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2025/03/04
長く桜を楽しめる下町のお花見スポット。旧中川の桜情報をご紹介します

この記事の目次
旧中川(きゅうなかがわ)は、東京都江戸川区にある、河川敷沿いのお花見スポットです。
1月下旬に咲く河津桜を皮切りに、様々な種類の桜が次々と見頃を迎えるので、毎週のようにお花見を楽しむ人々で賑わいます。
今回は、都心からアクセスもよく、美しい桜が楽しめる旧中川の魅力をご紹介いたします。
「旧中川」とは
旧中川は、東京都江戸川区と墨田区、江東区の境を流れている、全長6.68 kmの一級河川です。
川の東側が江戸川区、西側が墨田区と江東区という場所に位置しており、人気の観光スポットである東京スカイツリーからも車で15分ほどの位置にあることから、東京観光で足を運びやすいお花見スポットの1つです。
河川敷をそれぞれの区が公園として整備しているので、春になるとお花見に訪れる人や、写真を撮影しようとする人が思い思いに散策をしています。
屋台や露店の出店や、夜桜のライトアップのような派手な演出はありませんが、日常生活のなかでそっと寄り添ってくれる桜を穏やかな気持ちで眺めることのできるスポットとして人気を集めています。
旧中川の桜の特徴

旧中川では、1月下旬から4月の上旬にかけて、様々な種類の桜が次々と開花するので、約2ヵ月間と長期にわたってお花見を楽しむことができます。
東京都内とは思えないほど、のどかな光景のなかでお花見を楽しむことができるので、比較的のんびりと桜を眺めたい方には、おすすめのお花見スポットです。
見どころ①ふれあい橋&東京スカイツリーと桜の共演

旧中川には、江戸川区平井と江東区亀戸を結ぶ位置に、長さ56mの「ふれあい橋」という橋がかかっています。
シンプルながらも均整のとれた美しいアーチが特徴的で、特に夜間に青色にライトアップされた姿は、スカイツリーとも色のバランスが取れていて、絶好の写真撮影スポットになっています。
ふれあい橋の近くには、河津桜やソメイヨシノが多く植えられています。
河津桜が満開を迎える2月初旬や、ソメイヨシノが満開を迎える4月初旬は、ふれあい橋と東京スカイツリー、そして桜を同じ画角に収めたいと考える写真愛好家が集う様子が見られます。
見どころ②落ち着いたお花見スポット

近年は特に「日本の桜人気」が凄まじく、桜の大木がある観光地や、桜並木などのお花見スポットが非常に賑わっています。
しかし旧中川は、都心からもアクセスがよく、多くの種類の桜が見られる場所でありながら、観光客が少ないという穴場スポットで、ゆったりとした時間が流れています。
旧中川は川の流れもゆったりと落ち着いているので、川面を水鏡にして美しく咲き誇る桜の様子や、日本の日常のなかに寄り添う桜の姿が、ゆっくりと観察できます。
見どころ③日本の春を体感

旧中川の河川敷沿いは、自然を残した形で美しく整備されています。
そのため、桜が咲く時期にはつくしや菜の花など、日本の春を感じさせる植物が次々と芽を出し、桜とともに旧中川沿いを彩ります。
日本の絵本やアニメーションに出てくる春の景色そのものが楽しめるエリアになっており、落ち着いた気分で日本観光をするのに、最適な場所となっています。
旧中川の桜の開花時期
旧中川では、1月下旬頃から河津桜が咲きはじめ、2月の上旬に満開を迎えます。
河津桜の他にも様々な桜が植えられているので、3月上旬頃には大山桜、3月下旬頃にはソメイヨシノ、そして4月中旬ごろにはソメイヨシノと、次から次へと開花の時期が続き、春の間中、お花見を楽しむことができます。
特に花の種類が多いのは、旧中川のなかでも墨田区が管理しているエリアです。
旧中川の所在地
東京都江戸川区平井・小松川
旧中川へのアクセス
旧中川の最寄り駅は、平井駅です。
羽田空港からエアポート快特に10分ほど乗車して品川駅に移動したあとは、JR山手線に17分乗車して秋葉原駅に向かってください。
秋葉原駅から平井駅までは、JR総武線で10分程度となっています。
平井駅から旧中川までは、徒歩15分ほどです。
近隣の観光スポット
観光スポット①両国国技館

旧中川の最寄り駅である平井駅の3駅隣には、両国駅があります。
両国駅は大相撲にゆかりのある場所で、特に両国国技館では、1月・5月・9月に本場所が開催されます。
残念ながら桜の開花時期である3月の大相撲は、大阪で開催されていますが、両国国技館の中にある相撲博物館では、大相撲の歴史や文化が紹介されていて、見学が可能です。
また両国国技館周辺では、元力士によるちゃんこ鍋の店や、日本の下町グルメを楽しむことのできる飲食店が多数ありますので、おすすめのスポットとなっています。
両国国技館の所在地
東京都墨田区横網1丁目3−28
観光スポット②すみだ北斎美術館

日本を代表する伝統的な絵画の技法である「浮世絵」のなかでも、特に巨匠として知られている「葛飾北斎」の作品を紹介している美術館が、すみだ北斎美術館です。
世界的な画家として有名な葛飾北斎は、生涯のほとんどを東京都墨田区で過ごしており、旧中川と隅田川を東西に一直線に結んで掘られた運河である「小名木川」と富士山を描いた「深川万年橋下(富嶽三十六景)」も有名です。
旧中川からすみだ北斎美術館までは、旧中川から徒歩10分程度のバス停から、15分ほどバスに乗車すれば到着しますので、旧中川の散策後にバスで一息つきながら向かうのがおすすめです。
すみだ北斎美術館の所在地
東京都墨田区亀沢2丁目7番2号
観光スポット③錦糸公園

旧中川の最寄り駅である平井駅の2駅隣にある錦糸町駅には、錦糸公園という広い公園があります。
この錦糸公園も、桜が有名なお花見スポットで、160本程のソメイヨシノと枝垂桜が3月下旬から4月上旬にかけて一斉に開花します。
錦糸公園は周囲にショッピングモールなどが多数立ち並んでいますので、たこ焼きや焼き鳥などをテイクアウトして、桜の下でお花見を楽しむことができ、おすすめです。
錦糸公園の所在地
東京都墨田区錦糸4丁目15−1
まとめ
旧中川は、川沿いに咲く様々な桜を楽しむことができる人気のお花見スポットです。
1月下旬から4月上旬にかけて、色々な桜が順に開花しますので、いつ遊びにいっても桜が楽しめる点、日常のなかに咲く桜を楽しめる点が人気の秘訣です。