三重県

2024/04/05

三重のご当地B級グルメ「四日市とんてき」とは?特徴や歴史を紹介!

「四日市とんてき」は、食べ応えのあるスタミナ料理です。牛肉のステーキよりも手軽にたくさん食べられるので、地元の人々から愛されています。

そんな四日市とんてきの特徴や歴史について探っていきましょう。

四日市とんてきの特徴

四日市の名物料理であるとんてきは、濃いめのタレで味つけされる豚肉のステーキです。にんにくの香りと甘みのあるタレがご飯とよく合い、食欲をそそります。付け合わせには、たっぷりの千切りキャベツ。余熱が通り、タレが染み込んだキャベツもおいしく、相性抜群です。

名前の由来は、そのまま豚肉(トン)のステーキ(テキ)です。分厚い1枚肉に切れ目を入れて作られるとんてきは、その見た目から「グローブ焼き」とも呼ばれています。

とんてきは、分厚く切った豚肉ロースを、にんにくとラードで焼き、濃いめのタレをかけて食べる料理です。ですが、食べやすいように短冊状やスティック状などに切って提供しているお店もあります。

とんてきと似ている料理にポークソテーがありますが、味つけが違います。一般的なポークソテーは、塩コショウで下味をつけた豚肉をフライパンで焼き、デミグラスソースやマスタードソースなどの洋風のソースをかける料理です。

一方とんてきは、ウスターソースや醤油、にんにくなどを使った和風のソースを絡める料理です。また、四日市とんてきには定義があり、条件を満たしたものだけが認められます。

【四日市とんてきの定義】

・ソテーした厚切りの豚肉である
・黒っぽい色の味の濃いソースが絡められている
・にんにくが添えられている
・付け合わせは千切りキャベツが主である

四日市とんてきの作り方

家で簡単に作れる四日市とんてきの作り方を紹介します。

まずは、千切りキャベツを用意しましょう。次は、豚肉を一口大に切ります。肉の繊維に対して直角に切ると、やわらかく仕上がります。にんにくは、できれば素揚げにしましょう。揚げずに生で使う場合は、半分に切っておきます。

フライパンにサラダ油を熱したら、豚肉を入れふたをして強火で焼きましょう。豚肉に焼き目がついたらひっくり返し、またふたをして強火で1分ほど焼きます。強火で短時間焼くのがポイントです。焼き目をつけて肉汁を閉じ込めましょう。

両面に焼き目がついたら、にんにくとソースを入れます。市販のソースを使えば簡単です。豚肉とにんにくを取り出したら、ソースを15秒ほど煮詰めましょう。ソースを煮詰めることで、肉の旨みが凝縮され濃厚な味わいになります。あとは、お皿に千切りキャベツ、豚肉、にんにくを盛りつけ、ソースをかけえれば完成です。

家で簡単に作れる料理ですが、本場の四日市とんてきは絶品です。

四日市とんてきの歴史

とんてきが発祥したお店は、三重県四日市の西新地にあった中華料理店の「来来憲」といわれています。戦後、来来憲の店主であった下田憲雄さんが厚切りの豚肉をにんにくとタレでソテーしたステーキを考案し、お店のメニューとして提供したのがはじまりです。

工場で働く人たちが多かった四日市。肉体労働をしている人のため、スタミナと疲労回復の効果が高い豚肉とにんにくを使う料理が考えられたのだとか。安くてボリュームがあり、濃いめの味つけで満足感のあるとんてきは、人気を集めお店の看板メニューとなりました。

その後、とんてきを提供するお店が増え、平成20年(2008年)には「四日市とんてき協会」が設立されます。平成22年(2010年)には「B-1グランプリ」に三重県から初参加しました。平成25年(2013年)には、愛知県豊川市で開催された「B−1グランプリ」で10位に入賞しています。また、令和5年(2023年)には「未来の100年フード部門」に認定されました。

三重の観光情報

海や山などの大自然に囲まれた三重県には、数多くの観光スポットがあります。今回は、人気の観光スポットを3つ紹介します。

伊勢神宮

「お伊勢さん」「大神宮さん」とよばれ親しまれている伊勢神宮は、正式には「神宮」といいます。神宮には、皇室の祖先の神であり日本人の総氏神として崇められる天照大御神(あまてらすおおみかみ)がまつられている内宮と、衣食住の守り神とされる豊受大御神(とようけのおおみかみ)がまつられている外宮を中心とした、125のお宮とお社があります。

おかげ横丁

伊勢神宮から徒歩10分のところにある「おかげ横丁」。くらしのすべてが「神様のおかげ」と感謝する気持ちから「おかげ横丁」は誕生しました。50余りのお店があるおかげ横丁には、塀の囲いもなく、自由に散策できます。伊勢うどんや赤福など、三重のご当地B級グルメも食べられる人気の観光スポットです。

なばなの里

なばなの里は、四季折々の美しい花が咲き誇る日本最大級の花のテーマパークです。冬の時期にはイルミネーションが開催されます。花とイルミネーションによって生み出される華やかな光の世界は幻想的です。イルミネーションが開催される冬の時期には多くの人々が訪れます。

三重へのアクセス方法

三重へのアクセス方法はさまざまです。おすすめのアクセス方法をいくつか紹介します。所要時間は、季節や天気などによって変わります。

三重には空港がないので、一度名古屋や京都、大阪などを経由して行くことになります。

中部国際空港、県営名古屋空港から三重に向かう場合は、鉄道を利用すると約2時間で松阪駅に到着します。

新幹線を利用する場合は、名古屋駅から松阪駅まで約1時間。大阪難波駅から松阪駅までは約1時間40分。東京駅から松阪駅まで約3時間です。

車でゆっくりドライブを楽しみながら三重に向かうのもおすすめです。最適なアクセス方法を探してみてくださいね。

三重県四日市市の位置

まとめ

ガッツリ食べられる四日市名物のスタミナ料理「とんてき」。中華料理店からはじまったとんてきは、現在ではラーメン店やレストラン、居酒屋など、あらゆるところで販売されています。お店によって調理方法や味つけなどが違うこともあり、さまざまな「とんてき」を楽しめます。

三重県を訪れた際は「四日市とんてき」をぜひ食べてみてくださいね。

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