひたちなか市の「那珂湊焼きそば」とは?特徴や歴史を紹介

常磐線沿線で東京から最も近い「海のまち」として知られる、ひたちなか市。

平成6年に、勝田市と那珂湊市が合併して誕生したこの街では、古くから愛されているご当地グルメがあります。那珂湊焼きそばもその一つ。

今回は、ひたちなか市の懐かしい味、那珂湊焼きそばの魅力についてご紹介します。

那珂湊焼きそばとは?

那珂湊(なかみなと)焼きそばは、もっちりとした食感の「手延べせいろ蒸し麺」を使った焼きそばで、この地で60年以上も前から親しまれている、ひたちなかのソウルフードです。

学校帰りやお祭りなどで、こどもの頃から食べてきたなじみの味であり、ご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」にも出場した経験を持つ料理です。

中太でコシのある太麺は高温で蒸し上げることで、もっちりとした食感に仕上がります。

また、味つけには豚骨スープをかけて仕上げたものや、地元産のしょうゆを使ったもの、ソース味やオムそば風、常陸牛が入ったものなど、お店によってさまざまなバリエーションがあります。

那珂湊焼きそばの歴史

那珂湊やきそばは、1954年に創業した「わたなべ製麺所」の渡辺栄寿さんが、浅草でソース焼きそばに出会い、麺の作り方や調理の仕方を学んだことが始まりです。

それから地元の飲食店と試行錯誤を重ねて、現在のような那珂湊やきそばの原型ができあがったと言われています。

また、戦後のモノがなかった時代を経て、水産業・農業などの発展、そして、焼きそばを作るうえでの調理のしやすさや手頃な価格などの要因がからみ、市内で食堂や駄菓子屋、お好み焼き店など、さまざまなお店に那珂湊やきそばが広がっていきました。

現在は、もちもちの太麺が特徴のご当地焼きそばとして定着し、各お店のアレンジも加わって、多彩な味が楽しめる焼きそばとして食べられています。

那珂湊焼きそばの作り方

那珂湊やきそばは、高温高圧のせいろで麺を一気に蒸し上げた後、水や油を使わずに水気を飛ばして、手作業で麺をほぐしていくという昔ながらの製法で作られています。

ぷりぷりとしたコシのある「手延べせいろ蒸し麺」が、那珂湊やきそばのおいしさの秘訣と言っても過言ではありません。

また、麺に油を絡めていないため、具材の旨みやソースなどの味がなじみやすく、もっちりとした食べ応えのある焼きそばに仕上がるのも特徴です。

作り方は一般的なやきそばとほぼ変わりなく、肉や野菜を炒めたあとに、麺をほぐしながら入れていきます。このとき麺を入れたら、すぐにはヘラでほぐさず、適量のお湯(または水)を入れて蒸し焼きにし、麺が温まってきたらほぐすのがポイントです。こうすることで、麺がちぎれるのを防ぐことができます。

全体に火が通ってきたら、肉と野菜、調味料、たっぷりのソースをかけて仕上げます。青のりや紅しょうがをかけると、よりおいしく召し上がれますよ。

那珂湊焼きそばのおいしさと魅力

現在、市内14店舗のお店で楽しめる、那珂湊やきそば。(令和2年9月時点)実はお店によって、使っている食材や作り方に違いがあることをご存じでしたか?

50年以上続く名店では、ソースとしょうゆの2種類の味から焼きそばを選ぶことができ、コクのある豚骨スープとラードが味の決め手になっています。

また、あるお好み焼き屋さんでは、鉄板で焼いた焼きそばを卵に包んで焼き上げた、ボリューム満点なやきそばが楽しめます。持ち帰りができるお店もあるので、ちょっとしたお食事やおやつ代わりに、ぜひ召し上がってみてくださいね。

ひたちなか市の観光スポット

ここからは、ひたちなか市の観光スポットをご紹介します。茨城県の太平洋側中央に位置するひたちなか市は海が近く、自然と都市が共存する住みやすい街として知られています。

新鮮な近海魚が水揚げされる那珂湊漁港には、計12店の海産物店とお食事処からなる「那珂湊おさかな市場」があります。ここでは、ひたちなかで獲れた新鮮な地魚を味わえ、良心的な価格で提供されています。

お食事処では、海鮮丼やお刺身、焼き物、にぎり、冬はあんこう料理など、旬の魚介類が味わえます。また、海産物店では干物や脂ののった新鮮なマグロ、お酒のおつまみになる珍味も販売されており、連日多くの人々でにぎわっています。

もう一つご紹介するのは、広大な敷地が広がる「国営ひたち海浜公園」。

ここでは、初夏のネモフィラや秋のコキアなど、四季を通じてさまざまな花々に出会えます。

園内には海抜100mからの景色が楽しめる大観覧車をはじめ、20種類以上のアトラクションがそろう「プレジャーガーデン」、アスレチック、BBQ広場などがあり、思い思いの場所でゆったりとした時間を過ごすことができます。

一日を通して遊べる魅力いっぱいの公園になっているので、ぜひ足を運んでみてくださいね。

ひたちなか市へのアクセス

都心へのアクセスもしやすい「ひたちなか市」は、玄関口になっている「勝田駅」まで、東京駅から特急電車に乗って約80分の道のりです。

電車で向かう場合は、東京駅からJR常磐線または上野東京ラインに乗って、約2時間20分かかります。

高速バスの場合は、東京駅八重洲南口から勝田駅東口まで約2時間の距離です。東京から在来線を使って行く場合とほぼ同じくらいの金額になることもありますが、時期によってはバスの値段が高くなることも。その都度確認したほうがよさそうです。

飛行機の場合は、茨城空港から勝田駅西口まで、空港バスを利用して約70分の道のり。成田空港から勝田駅までは約2時間25分かかります。ぜひお出かけ時の参考にしてみてくださいね。

まとめ

今回は茨城県ひたちなかのご当地グルメ、「那珂湊焼きそば」をご紹介しました。

太めでコシのある那珂湊やきそばは、もっちりとした歯ごたえで濃いめの味つけがからんで、お箸がどんどん進むおいしさです。お店によって、具材や味に違いがあるので食べ比べても楽しいですよ。

ひたちなか市に行く際はぜひお店もチェックしてみてくださいね。

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