新潟県

2024/03/22

新潟名物の「タレカツ丼」とは?特徴や歴史を紹介

食の魅力いっぱいの新潟県。この地域で不動の人気を誇る「タレカツ丼」をご存じでしょうか?「カツ丼」と聞くと、卵でとじた丼料理を連想するかもしれませんが、新潟のタレカツ丼はそれとは少し違った特長があります。今回はそんな新潟のご当地グルメ、タレカツ丼についてご紹介します。

新潟のタレカツ丼とは?

新潟県で生まれたタレカツ丼は、甘辛いしょうゆダレに揚げたてのカツをのせた丼料理です。一般的なカツ丼より、薄めのカツが使われているのが特長です。丁寧に叩いたお肉を使うため、やわらかくジューシーな味わいが楽しめます。

また、サクッとした衣とお肉本来のおいしさが味わえ、お店によって細めのパン粉をまぶしたり、厳選したお肉や部位にこだわって使われたりと、そのおいしさがぎゅっとつまった一品です。

カツ以外のものをのせないシンプルな盛り付けも特長の一つで、カツ丼の定番である卵はもちろん、千切りキャベツや刻みのりなどものせない潔さが、新潟のタレカツ丼を象徴する大きな特長になっています。

新潟タレカツ丼の歴史と発祥

新潟でタレカツ丼が生まれたのは、昭和初期の頃。
当時、市内周辺は港町として栄えており、中心街の西堀に屋台を構えていた洋食料理店の一つが発祥のお店として知られています。

そのお店では、当時モダンな料理として扱われていた「カツレツ」を、大胆にもしょうゆ味のタレにくぐらせ、ごはんの上にのせて提供。それが瞬く間に人気のメニューとなったそうです。

それから発祥店で修行した料理人たちが独立して、新しくお店を開くなどしたことで、タレカツ丼のおいしさが広く知られるようになりました。

新潟タレカツ丼の作り方

タレカツ丼の作り方はいたってシンプル。麺棒などでたたいた豚肉を小麦粉や卵にくぐらせ、パン粉をつけて揚げていきます。

豚肉はあえて薄めにのばしておくことで、お肉のジューシーな味わいとやわらかさが楽しめます。カラッと揚げたカツはそのままだしの効いた甘めのしょうゆダレにくぐらせ、ごはんにのせたらできあがり。一般的なタレは、しょうゆ味をベースにみりんや酒、砂糖、昆布などの出汁を加えて仕上げます。

さらっとした奥深いしょうゆ味のタレは、あつあつのごはんとの相性も抜群。お箸がどんどん進むおいしさですよ。

ちなみに、タレカツ丼発祥のお店では揚げ油に純度の高いラードを使い、昭和30年から継ぎ足している秘伝のタレにくぐらせて提供しているそうです。家庭で食べるタレカツ丼とはまた違った老舗ならではの味を、ぜひ堪能してみてください。

タレカツ丼のおいしさと魅力 

ごはんの上にそびえたつような存在感がある新潟のタレカツ丼は、一見ボリューム満点に見えますが、食べ始めると意外にもぺろりと完食できてしまう一品。

県内でも多くの店舗で味わえるタレカツ丼ですが、タレに使う材料やカツの種類、調味料などは大きく異なります。

お店によってはカツの枚数を自由に選ぶことができ、女性や子ども用には量を少なめにしたり、しっかりと食べたいときは量を増やしたりと、そのときのシチュエーションによって、枚数を調整できるのも魅力です。

また、ゴロッとしたカツが何枚ものっているため、カツを丼のフタに移動させていただくと、カツとごはんの両方がバランスよく楽しめますよ。

ごはんには新潟県産のコシヒカリが使われることも多く、その相性がタレカツ丼のおいしさを引き立てる要因になっています。

新潟市のおすすめ観光スポット

ここからは新潟市の観光スポットをご紹介します。

日本で初めての都市公園の一つ「白山公園」

市内中心部にある「白山(はくさん)公園」は、明治6年に日本で初めての都市公園の一つとして建設された場所です。

園内には、明治時代からの歴史的な建造物を数多く見ることができ、蓮の花が咲く池や築山、梅の木が見られ、オランダ風の回遊式庭園とも言われています。

市内の文化会館を取り巻くように、6つの空中庭園と空中回廊が整備されており、ゆったりと散策を楽しめます。

近代建築である「新潟県議会旧議事堂」や「燕喜館(えいきかん)」など、開園当初からの姿を大きく変えずに残っていることから、2018年には国の名勝にも指定され、食後のお散歩にもおすすめのスポットです。

非日常を楽しめる「カーブドッチ ワイナリー」

新潟市角田浜にある「カーブドッチ ワイナリー」は、“滞在するワイナリー”とも言われ、角田山の麓、広大なぶどう畑に囲まれた一帯にあります。

その地でとれたぶどうだけを使ったワインを愉しめ、温泉や宿泊も可能な施設です。ラグジュアリーなラウンジでくつろいだり、各部屋の雰囲気にぴったりなワインが用意されており、それを飲みながらゆったりと過ごせたりと、贅沢な非日常を体感できます。

窓からはぶどう畑や角田山が見え、自然あふれる景色にも癒されます。ランチやディナーには、ワイナリーならではの料理に舌鼓。ぶどうの葉や枝、ワインを搾ったあとの食材も取り入れた一皿が人気です。
新潟で癒しのひとときを過ごしたいときに、ぜひ訪れてみてくださいね。

新潟市へのアクセス

ここからは、新潟市へのアクセスについてご紹介します。

日本海沿岸の真ん中あたりに位置する新潟市は、陸路や航路、空路が全国にのびており、国内主要都市からのアクセスも良好です。

東京から新潟までは新幹線で約2時間。名古屋から新潟までは、東海道新幹線に乗って東京まで行き、そこから上越新幹線に乗って、約3時間40分の道のりになります。

大阪からは飛行機での移動がおすすめ。伊丹空港から新潟空港までは1時間5分で到着します。

福岡空港から新潟空港までは、約1時間30分の道のり。新潟空港から新潟駅までは直通のリムジンバスが出ており、移動もスムーズですよ。約25分で到着するので、ぜひ活用してみてくださいね。

新潟県新潟市の位置

まとめ

今回は新潟のご当地グルメ「タレカツ丼」をご紹介しました。

サクッとやわらかなカツにだしの効いた甘めのタレが相性ぴったりなタレカツ丼。現地のお店ではカツの枚数が選べたり、お肉のおいしさがダイレクトに味わえたりと、その一杯に魅力がたっぷりとつまった丼です。

日本人好みの味つけでごはんがもりもり進むおいしさなので、ぜひ召し上がってみてください。

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