2023/08/29

訪日前に知っておくべき他の国と日本のテーブルマナーの違い

言語や文化の違いがあるように、食事をするときの文化の違いもたくさんあります。

日本に旅行に行こうと考えている方、他の国とのテーブルマナーの違いはどこにあるのかを知りたいという方は、是非参考にしてみてください。

食べる前と食べた後は挨拶をする

日本では食事をするまえに「いただきます」、食事の最後には「ごちそうさまでした」と挨拶をすることが一般的です。
何も言わずに食べ始めることはマナーが悪いとされています。

なぜ挨拶をするかというと、提供される食事の材料である野菜や牛・豚・鶏の命を「いただく」という気持ちや、生産者への感謝の気持ちを表すものだからです。

日本では宗教関係なく、ほとんどの国民に浸透している文化です。

食べるときに使う「箸」のマナー

初めて持つと非常に扱いが難しい「箸」ですが、この箸の使い方にもたくさんのマナーが存在します。

代表的な例として、
・箸には基本の「持ち方」があり、それにそぐわないと持ち方が変だと思われてしまう
・箸で人を指さない
・食べようと箸で持った食べ物を、また皿に戻すことはマナー違反
・ご飯に箸を突き刺さない

等が挙げられます。


持ち方に関しては初めてだと難しいため、ストローなどで事前に持ち方を練習しておくと良いかもしれません。

お皿は持って食べる

お米や味噌汁などがはいった器は手で持ち上げて、口を付けて飲むことが一般的です。
食器を持ち上げることがマナー違反の国が多い中で、日本は食器を持ち上げることは問題ではありません。

逆に、食事をぼろぼろと下に落としてしまったり、口を皿に近づけていると行儀が悪いとされてしまいますので注意してください。

大皿から食事をとるときは専用の箸を使う

大皿から自分が食べる分の料理をとるときは、誰も口をつけていない料理をとるためだけの箸やスプーンを使用します。

自分の箸を使って料理をとることを「直箸(じかばし)」と呼び、マナーが悪いとされるため注意してください。
ただし、家族や仲間で直箸でも良い場合もありますので、料理をとる前に一言確認しておくと良いでしょう。

スープや麺類は音を立てて食べてOK

麺をすするという文化は、そばの香りを楽しむために始まったことが起源とされており、日本の食事では香りを楽しむために音を立てて飲むという習慣があります。

食べるときに音を立ててはいけないというマナーがある国もありますが、日本のラーメンやパスタはすすって食べる人も多いです。

ただし、大きい音をたてすぎたり、汁が飛び散ったりすると周りに迷惑がかかりますので、ほどほどに楽しみましょう。

店員の呼び方

日本以外の国では、アイコンタクトをして目が合えば来てもらうことが多いですが、日本では「すみません」と手を挙げて呼ぶことが多いです。

ただし、高級なイタリアンやフレンチのお店では大きな声で呼ぶということはしていません。
にぎやかな居酒屋や焼肉店などでは声をかけて呼ぶと良いでしょう。

食べ物は残さない

食べ物を残すことが良いマナーだという国もありますが、日本では残さず全て食べることが良いとされています。

どうしてもお腹がいっぱいの場合は残った料理を持ち帰ることができる飲食店もありますが、全てのお店で対応しているわけではないため、食べきれる量を注文しましょう。

日本と海外でのテーブルマナーの違いのまとめ

こんなにたくさんのマナーがあるのか、と驚いた方も多いのではないでしょうか?
必ず従わなければいけないというわけではありませんが、トラブルなく食事ができるようにするためにも予め日本のテーブルマナーを知っておくことは大切です。

ただし、日本人も海外とのテーブルマナーには違いがたくさんあることも理解していますので、違うことをしたからといってすぐに文句を言うということはほとんどありません。
もし分からなければ、周りの日本人の様子を見て実践してみてください。

素敵な日本の旅になりますように!