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2024/06/10
三重のご当地B級グルメ「伊勢うどん」とは?特徴や歴史を紹介!

この記事の目次
近年、多くのメディアに取り上げられている「伊勢うどん」。
伊勢市民にも日常的に食され、暮らしになじんだ伊勢の味と言っても過言ではありません。
その伊勢うどんは、なんと江戸時代より前に生まれたそうで、その名がつくまでにいったいどんな歴史をたどってきたのか、今回はその魅力をひもといていきましょう。
伊勢うどんとは?

伊勢うどんは太くてやわらかい麺に、だしの効いた黒いつゆをかけた一品です。
たまりしょうゆをベースに作られたタレをかけ、具材はあまりのせず、刻みねぎなどをシンプルにトッピングしていただくのが定番です。市民のソウルフードとして親しまれるほか、伊勢参りの代表的な食べ物として観光客に人気があります。
伊勢うどんの発祥と由来
伊勢うどんのルーツは江戸時代以前に伊勢市の農家で、稲の裏作に麦が育てられていたことが関係していると言われています。農民たちが麦をひいてうどんを作り、家庭で作ったみその底に残る「たまり」をかけて食べたのがきっかけだそうです。
また、江戸時代には伊勢神宮参拝が大ブームとなり、「一生に一度は」と老若男女から犬に参拝を頼んで行ってもらうほど人気あったようです。
そして、その頃には市内各地にうどん屋が登場し、参拝客にもこのうどんが提供されるようになります。伊勢のうどんは太くてゆでるのに時間がかかるため、あらかじめゆでておいた麺にたまりしょうゆをかけて提供するスタイルが主流に。
また、食べ応えがあってやわらかく、消化にもよいと言われた伊勢うどんは、長旅で疲れた方にも大変喜ばれたそう。そして、神宮参拝の記念や帰ったあとの「語り草」にもなったのがこの「伊勢うどん」なのです。
この頃はまだ「うどん」「素うどん」「並うどん」と呼ばれていましたが、昭和40年代初めにある著名人がラジオで「この珍しいうどんを『伊勢うどん』と名づけては」という趣旨の話をしたことで、その名前が広まったと言われています。
伊勢うどんの作り方
もちもちふわふわな太麺に、濃い色のタレが絡む伊勢うどんは、スーパーなどで手軽に購入できる一品です。
やわらかい伊勢うどんの麺はさわりすぎると切れてしまうこともあるため、さっと既定の時間まで湯がき、お湯を切ったら付属のタレをそのままかけていただきます。
伊勢商工会議所の登録基準によると、伊勢のうどんは縦横計6mm以上の太さを持ち、25分以上ゆでることが一つの基準になっているとのこと。
そのため、現地のお店ではゆでておいた麺を一玉ずつ取り分けておき、注文が入ってから少しゆがくことで提供時間を短縮しているそうです。
そして、伊勢うどんのもう一つの特徴である黒いタレは、たまりしょうゆと鰹だしを使って作られます。
どちらも江戸時代から伊勢で親しまれた調味料で、お店によってはたまりしょうゆにだし、みりんなどを加えて独自のタレを作ることも。太く存在感のある麺に絡むタレは、甘辛い味つけで見た目よりもマイルドなのが特徴です。
伊勢うどんのおいしい食べ方
伊勢うどんはもちもちふわふわな麺とコクのあるタレとの調和が楽しめるので、トッピング自体はねぎや七味唐辛子など、シンプルなことが多いです。
お店によってはかつお節や卵、天ぷら(天かす)、とろろやめかぶなどをのせることもあるようです。おうちではバターをのせてコクをプラスしたり、納豆やごま油をかけて食べたりと、自由にアレンジが楽しめますよ。
ぜひさまざまな食べ方で召し上がってみてください。
伊勢のおすすめ観光スポット
今回は記事の内容にちなんで、伊勢神宮にまつわるおすすめ観光スポットをピックアップしました。古来から”美し国”と言われる伊勢の国は、山や海の恵みが豊かな地域ですよ。ぜひご覧くださいね。
日本一格式の高い神社「伊勢神宮」

伊勢に来たら一度は行っておきたいスポットの一つ「伊勢神宮」は、日本で最も格式の高い神社です。
「内宮(ないくう)」と「外宮(げくう)」の2つのお宮があり、それぞれ祀られている神様が異なります。ヒノキの素木が輝かしい「唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)」は、伊勢神宮でしか見られない日本古来の建築様式。
内宮と外宮を結ぶ「宇治橋」は、日常の世界から神聖な世界を結ぶ架け橋と言われ、美しい大鳥居に近づくにつれて、身も心も整うような清らかな気持ちにさせてくれます。
神宮参拝前や撮影に人気!「二見興玉神社・夫婦岩」

二見興玉神社がある二見浦(ふたみうら)は、もともと伊勢参宮を控えた方が心身を清めた場所でした。
御祭神の使いとされる「二見蛙(ふたみかえる)」が多数奉献されており、参拝者の方が「無事にかえる」「若かえる」「貸したものがかえる」などのご利益、開運や家内安全、交通安全にもご縁がある神社です。
神社の沖合から約700mのところにある「夫婦岩」は、大小2つの岩が仲良く並ぶ姿から、夫婦円満や良縁を願う方も訪れます。また、夏至や満月の日にはたくさんの方が訪れる写真スポットでもあります。
伊勢の思い出作りにぴったりな「朝熊山山頂広場」

伊勢参宮を終えた方がお参りするという「朝熊岳金剛證寺(あさまだけこんごうしょうじ)」。
日本百景にも認定されている朝熊山は、観光に訪れても楽しい場所です。展望台からは運が良ければ富士山を望むことができ、恋人の聖地「天空のポスト」や山頂の足湯に浸って、ゆったりとした眺望を楽しむこともできますよ。
売店では「天空ソフトクリーム」や記念はがきの購入も可能です。
伊勢市へのアクセス
ここからは伊勢市へのアクセスについてご紹介します。
東京や名古屋、大阪、京都方面からは、鉄道や高速道路を使った移動が便利です。東京から名古屋間は新幹線、名古屋からは近鉄またはJR快速に乗り、伊勢市駅または宇治山田駅まで行くと伊勢うどんのあるお店や神宮にも徒歩5分で行けます。
大きな窓があり、ゆったりとくつろげる特別車両「しまかぜ」での移動も人気ですよ。
三重県伊勢市の位置
まとめ
今回は三重のご当地グルメ「伊勢うどん」についてご紹介しました。
JR伊勢市駅や近鉄宇治山田駅から徒歩圏内に、伊勢うどんが食べられるお店が並んでいますよ。
ぜひお伊勢参りとともに、その味も堪能してくださいね。
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