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2025/03/05
皇室も愛した桜。新宿御苑のお花見情報を解説!

この記事の目次
新宿御苑は、様々な庭園様式を組み合わせた近代西洋庭園として人気の観光スポットです。
園内には約1万本の樹木が植えられており、四季折々の自然の美しさを楽しむことができますが、特に約70品種約900本の桜は圧巻の眺めと評判が高く、国内外から多くの人がお花見に訪れます。
新宿御苑とは
新宿御苑は、1906年に皇室庭園として完成しました。
当初は宮内省が所有・管理する御料農場として、皇室に献上するための御料野菜や果物、そして宮中を彩る装飾用のお花を栽培する場所でした。
そういった経緯から、温室設備のなかで洋ランなどの温室植物の研究・改良や、桜や菊など日本を代表する花々の栽培が盛んだったということです。
1917年から1938年までは、国際親善を目的に開催される、皇室主催の桜の鑑賞会である「観桜御宴」の会場として使われました。
観桜御宴の開催にあたり、日本各地から桜の特産品種が集められ、元々園内にあった園芸種や自生種も合わせて、多くの桜が鑑賞できる場所として整備された歴史があります。
新宿御苑の桜の特徴

新宿御苑は、美しく整備された庭園と高層ビル群、そして春を告げる桜のコントラストがとても美しいお花見スポットです。
多くの品種の桜が植えられているので、1月下旬から咲き始める早咲きの寒桜から、4月下旬に見頃を迎える八重桜まで、長い期間に渡ってお花見を楽しめます。
見どころ①広大な敷地内に咲き誇る桜
東京都新宿区と渋谷区にまたがる新宿御苑の敷地面積は、約58haと広大です。
敷地のあちこちに桜が大きく育っており、4月は園内中にピンク色の絨毯を敷き詰めたのではないかと感じるほど、美しい光景が広がります。
園内のお花見スポットがあまりにも多すぎるため、ゆっくりとお花見をしていると、園内を回りきることが難しいほどです。
水辺に咲く枝垂れ桜がお目当てのときは「千駄ヶ谷門」、庭園の芝生でのんびりと桜を眺めたいときは「大木戸門」、桜以外の春の花も楽しみたいときは「新宿門」からそれぞれ入園すると、お目当ての桜鑑賞スポットまで辿りつきやすいです。
見どころ②着物を着て楽しむ桜
新宿御苑の園内には、「楽羽亭 江一商店」という着物のレンタルショップがあります。
季節に合わせた柄の着物を選べば、着物でお花見を楽しむことができるので、特に人気を集めています。
小中学生サイズの着物も用意されているので、家族旅行の思い出の一枚を撮るのにおすすめです。
着物を着て新宿御苑の桜を鑑賞すれば、最高の日本の思い出になること間違いなしです。
なお、着物のレンタルは完全予約制となっていますので、桜のお花見シーズンは特に早い段階で予約を取ることをおすすめします。
見どころ③落ち着いた雰囲気のなかで観る桜
コロナ以前の新宿御苑は、3月・4月の入園数が約110万人にのぼるほど、人気のお花見スポットでした。
そこでコロナ渦以降は、桜の時期の入園を、一部の時間帯を除いて予約制にしています。
そのため、園内は過度な混雑が発生せず、快適に過ごすことのできる環境になっています。
さらに新宿御苑には酒類の持ち込みが禁止されているため、お花見客のマナーもよく、安心してゆっくりとした雰囲気の中でお花見を楽しめます。
新宿御苑の桜の開花時期
新宿御苑では、1月下旬〜2月中旬にかけて、寒桜や寒緋桜、寒大桜など、早咲きの桜が見頃を迎えます。
また、新宿御苑内に400本植えられているソメイヨシノは、3月下旬〜4月上旬に満開を迎えます。
4月中旬は、池に向かって見事に枝を伸ばす枝垂れ桜も見頃を迎えますので、長い期間にわたって桜を楽しむことが可能です。
新宿御苑の所在地
東京都新宿区内藤町11
新宿御苑へのアクセス
新宿御苑に向かうには、羽田空港や成田空港から出ている、バスタ新宿行きの高速バスの利用が便利です。
羽田空港からは約30分、成田空港からは約2時間で「バスタ新宿」というバスターミナルに到着します。
バスタ新宿から新宿御苑までは、徒歩で15分程度です。
近隣の観光スポット
観光スポット①新宿伊勢丹

新宿御苑から歩いて5分ほどの場所にある新宿伊勢丹は、日本で最も華やかなデパートです。
日本一の百貨店売上高を誇っていて、海外や国内の文化の最先端を知ることができます。
特にオススメは、新宿伊勢丹の地下に広がる食料品フロア、通称「デパ地下」です。
日本中の美味しい食べ物や、世界中の食品が一同に介しており、お花見フードの買い出しにもぴったりの場所です。
新宿伊勢丹の所在地
東京都新宿区新宿3丁目14-1
観光スポット②明治神宮

明治神宮は、毎年初詣の時期に、日本一の参拝者数を誇る、歴史のある神社です。
第122代天皇である明治天皇と昭憲皇太后を御祭神としており、恋愛成就や良縁に恵まれるなどのご利益があるとされています。
明治神宮の外苑にも約320本の桜が植えられており、境内へのお参り後は、周辺をお花見しながら散策することができます。
新宿御苑から明治神宮へは、歩いて10分ほどでアクセスできます。
明治神宮の住所
東京都渋谷区代々木神園町1-1
観光スポット③東京都庁展望室

東京都庁展望室は、地上202mの高さから、東京を一望できる人気の観光スポットです。
天気が良いと、西の方角には富士山を臨むことができるので、多くの人が訪れます。
南東方向には新宿御苑や明治神宮も見えますので、空から桜の木がピンク色に染まっている様子を鑑賞することも可能です。
東京都の公共施設なので入場が無料なのも嬉しいポイントで、北展望室内のカフェでは、ゆっくりとお茶や軽食を楽しむこともできます。
新宿御苑から東京都庁までは、タクシーで10分程度、もしくは地下鉄で新宿御苑駅から西新宿駅まで5分ほどです。
東京都庁展望室の所在地
東京都新宿区西新宿2-8-1
まとめ
新宿御苑は、皇室にゆかりのある、立派な近代西洋庭園です。
皇室の方々が桜を楽しむために整備された歴史があるので、よく手入れされた庭に、たくさんの品種の桜が咲き誇り、春を彩っています。
広大な敷地内では、約3ヵ月にわたって様々な品種の桜が次々と見頃を迎えるので、日本の滞在中に何度か足を運んでみるのもおすすめです。
ソメイヨシノが見頃を迎えるお花見シーズンは、入園予約が必要となりますので、事前の情報収集と予約を忘れないように注意してください。