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2024/10/04
広島のご当地B級グルメ「牡蠣」とは?特徴や歴史を紹介

この記事の目次
ツルンとした口当たりと濃厚な味わいが広がる「牡蠣」。
瀬戸内海を含む広島湾では、古くから牡蠣の養殖が行われ、その生産量は全国1位を誇ります。(2021年時点)今回は広島の牡蠣の特徴と歴史、牡蠣が有名な理由ついて解説します。
おすすめの食べ方も紹介するので、ぜひ最後までお楽しみくださいね。
広島の牡蠣の特徴は?
別名「海のミルク」とも呼ばれる牡蠣は、ビタミンB12や亜鉛、鉄などを豊富に含み、栄養補給にぴったりな食材です。広島では10〜5月に牡蠣の水揚げが行われ、12~2月に身入りがよくなります。
近年は、一年を通しておいしく食べられる「かき小町」が登場し、夏でも新鮮な牡蠣が楽しめるようになりました。広島で栽培されているのは真牡蠣が多く、殻の大きさに比べて身の割合が大きいのが特徴です。ツルッとした口当たりでふんわりと磯の香りが広がり、ほどよい塩気ともに牡蠣本来の濃厚な甘さが楽しめます。
ほかにも地御前産の噛んでおいしい「健牡蠣(けんがき)」や、昔ながらの干潟を利用して養殖された「安芸の一粒(あきのひとつぶ)」も、プレミアム感のある殻付きの牡蠣として人気があります。
広島の牡蠣の歴史

広島湾は、牡蠣の生育によい自然環境がそろっていると言われています。周辺の島々や岬に囲まれた海域は波が穏やかで、養殖用のいかだを並べるのに適しています。
また、太田川をはじめとする河川から栄養豊富な水が流れ込み、梅雨から夏にかけては塩分濃度の差が層になっています。河川から流れ込んだ水と海水が混ざった、少し甘めの塩分濃度が牡蠣にとっての好物で、餌となるプランクトンもよく育つのだとか。その栄養たっぷりなプランクトンを食べて育った広島の牡蠣も、またおいしくなるという訳なのです。
昔から天然の牡蠣がよくとれていた広島湾では、室町時代の終わりに養殖が始まり、約450年以上の歴史があります。養殖の方法は時代によって変化し、現在の垂下式養殖法(すいかしきようしょくほう)になると生産性が高くなり、海外でも親しまれるほど人気があります。
また、県魚に指定されている牡蠣は、生食用と加熱用の養殖区域を分けて育てられて
おり、それぞれ指定された海域で養殖することで、収穫された牡蠣がどこの海域のものかがわかりやすく、食の安全性にも配慮されているのが広島の牡蠣なのです。
牡蠣のおいしい食べ方

牡蠣といえば、シンプルな生牡蠣や焼き牡蠣を思い浮かべる方も多いかもしれません。広島でのおすすめの食べ方は、レモンを絞っていただくことです。実はレモンも広島を代表する名産品で、日本一の生産量を誇ります。また、牡蠣に含まれる鉄や亜鉛の吸収を助けるビタミンCもたっぷりと含んでいるので、相性ぴったりです。
マイルドで新鮮なみずみずしさのある生牡蠣は、おおよそ11〜3月の提供です。あつあつふっくらとした焼き牡蠣は旨みがぎゅっと凝縮されており、濃厚な味わいがたまりません。そのままでも十分おいしいのですが、ポン酢やコク深い味わいのバター醤油をかけて召し上がるのもおすすめです。
また、広島の冬の定番といえば、「かきの土手鍋」も忘れられません。鍋の内側に味噌を塗り、牡蠣と野菜を煮ながら食べる広島発祥の郷土料理です。ほかにもサクサクのカキフライや天ぷら、旨みたっぷりの炊き込みごはん、お酒によく合うオイル漬けなど、現地での牡蠣料理の楽しみ方が広がること間違いなしですよ。ぜひ気になった一品を召し上がってみてください。
広島のおすすめ観光スポット
広島でおすすめの観光スポットをご紹介します。
宮島のシンボル「嚴島神社」

神の島と呼ばれる宮島のシンボルが、世界遺産にも指定されている嚴島神社です。まるで海上に浮かんでいるかのような朱塗りの美しい社殿が目をひき、国宝の一部である回廊の床板は実際に歩くことができます。平安時代を代表する寝殿造は見どころが多く、国宝や重要文化財などを通して、当時の様子が垣間見えるようです。潮の満ち引きによって、景色もまったく様変わりするので、時間をあけて訪れてみるのもおすすめです。
世界恒久の平和を願う「広島平和記念資料館」

核兵器の廃絶と世界の平和実現のために建てられた広島平和記念資料館は、平和記念公園の中にあります。
本館では当時の様子が分かる写真や、一人一人に焦点を当てた展示を行っており、東館では映像を駆使した核兵器の恐ろしさについて取り上げているほか、公園内にある平和の祈りを込めて設置されたモニュメントも必見です。
広島のまちを一望できる「おりづるタワー」

広島平和記念公園の隣に建てられた「おりづるタワー」は、観光や散策にぴったりな複合スペース。
広島のまちを一望できるウッドデッキ「ひろしまの丘」や、広島の銘品・お土産がそろう物産館、瀬戸内の果物を使った手作りのドリンクが味わえる「握手カフェ」などがあり、広島の魅力が集まるスポットです。
この建物を建築した松田哲也さんは、折り鶴タワーの前身である建物の屋上から見た広島の景色が忘れられず、「全世界の人々が見るべき景色」として、展望台を設置したそう。心地よい風が吹き抜け、ヒノキとスギが香る「ひろしまの丘」は一見の価値ありです。
広島へのアクセス
広島へ行く際は、飛行機または鉄道での移動がおすすめです。
東京からは新幹線を利用して約4時間、名古屋からは約2時間15分、新大阪からは約1時間半で到着します。
飛行機の場合は成田空港から約1時間45分、札幌や沖縄からの来訪でも約2時間とスムーズなアクセスが可能。市内の移動には、路面電車や路線バスが便利ですよ。
広島県の位置

まとめ
今回は広島のご当地グルメ「牡蠣」についてご紹介しました。
広島湾の豊かな自然が育んだ牡蠣は身も大きく、鮮度とおいしさが抜群。目の前で焼いたらすぐに食べられる牡蠣小屋、おしゃれなオイスターバー、居酒屋などでも絶品の牡蠣料理が味わえるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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