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2024/10/08
長崎のご当地B級グルメ「皿うどん」とは?特徴や歴史を紹介

この記事の目次
長崎名物の一つとして知られる「皿うどん」。
今や全国的な広がりを見せるご当地グルメであり、給食のメニューにも登場する料理です。そんな「皿うどん」には、いくつかの種類や特徴があることをご存じでしょうか?
今回は長崎生まれの名物「皿うどん」の魅力について解説します。
長崎のご当地グルメ「皿うどん」とは?
皿うどんとはパリパリの麺に、肉や野菜の入ったあんをかけて仕上げた料理です。麺の種類は太麺と細麺があり、現地ではそれらを区別して呼ぶことがあります。
また、麺の太さによって、作り方に違いがあるのも特徴です。太麺の場合、炒めた麺にスープを投入し、それがなくなるまでなじませて作ります。一方、細麺の場合、炒めた麺(または揚げた麺)の上にあんかけをのせて仕上げます。
長崎ではお盆や正月などの年中行事、家族や親戚が集まるときに、近所のお店から出前を取り、大皿に盛りつけられた皿うどんをみんなで分けて食べることもあるそうです。
皿うどんの発祥と歴史
長崎の皿うどんは、1899年(明治32年)に「ちゃんぽん」を考案した中華料理店の店主が、汁なしのちゃんぽんとして考案したメニューです。当時、深い器で提供されていた麺料理を皿にのせて提供し、その見た目と驚きから名付けられたと言われています。
最近では細いパリパリの麺にあんをかける「皿うどん」が増えてきましたが、元祖の皿うどんにはもともとちゃんぽん用の太麺が使われていました。
その麺を具材と一緒に炒め、豚骨や鶏ガラスープを投入し、汁が残らなくなるまでなじませたらできあがりです。このように皿うどんには麺を炒める、揚げるなどの工程があり、太麺の場合調理時間が長くなることもありました。そのため、次第に細めの麺が取り入れられるようになったという話があります。
皿うどんの具材と作り方
実はフライパン一つで手軽に作れる「皿うどん」。
その具材となるのは豚肉やエビ、いか、キャベツや人参、しいたけ、かまぼこ、うずらの卵など多種多様です。油を入れたフライパンに豚肉を入れて炒め、火が通ったらエビやいか、ほかの野菜を入れて炒めます。火が通ったら旨みたっぷりのスープを加えて、塩こしょう、しょうゆなどで味をつけ、片栗粉でとろみをつけたらあんの完成です。それを麺の上にかけたら「皿うどん」のできあがりです。
お店で作る皿うどんは、はじめに揚げた麺を皿の上に整えておき、強火でさっと野菜をいためて作ったとろとろのあんをかけて完成。できたては麺のパリパリとした食感が楽しめますよ。
皿うどんの魅力とおいしい食べ方

皿うどんの醍醐味ともいえる、パリパリの麺やとろっとしたあんとの組み合わせは相性抜群。
そのまま食べてもおいしいのですが、卓上にある長崎生まれのウスターソースやお酢をかけると、コクや爽やかな風味が加わり、味の変化が楽しめます。また、時間が経つとやわらかくなった麺とあんを絡めて、お箸がどんどん進むおいしさに。あえてこのやわらかい麺を楽しむお客さんも多いそうです。
また、皿うどんに使われるスープは、豚骨や鶏ガラをブレンドして作られることが多く、濃厚な味わいとコクのある、まろやかな旨み感じられます。満足感たっぷりな長崎の皿うどんは、大盛りを注文してシェアしながら食べることもありますよ。ぜひ本場の味を堪能してみてください。
長崎市の観光スポット
ここからは長崎市のおすすめ観光スポットをご紹介します。
異国情緒あふれる日本最古の教会「大浦天主堂」

1864年に建てられた大浦天主堂は、中世のヨーロッパ建築を代表するゴシック様式の教会です。
幕末の開国にともない、在留外国人のために建設されたもので、聖堂内にある鮮やかなステンドグラスも見どころの一つです。1933年と1953年には現存する日本最古の教会として国宝に指定され、美しい外壁と心を揺さぶるような教会内の荘厳な雰囲気は、一見の価値ありですよ。
周辺にはグラバー園などの見どころも多く、長崎の歴史とおいしいグルメも存分に満喫できるスポットとなっています。
幕末から明治の面影が残る「グラバー園」

当時、江戸幕府が結んだ修好通商条約によって、開港都市となった長崎にはたくさんの外国人商人が訪れていました。その「居留地(きょりゅうち)」となったのが「グラバー園」です。
この場所には日本風の屋根瓦に洋風の建築が融合した建物が並んでおり、幕末から明治の様子を深く感じることができます。7月中旬から10月初旬にかけてはライトアップが行われ、日中とはまた違ったロマンチックな雰囲気も楽しめます。日本にいながら異国の文化を体感できるほか、長崎を訪れた記念にもぴったり。
園内の石畳にあるハートストーンを見つけたら、ふれて願いごとをすると恋がかなうとも言われていますよ。
長崎で人気の夜景スポット「稲佐山」

「世界新三大夜景」にも選ばれた稲佐山は、長崎で夜景がきれいなスポットとして人気を集めています。展望台から見る景色は色とりどりの光が煌々と輝き、「1,000万ドルの夜景」とも言われるほど。
また、日中にみられる眺望も美しく、潮風を感じながら長崎港の様子を一望できますよ。山頂付近にある「稲佐山公園」ではサルや鹿のえさやり体験や、子どもが遊べる遊具広場もあり、家族での散歩にもおすすめ。
展望台にあるレストランでは、夜景と食事も楽しめます。ぜひ足を運んでみてくださいね。
長崎市へのアクセス
ここからは長崎市へのアクセスについて紹介します。
関東や中部、近畿からの移動には、飛行機が便利です。東京の羽田空港から長崎空港までは約2時間、名古屋の中部国際空港からは約1時間半で到着します。四国や九州から向かう際は、特急や新幹線を使った移動がよいでしょう。
博多駅から長崎駅までは特急と西九州新幹線を乗り継いて、約1時間20分の道のりです。ぜひ参考にしてみてください。
長崎県の位置

まとめ
今回は長崎のご当地グルメ「皿うどん」をご紹介しました。
明治時代から親しまれる味「皿うどん」は、たくさんの人に味わってもらうため、その作り方や麺の太さが時代とともに変化し、受け継がれてきました。とろとろのあんとこだわりいっぱいの麺との相性をぜひ堪能してみてくださいね。
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