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2024/04/08
ご当地B級グルメ「和歌山ラーメン」とは?特徴や歴史を紹介!

この記事の目次
地元の人々から「中華そば」とよばれ親しまれている「和歌山ラーメン」。平成10年(1998年)に放送されたテレビ番組「日本一うまいラーメン決定戦」に和歌山の「井出商店」が優勝したことで「和歌山ラーメン」という言葉が全国的に定着していきました。
そんな和歌山ラーメンの特徴と歴史について探っていきましょう。
和歌山ラーメンの特徴

まず注目したいのは「どんぶり」です。小さめのどんぶりには、昔ながらの「三色雷文」模様が入った物が使われています。そしてまろやかでコクのある豚骨醤油スープに、細めのストレート麺。具材は、豚バラのチャーシュー、メンマ、青ネギ、かまぼこです。和歌山名物である梅の花の形をしたかまぼこが使われることが多く、華やかな彩りです。
和歌山のラーメン店では、サイドメニューにゆでたまごと早なれ寿司(しめ鯖の押し寿司)を食べるのが定番です。ゆでたまごと早なれ寿司はテーブルに置かれているので、食べたい分だけ手にとって食べます。口の中をリセットしてくれるさっぱりとした早なれ寿司は、和歌山ラーメンと相性抜群です。食べた分のゆでたまごと早なれ寿司は、会計時に店員さんに伝えるスタイルです。
和歌山ラーメンの歴史

和歌山ラーメンは、豚骨醤油スープが基本ですが、大きく2つにわけられます。醤油メインの黒く透き通った中華そばは「車庫前系」、豚骨メインのマイルドで濁った中華そばは「井出系」とよばれています。
「車庫前」というのは、かつて存在していた路面電車の駅名です。和歌山の中華そばの歴史は、車庫前駅の屋台、創業昭和15年の「丸髙」からはじまりました。「丸高」のご主人だった高本光二さんは、物資がなかった当時、鰹節とじゃこを醤油で炊いてだしをとり、麺も自分で機械を作って打っていたそうです。
醤油メインで見た目は黒いのですが、食べるとあっさりとしていて、芳しい醤油の香りを放つ「丸高」は、評判になりました。そしてほかの屋台もまねをするように、屋号に「丸」をつけるようになったそうです。丸高は、息子さんたちが引き継いで味を守っています。光二さんの妻、順子さんによると、丸高以前にも屋台を引いていたお店は存在していたとか。
もう一つの「井出系」は、昭和28年(1953年)に井出つや子さんが創業した「井出商店」がはじまりです。もともと「井出商店」も澄んだスープで提供していましたが、ある日スープを炊き込みすぎて濁らせてしまいました。そのとき、コクのあるおいしいスープにできあがったことから、濃厚な豚骨スープを提供するようになり、人気を集めました。
その後「井出系」は、井出商店のお弟子さんを中心に広がりましたが「車庫前系」と比べるとお店は少ないようです。ですが、テレビ番組の影響や「新横浜ラーメン博物館」に出店したことなどで、全国的には「和歌山ラーメン」といえば「井出系」を思い浮かべる方が多いようです。
和歌山の観光情報
自然が豊かな和歌山には、数多くの観光スポットがあります。今回は、人気の観光スポットを3つ紹介します。
和歌山城

和歌山県のシンボル「和歌山城」は、豊臣秀吉が弟の秀長に命じてつくらせたお城です。築城の名人・藤堂高虎がはじめて手がけた近世城郭といわれています。江戸時代には、紀州55万5千石の城となり、徳川御三家の居城として長い歴史を刻んできました。緑が豊かな虎伏山に白亜の天守閣がそびえ、石垣には紀州特産の青石が多く使われています。
ポルトヨーロッパ

ヨーロッパ気分を味わえるのが和歌山マリーナシティ内にある「ポルトヨーロッパ」。ポルトヨーロッパには、遊園地ゾーンもありアトラクションを楽しめます。和歌山マリーナシティには、ポルトヨーロッパ以外にも、マグロの解体ショーを開催している「黒潮市場」や和歌山の新鮮な果物や野菜を販売している「紀ノ国フルーツ村」もあります。
友ヶ島

紀淡海峡に浮かぶ無人島「友ヶ島」。もともと日本軍の基地として使われていた友ヶ島には、砲台がたくさん残っています。幻想的な雰囲気から『天空の城ラピュタ』の世界観を味わえると、人気を集めています。一部の場所を除いて、ほとんどの建物が見学可能です。ハイキングコースとしても人気で3時間ほどでまわれます。わくわくした気持ちで探検を楽しめます。
和歌山へのアクセス方法
和歌山へのアクセス方法はさまざまです。おすすめのアクセス方法をいくつか紹介します。所要時間は、季節や天気などによって変わります。
札幌、東京、福岡、沖縄から和歌山に向かうなら、まず飛行機で関西国際空港に向かいましょう。札幌、沖縄からは飛行機で約2時間です。東京、福岡からなら飛行機で約1時間です。
関西国際空港からは、リムジンバスを利用すると、約40分でJR和歌山駅に到着します。リムジンバスの所要時間や料金は変更される場合があります。関西国際空港から和歌山線全停留所に向かうリムジンバスの料金は、大人1,400円、小児700円です。リムジンバスを利用すれば、JR和歌山駅まで乗り換えの必要がなく、スムーズに向かえます。
車でゆっくりドライブを楽しみながら和歌山に向かうのもおすすめです。最適なアクセス方法を探してみてくださいね。
和歌山県の位置

まとめ
地元の人々に親しまれている和歌山ラーメンは、大きくわけて2種類あります。醤油メインであっさりしている「車庫前系」とコクがある濃厚な味わいの「井出系」です。
このほかにも「車庫前系」と「井出系」にあてはまらない和歌山ラーメンを提供しているお店も増えてきています。食べ歩きをしてみると、個性的な和歌山ラーメンに出会えるかもしれません。
和歌山に訪れた際は「和歌山ラーメン」をぜひ食べてみてくださいね。
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