2025/02/10

京都の桜といえば平野神社!長期間にわたって桜を楽しめる絶好のお花見スポットをご紹介

平野神社は、京都で桜を鑑賞したいのであれば、必ず訪れたいお花見スポットです。

江戸時代から桜の名所として多くの日本人に愛されており、3月中旬から4月にかけて、60種類・約400本の桜が順に開花していきますので長い期間にわたってお花見ができるという特徴があります。

また夜桜がとても美しく、「平野の夜桜」として有名なお花見スポットなので、春の京都で必ず訪れたい観光名所となっています。

平野神社の桜の特徴

平野神社は、794年に日本の政治の中心が平安京(現在の京都市中心部)に移された時に、遷座(神体や仏像を他の場所に移動させること)してきた、由緒正しい神社です。

神社としての位も高く、総合運・全体運・諸願成就のご利益があるとされていることから、多くの参拝客で賑わっています。

見どころ①60種類の桜に宿る「活力生成のご利益」

平野神社には60種類の桜が植えられており、「魁桜(さきがけざくら)」のように、平野神社が発祥とされる品種もいくつかあります。

平野神社に多くの桜の品種がある理由は、平安時代(8世紀末から12世紀末頃まで)より、「桜は生命力を高める象徴」として崇められていたことに起因します。

平野神社が遷座して以降、氏族からのさまざまな桜の奉納があり、ここまで桜の品種が増えたと言われています。

見どころ②長期間楽しめる桜

先ほどご紹介した「魁桜」が3月中旬〜下旬にかけて見ごろを迎えるのに対し、同じく平野神社の境内に古くから植えられていた平野突羽根(ひらのつくばね)という品種は、4月下旬〜5月上旬に見ごろを迎えます。

3月半ばから5月の上旬にかけて、様々な品種の桜が次々と開花するため、お花見の予定を立てやすいというメリットがあります。

また、江戸時代(17世紀〜19世紀前半)に、夜桜が一般庶民に開放されて以来、「平野の夜桜」として地元の方や観光客にしたしまれているように、平野神社は夜桜が美しいことでも有名です。

例年、3月中旬〜4月中旬にかけて夜桜のライトアップが実施されますので、ぜひ日没から21時頃までに平野神社に足を運んでみてください。

見どころ③華やかな時代行列「桜花祭」

毎年4月10日には、平野神社において「桜花祭」という時代行列が見られます。

日本の第65代天皇である花山天皇が、子孫が途切れずに続くことを祈るために平野神社へ臨時の勅祭を行ったことが起源として伝わる祭事で、本殿にて神事が執り行われた後、騎馬武者や織姫の装束をまとった約200名の時代行列が、平野神社周辺の地域を練り歩きます。

日本の文化に触れるチャンスですので、4月10日に京都に滞在している方は、平野神社への参拝がおすすめです。

平野神社の桜の見頃

平野神社の桜は、3月中旬から5月初旬まで見頃が続きます。

2024年は、3月30日頃に魁桜が満開になり、4月7日~10日頃にかけて、次々と満開の桜の木々が増えていきました。

平野神社の所在地

京都府京都市北区平野宮本町1

平野神社へのアクセス

平野神社に行くためには、関西国際空港から高速バスに乗り、京都駅を目指しましょう。
高速バスの所要時間は、90分程度です。
平野神社の近くまでは、京都駅から市バス[205][50]系統で行くことができます。

市バスに30分ほど乗車し、「衣笠校前」で下車すると、徒歩3分ほどで平野神社に到着します。

近隣の観光スポット

観光スポット①金閣寺

平野神社から歩いて10分ほどの場所にあるのは、京都を代表する観光スポットの「金閣寺」です。

金閣寺は、金箔で覆われて黄金に輝く外壁がとってもセンセーショナルで、国内外を問わず多くの観光客が訪れる場所となっています。

正式名称を鹿苑寺(ろくおんじ)といい、室町時代(14世紀後半〜15世紀後半)の将軍:足利義満が、権威や権力を示すために金箔を多く使用したと言われています。

また金箔は、サビなどの変質が起きにくいというメリットがあるため、不変や永遠、不老不死を表現した可能性もあると考えられています。

金閣寺の所在地

京都府京都市北区金閣寺町1

観光スポット②上賀茂神社

まばゆく光り輝く金閣寺に対して、鮮やかに燃ゆる朱塗りの建造物として有名なのが、上賀茂神社です。上賀茂神社は、京都で最も古い神社で、広大な敷地の全てがユネスコ世界遺産に登録されています。

正式名称は「賀茂別雷神社」で、京都の命である鴨川の水を司る神様の「賀茂別雷大神」をお祀りしています。

賀茂別雷大神は雷神様の一人で、雷を別けるほどに強い力を持つ神とされていることから、厄除けや災難除け、必勝の神として親しまれています。平野神社からは、タクシーを利用すれば10分ほどの距離に位置しています。

上賀茂神社の所在地

京都府京都市北区上賀茂本山339

観光スポット③大徳寺 龍源院

平野神社から徒歩20分程度の場所にある「龍源院」も、ぜひ京都散策で訪れておきたい観光名所です。
龍源院は、1502年ごろに開院した寺院で、境内にある枯山水の庭園がとても有名です。

石や砂、植物、地形などを用いて水の流れや山水の景色を表現した日本庭園の様式である枯山水を眺めることで、日本人が美徳とする感性や、風情について想いを馳せてみてはいかがでしょうか。

枯山水以外にも、日本最小の石庭である「東の壷庭」も、格調が高くて有名な観光スポットになっています。

大徳寺 龍源院の所在地

京都市北区紫野大徳寺町82-1

観光スポット④しょうざん庭園

平野神社から歩いて30分ほどの場所にある「しょうざん庭園」は、3万5千坪の広大な敷地に広がる、有名な日本庭園です。

敷地内には紙屋川が流れており、迎賓館や茶室、屋敷など、日本の歴史を感じる建物が点在しています。

しょうざん庭園は秋の紅葉が有名ではありますが、3月に見ごろを迎える梅の花もとても美しく、白梅や紅梅など、約100本の梅の木が日本の伝統的な庭園のなかで美しく咲き誇る様子を楽しめます。

しょうざん庭園の所在地

京都府京都市北区衣笠鏡石町47

まとめ

春の京都を代表する観光スポットである平野神社では、3月中旬から5月の上旬にかけて、様々な品種の桜を楽しむことができます。

開花時期の予想が非常に難しい桜ですが、平野神社であれば見ごろを迎えた桜に出会える可能性が高くなります。

春の京都を尋ねる時には、ぜひ平野神社の境内を散策してみてください。