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2024/11/18
広島のご当地B級グルメ「汁なし担々麺」とは?特徴や歴史を紹介!

この記事の目次
「汁なし担々麺」は、広島のご当地B級グルメです。独特の辛さが病みつきになると評判になり、注目されるようになりました。
そんな汁なし担々麺の特徴と歴史について探っていきましょう。
汁なし担々麺の特徴

広島の「汁なし担々麺」は、中華料理のイメージがあるものの、中国と広島では材料や味付けが異なります。発祥地である中国四川省の「七味」の概念を取り入れながらも、広島独自の進化を遂げました。
四川省の担々麺が7種類の味わいを重視する「七味」を特徴とする一方、広島の汁なし担々麺はラー油と山椒の2種類に絞り込み、辛味としびれのバランスにこだわっています。
また、一般的なスープ入りの担々麺とは異なり、汁なし担々麺ではタレが麺にしっかり絡むため、その濃厚な味わいと具材の風味をダイレクトに楽しめるのが魅力です。
広島市内には多くの専門店があり、それぞれのお店が独自のこだわりを持っています。麺は、やや低加水の細麺や中細麺が使用されます。一般的な具材は肉味噌や青ネギですが、白菜やセロリなどが使用されることもあり、お店ごとに異なる風味を楽しめます。辛さのレベルもゼロ辛から激辛まで選べるため、自分好みの一杯を見つける楽しさがあります。
汁なし担々麺の基本的な食べ方

「汁なし担々麺」といっても、具材と麺の下には少量のタレがあり、しっかり混ぜ合わせてから食べるのが基本です。まず、麺、タレ、具材を30回以上しっかりと混ぜることがポイントです。タレが全体にしっかり絡むことで風味がより引き立ち、香りが食欲をそそります。
食べ進めるうちに体が火照り、額にじんわりと汗がにじむのが、この料理の醍醐味です。特徴的なピリッとした辛さとしびれる味わいがクセになります。辛さが苦手な方は、温泉卵やお酢を加えましょう。温泉卵を途中で加えると辛さが和らぎ、まろやかな味わいを楽しむことができます。特に中華麺によく絡む温泉卵は相性抜群です。
麺を食べ終えたら、残ったタレにご飯を投入するのが広島流です。地元では「担担飯」や「担担ライス」とよばれ、親しまれています。タレとご飯が絶妙に絡み合い、また異なる味わいを楽しめるのも魅力です。
汁なし担々麺の歴史
汁なし担々麺の発祥とされるのは、平成11年(1999年)に広島市中区にオープンしたラーメン店「きさく」です。当時、経営が思わしくなかったときに店主・服部幸一さんが、中国人留学生が汁なし担々麺の作り方を紹介する料理教室に出会ったのがきっかけです。
この料理に魅了された服部さんは、汁なし担々麺の本場である四川省に渡りいくつものお店を食べ歩いたそうです。そして、平成14年(2002年)にラーメン店を「汁なし担担麺 きさく」へと看板を変え、本格的に提供を始めました。その専門店への転換は、まさに一発逆転を狙った大胆な戦略でした。
汁なし担々麺に温泉卵やご飯を加えたのも、このお店が最初だといわれています。お客さんに「汁なし担々麺の刺激が強くて食べられない」といわれ、服部さんが「温泉卵でも入れてみたら」と提案したそうです。当初ラーメン店をやっていたため、温泉卵を置いていたのだそうです。食後にご飯を入れるのは、お客さんが勝手に始めた食べ方でした。こうした食べ方が広まり、今では広島の汁なし担々麺のスタイルとして定着しています。
当初は知名度の低い料理だった汁なし担々麺ですが、その刺激的な辛さと複雑な風味が徐々に評判をよび、2000年代後半には広島のご当地B級グルメとして注目を集め始めました。平成22年(2010年)ごろからはマスコミでも取り上げられ、広島観光などで紹介されるようになり、広島市内には汁なし担々麺の専門店が次々と誕生し、広島ならではの食文化として確立されました。
広島の観光スポット
広島には、魅力的な観光スポットがたくさんあります。今回は、広島にある3つの人気観光スポットを紹介します。
広島城

「広島城」は、戦国時代の武将・毛利輝元が築いた歴史的な城で「鯉城」という別名でも知られています。原爆によって全壊しましたが、昭和33年(1958年)に再建された天守閣は復興のシンボルとなりました。また、二の丸や各櫓も復元され、江戸時代の姿を今に残しています。
美しい天守閣はかつての威厳を伝え、内部は現在歴史博物館として利用されており、広島の歴史や武具、甲冑が展示されています。晴れた日には、天守閣の最上階から広島市内や宮島の美しい景色が一望でき、絶景スポットとしても人気です。
嚴島神社

まるで海に浮かんでいるかのように見える美しい朱塗りの社殿で知られる「嚴島神社」は、訪れる人々を平安時代の情景へと引き寄せる魅力を持っています。6世紀末に佐伯鞍職によって創建され、現在の寝殿造りの社殿は平清盛の手によるものです。平成8年(1996年)には世界文化遺産に登録されました。
宮島のシンボルともいえる本社拝殿の約200m沖にそびえる大鳥居は、高さ約16m、主柱の周囲は約10mもある壮大な建造物です。大鳥居は夜にライトアップされ、幻想的な雰囲気を醸し出し、昼間とは異なる美しい姿を楽しむことができます。
仙石庭園
「仙石庭園」は、令和5年(2023年)に東広島市高屋地区にオープンした、日本初の庭石登録博物館として文化庁に認定された美しい庭園です。全国から集められた銘石や巨石、奇石を用いて築かれたこの庭園は、従来の日本庭園とは一線を画し、地球誕生を連想させる明るい景観が広がります。
春には梅や桜、夏にはサルスベリ、秋には紅葉と、四季折々の自然が息づくこの庭園では、バーベキューやフットサルコーナー、レストランなどの施設も充実しており、家族で一日中楽しむことができます。
広島へのアクセス方法
グルメも観光も魅力的な広島は、アクセスが便利な場所にあります。飛行機やJRなどさまざまな方法がありますが、飛行機ならあっという間に広島に到着します。
羽田空港から広島空港までは、約1時間30分で到着します。札幌、仙台、沖縄方面から広島空港までは、約2時間で到着します。
博多駅、新神戸駅から広島駅までは、約1時間で到着します。新大阪駅、京都駅方面からは約1時間30分です。名古屋駅からは約2時間です。
車でゆっくりドライブを楽しみながら広島に向かうのもおすすめです。最適なアクセス方法を探してみてくださいね。
広島県の位置
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まとめ
広島の「汁なし担々麺」は、麺料理が好きな方や、ピリ辛料理が好きな方におすすめのご当地B級グルメです。マイルドな味わい方も楽しめるので、辛いものが苦手な方にもおすすめです。
広島を訪れた際は、汁なし担々麺をぜひ食べてみてくださいね。
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