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2024/09/06
鹿児島のご当地B級グルメ「焼酎」とは?特徴や歴史を紹介!

この記事の目次
鹿児島でお酒といえば「焼酎」です。地元でも愛されているこのお酒には「焼酎王国」として知られる鹿児島ならではの魅力がたくさん詰まっています。
そんな焼酎の特徴と歴史について探ってみましょう。
鹿児島焼酎の特徴

鹿児島で作られる焼酎は、産地呼称で「薩摩焼酎」とよばれています。薩摩焼酎は、鹿児島産のさつまいもと水、米麹、芋麹を使い、発酵から製造、貯蔵までのすべての工程を鹿児島県内で行います。
鹿児島は、地温が高く、でんぷんが豊富な良質なさつまいもが育つ土地です。焼酎の原料には、主に「黄金千貫(こがねせんがん)」という品種が使われます。ほかの地域ではあまり見られない白い表皮が特徴で、焼酎にするとおいしくなります。
そして薩摩焼酎には、3種類の麹が使われています。まろやかな味わいになる白麹、こってりとしたコクのある味わいになる黒麹、そしてフルーティーな味わいになる黄麹です。3種類の麹によって焼酎のバリエーションが広がり、さまざまな味わいを楽しめます。
焼酎作りは、麹造りからはじまり、一次仕込み、二次仕込み、蒸留、貯蔵・熟成を行い製品化されます。地元の素材を使い、伝統的な方法で作られた焼酎には「薩摩焼酎マーク」のラベルが記されていますので、確認してみてください。
鹿児島焼酎の魅力
鹿児島焼酎の魅力は、バリエーショの多さです。鹿児島には、2000以上の銘柄があります。鹿児島の焼酎には、さつまいもを主原料とする薩摩焼酎、奄美大島などの黒糖を使った奄美黒糖焼酎の2種類があります。
伝統的な単式蒸留法で作られる本格焼酎は、原料の風味をしっかりと感じることができる奥深い味わいが魅力です。
奄美黒糖焼酎は、世界で唯一、奄美群島だけで製造が認められている特別な焼酎です。黒糖の甘い香りが広がり、さっぱりとした飲みやすさが魅力です。ロックや水割りで飲むのがおすすめで、焼酎をはじめて飲む方や女性に人気があります。柑橘やトロピカルフルーツ、紅茶などの香りが楽しめるフレーバー焼酎も女性に人気です。
また、毎年秋に収穫されたさつまいもで作られる「新焼酎」は、収穫時期だけの特別な味わいが楽しめます。県内のさまざまな蔵元で、芋の旨みが詰まったできたての新焼酎が味わえる「新焼酎祭り」は必見です。
鹿児島で焼酎を楽しむなら、伝統的な飲み方を体験してみてはいかかでしょうか。「黒千代香」という急須のような陶器で焼酎を温めると、まろやかな味わいがより引き立ちますよ。特に寒い季節にはおすすめの飲み方です。
鹿児島焼酎の歴史
焼酎の歴史は、遠い西アジアで発達した蒸留技術が、シャム(現在のタイ)から沖縄、そして鹿児島に伝わったことからはじまります。最初に作られた焼酎は、米や麦などの穀物を使ったもので、16世紀には鹿児島でも生産されていました。
ですが、江戸時代の薩摩(現在の鹿児島)では、活火山の桜島が大噴火を起こし、火山灰により稲作が大きな影響を受けました。これにより、米の供給がむずかしくなり、代わりのものが必要となります。
また薩摩では、西洋の軍事技術に対抗するため、砲弾や軍艦の製造でアルコールが必要でしたが、米が不足していました。そんなとき、薩摩藩の11代藩主、島津斉彬が手に入れやすいさつまいもを使ってアルコールを作る方法を思いつきました。これが、芋焼酎のはじまりです。
鹿児島でさつまいもの栽培が広まったのは18世紀のことでした。島津斉彬は、さつまいもを使ってアルコールの大量生産を進め、余ったさつまいもを飲用として改良し、焼酎として販売しました。こうして、さつまいもを使った焼酎が鹿児島の特産品として定着していきました。
鹿児島の観光スポット
焼酎を楽しめる鹿児島には、さまざまな観光スポットがあります。今回は、鹿児島にある3つの人気観光スポットを紹介します。
桜島

錦江湾に浮かぶ桜島は、鹿児島のシンボルとされています。季節や時間、眺める場所によってさまざまな表情を見せる桜島は、約26,000年前に誕生しました。高さは、1,117ⅿ(北岳・御岳)あり、面積は約80km²、周囲は約52kmです。北岳と南岳の2つの火山が合体しているので、鹿児島市街地からは横長に見えます。
噴煙を上げ続ける桜島の姿には、多くの方々が魅了されています。日本だけではなく、海外からも観光客が訪れるほどです。溶岩原や展望スポットでは、日常とかけ離れた景色を楽しめます。
仙巌園

「仙巌園」は、万治元年(1658年)に造られた島津家の別邸跡とその庭園です。日本を代表するともいわれる大名庭園で、平成27年(2015年)には世界文化遺産に登録されました。庭園からは、錦江湾と桜島など雄大な景色が楽しめます。
広大な庭園では、四季折々の花や緑を楽しみながら散策を楽しめます。猫を祀った「猫神社」や全長約11mの巨大岩の「千尋巌」など見どころが多い人気の観光スポットです。また、敷地内には和風カフェや郷土料理を楽しめるレストランなどもありますよ。
長崎鼻

長崎鼻は、薩摩半島の最南端に突き出た岬のことです。ウミガメの産卵地でもある長崎鼻は、浦島太郎が竜宮へ旅立った岬と言い伝えられていて「竜宮鼻」の別名を持ちます。岬からは薩摩富士とよばれる開聞岳(かいもんだけ)が眺められます。また、海上に浮かぶ屋久島や硫黄島の景色を楽しむことも。青い海と空、山が一面に広がる景色は雄大です。
岬にある薩摩長崎鼻灯台は、日本ロマンチスト協会が展開している「恋する灯台プロジェクト」で「恋する灯台」に認定されています。灯台までは遊歩道が整備されていて、カップルのデートスポットとしても人気です。
鹿児島へのアクセス方法
グルメも観光も魅力的な鹿児島には、さまざまなアクセス方法があります。ほとんどの方は、JRや飛行機を利用されます。
全国の主要都市から鹿児島までの所要時間を紹介します。所要時間は、季節や天気などによって変わります。
【JRでのアクセス】
・新大阪から約3時間50分
・岡山から約3時間
・広島から約2時間20分
・博多から約1時間15分
・熊本から約50分
【飛行機でのアクセス】
・羽田空港から約2時間
・中部国際から約1時間20分
・伊丹空港から約1時間10分
・福岡空港から約45分
・沖縄空港から約1時間20分
JRや飛行機以外にも、高速バスやフェリーで向かう方法もあります。車でゆっくりドライブを楽しみながら鹿児島に向かうのもおすすめです。最適なアクセス方法を探してみてくださいね。
まとめ
鹿児島の芋焼酎の特徴は、その甘く豊かな香りです。蔵元や銘柄、さつまいもの品種によって香りや味わいが違います。さまざまな焼酎を飲み比べ、自分好みのものを見つける楽しみもあります。
鹿児島に訪れた際は、焼酎をぜひ味わってみてくださいね。
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