岡山県

2024/11/22

岡山のご当地B級グルメ「デミかつ丼」とは?特徴や歴史を紹介!

岡山の名物「デミかつ丼」は、普通のかつ丼とは一味違う、魅力的な一品です。サクサクのとんかつに濃厚なデミグラスソースがかかったデミかつ丼は、一度食べたらやみつきになります。岡山では、1年を通して幅広い世代に食べられているご当地B級グルメです。

そんなデミかつ丼の特徴や歴史について探っていきましょう。

デミかつ丼の特徴

デミかつ丼は、ドミかつや洋風かつなどさまざまな名称で親しまれています。「デミかつ丼」の最大の魅力は、そのバリエーションの豊富さです。お店ごとにアレンジが施され、見た目や味わいも異なります。

ご飯にとんかつをのせてデミグラスソースをかけたシンプルなものから、とんかつをデミグラスソースにしっかりと浸けたものまで、そのスタイルもさまざま。デミグラスソースの味わいも、甘めからトマトベースのさっぱり系、濃厚なこってり系まで多岐にわたり、お店ごとのこだわりが感じられます。

さらに、シャキシャキのキャベツの千切りを添えたり、グリンピースや生卵をトッピングしたりなどの違いもあり、いろいろ食べ比べてみる楽しみがあります。

デミかつ丼の歴史

デミかつ丼の発祥とされるお店は、岡山県の老舗「味司 野村」です。もともとは、定食などを提供する食堂でした。

昭和6年(1931年)に創業した「味司 野村」の初代店主は、東京の帝国ホテルで出会ったデミグラスソースの深いコクと旨みに感動し「この味を地元の人たちにも味わってもらいたい」と考えました。岡山に帰り「白いご飯と合わせたい」と考え、試行錯誤を重ね、和と洋の融合ともいえるデミかつ丼が誕生したといわれています。

デミかつ丼の特徴は、かつ丼の卵とじとは異なり、ジューシーなとんかつに濃厚なデミグラスソースをたっぷりとかけることです。また「味司 野村」では、茹でたキャベツを敷くことで、味を馴染ませる工夫がされています。グリーンピースで彩りを添えていることも、どこか懐かしい雰囲気を感じさせてくれます。

深いコク、甘み、旨みがギュッと詰まったデミグラスソースの独特の味わいが、岡山の人々の好みに合ったのではないかといわれています。長年にわたり、一子相伝で伝えられるデミグラスソースの味は、今も変わらず「野村の味」として愛されています。

現在、岡山県内にはデミかつ丼を提供する店が増え「岡山の名物グルメ」として観光客にも広く知られるようになりました。また「おかやまデミカツ丼応援隊」が結成され、B-1グランプリなどを通じてデミかつ丼の魅力を広める活動も行われています。

岡山の観光スポット

デミかつ丼が楽しめる岡山には、さまざまな観光スポットがあります。今回は、岡山にある3つの人気観光スポットを紹介します。

岡山城

「岡山城」は、豊臣秀吉の家臣・宇喜多秀家が慶長2年(1597年)に築城した美しい城で、その黒い外観から「烏城」ともよばれています。不等辺五角形の珍しい天守台を持つ三層六階の天守は、威厳ある佇まいで、最上階からは旭川や岡山後楽園、岡山市街を一望することができます。

天守は昭和20年(1945年)の空襲で焼失しましたが、現在は再建され、令和4年(2022年)に「令和の大改修」を終えてリニューアルオープン。館内には、歴史学者・磯田道史氏監修の展示があり、岡山の歴史をわかりやすく学べます。烏城公園内には備前焼の工房もあり、土ひねり体験が楽しめるほか、秋の「烏城灯源郷」など季節のライトアップイベントも人気です。

倉敷美観地区

「倉敷美観地区」は、白壁の蔵屋敷やなまこ壁、柳並木が続く風情ある町並みが魅力で、江戸時代からの歴史が息づくエリアです。倉敷川沿いに広がるレトロモダンな景観が訪れる人々を引き込み、倉敷デニムや帆布など地元ブランドを扱うおしゃれなショップや、町家を改装したカフェが並びます。また、大原美術館やアイビースクエアなどの文化施設も充実しており、1日中散策を楽しむことができます。

夜には照明デザイナー・石井幹子氏によるライトアップが施され、白壁や町家が優美に映し出される幻想的な風景も見どころです。宿泊者限定で貸し出される提灯を手にしながらのまち歩きも楽しめます。

吹屋ふるさと村

吹屋ふるさと村は、岡山県高梁市に位置し「ジャパンレッド」発祥の地としても知られる歴史的な町です。江戸から明治時代にかけてベンガラとよばれる赤色顔料の生産で栄え、赤銅色の石州瓦とベンガラ色の外観で統一された町並みが魅力です。

豪商たちが築いた精巧な意匠の屋敷や、旧吹屋小学校、笹畝坑道といった銅山関連の施設が点在し、当時の繁栄の面影を今に伝えます。国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、風情ある景観が保たれています。また、ベンガラの絵の具を使ってハンカチやバッグを作る体験も人気です。

岡山へのアクセス方法

グルメも観光も魅力的な岡山は、アクセスが便利な場所にあります。飛行機やJRなどさまざまな方法がありますが、飛行機ならあっという間に岡山に到着します。

東京から岡山に向かうなら飛行機を利用するのがおすすめです。羽田空港から岡山桃太郎空港までは、約1時間15分で到着します。札幌、沖縄からだと飛行機で約2時間です。岡山桃太郎空港から津山駅までは、レンタカーで約1時間です。

京都駅、大阪駅、名古屋駅、博多駅方面から津山駅までは、約3時間です。

車でゆっくりドライブを楽しみながら岡山に向かうのもおすすめです。最適なアクセス方法を探してみてくださいね。

岡山県の位置

まとめ

岡山のご当地B級グルメ「デミかつ丼」は、長い歴史とそれぞれのお店の工夫が詰まった魅力的な一品です。さまざまなデミかつ丼があるので、食べ比べて、自分だけのお気に入りを見つけるのもいいですね。

岡山に訪れた際は、デミかつ丼をぜひ食べてみてくださいね。

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